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スタイリッシュ異能バトルの世界で俺だけ魔法少女としてエロゲの竿役と戦ってる  作者: かませ犬
愛の契り編

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33/46

特異点

 悪魔は老若男女問わず性の対象として見れるストライクゾーンガバガバな種族なのは理解していたけど、樹にも欲情するのかよ。


 ドラゴンカーセックスという存在を初めて知ったくらい衝撃を受けたな。というより悪魔に現在進行形で侵略されていると思うけど、俺に話しかける余裕はあるのだろうか?


 気になったので聞いてみた。


『そうですね、夢の世界⋯⋯『ドリームアイランド』はわたしを除いて全滅いたしました。今も悪魔の攻撃(ザーメン)がわたしを襲っています』


「それって大丈夫なんですか?」


『大丈夫ですよ。わたしの部下たち⋯⋯妖精は悪魔のデカくてぶっといチ〇コでガバガバにされてショック死してしまいましたが、わたしには悪魔が挿入する穴はありませんので!』


 世界樹(ユグドラシル)さまから悪魔の侵略による惨状を知ることができた⋯⋯けどさ、これは酷い。侵略とかさ戦争みたいな悲惨な光景を想像してたんだよな俺。


 いや、確かに悲惨だよ⋯⋯けどそれは別のベクトルの悲惨さじゃん。穴をガバガバにされてショック死とか、話として聞くだけだとギャグにしか聞こえない。


 実際は多くの妖精が死に絶えているので、笑える話ではない。下手すれば俺たちの世界も同じような末路を辿るかもしれない。そう考えたら決して笑える話ではない。


 だとしても、ミューとかが悪魔に犯される光景を想像すると笑ってしまうな。これに関してはミューや妖精に対する好感度が低いのが原因だろうな。


 嫌いな相手に嫌なことが起こってると楽しいだろ?マイナスにマイナスをかけたらプラスになる的な話だ。それもあって悲惨さを真剣に受け止めることができない。


「世界樹(ユグドラシル)さまに挿入できないのなら悪魔は何をしてるんですか?」


 なんでこんな事を聞いているんだと、我に返った時に悲しくなった。


『悪魔たちはわたしを見て興奮して見抜きをしていますね。百を超える悪魔たちが一斉にわたしに向けて白い液体をぶっかけてきています』


 なんだろうか⋯⋯俺たちがAVとか同人誌を見ている感覚で世界樹(ユグドラシル)さまを見て見抜きしている? 普通の感性を持っていると信じられない話だ。


 世界は広いから特殊性癖を持つ人間は必ずいる。悪魔と同じように樹に欲情する人間もいるかも知らない。だからといって理解はできないけど。


「それって世界樹(ユグドラシル)さまに効果あるんですか?」


 妖精のように犯して壊すことができないからザーメンをぶっかけている訳なんだけど、ただぶっかけるだけだと効かなくないか?尊厳的な破壊はできるけども。


『いえ、全く効きませんね。むしろ養分にしかなりません。奴らはわたしにぶっかけて『偉大な王がザーメン塗れだぜ、ギャハハ』と楽しんでいるだけです』


 あ、やっぱり効果はないんですね、はい。どう考えてもザーメンをぶっかけるのは攻撃じゃないもんな。人間とか生物にするなら有効かもしれない。


 動けない状態でザーメンを、それこそ滝のように注ぎ続ければ気管とかに入って窒息死させたりできるし。いや、生物の場合は壊れるまで犯せばいいのか⋯⋯。


 なら、攻撃を加えてへし折った方が早くないか? なんでザーメンをぶっかけてるんだよ⋯⋯夢の世界の支配よりも尊厳の破壊の方が大事なのか?


 悪魔は欲望に忠実な生物だからそれが目的になってる節はあるな。


『たまにわたしの体にチ〇コを擦り寄せてくる者もいますが、意味はありませんね』


「そうですか」


 悪魔があのぶっといチ〇コを脳内に浮かんだ世界樹(ユグドラシル)さまに擦り付ける光景を思い浮かべたけど、悪魔の姿がマヌケすぎてギャグにしか見えない。


『ただ、どうやら悪魔の王は外法を使ってわたしの体を変化させることを企んでおります』


「身体を変化?」


『そうです。挿入できる穴がないのであれば、理想の肉体に作り替えて犯せばいいと、とんでもない発想で研究しているようです』


 性への執着がえげつないな。見抜きしてザーメンをぶっかけるだけでは満足できないから、対象を作り替えてまで犯したい?えげつなさすぎて言葉が出ない。ドン引きだよ、ドン引き。


『その外法が生み出された時が、おそらくわたしの最後となるでしょうか』


 達観しているような声ではあるけど、妖精たちのように犯される姿を想像して震えているようにも見えた。実際に脳内に浮かぶ世界樹(ユグドラシル)さまはユラユラと震えている。


「それまでに俺が救えと?」


『いえ、そのような事は望んでおりません。魔法少女であるあなたは、あなたの世界を護る為に注力してください』


 この回答は流石に予想外だった。悪魔に犯されるのは嫌だから早く助けてくれ、って懇願してくると思っていたからな。


『不思議に思っているでしょうが、わたしたちにとって重要なのはこの世界が悪魔に支配させることではありません。あなた方の世界が壊される事が最も恐れることなのです』


 妖精(こいつら)は人の善意によって生まれ、幸福を喰らって在世している。


 つまり、俺たち人間が存在する限り⋯⋯また人の善の感情によって生まれるってことか!今は悪魔に根絶やしにされてはいるが、人という生き物が存在する限り⋯⋯妖精たちは無限に生まれ続ける。滅びるわけではない。


 それは悪魔も同じ筈。奴らは人の負の感情によって生まれ欲を喰らって在世している。つまり、人が想像する限り悪魔も無限に生まれる。


 無意味な戦いじゃん!これ!


 人という生き物がこの世界に存在する限り、妖精も悪魔も滅びることなく生まれ続ける。妖精はこの際別にいいとして、敵である悪魔も俺たちがいる限り生まれ続ける?


 無限リポップの敵と戦えってこと?


 終わりなき戦いに巻き込まれたことを悟って、薄らと見えていた光が闇に閉ざされていく感覚だ。絶望でしかない。


「俺たちが生きていれば夢の世界は滅びない⋯⋯けど、それは悪魔たちと住む影の世界も同じですよね?」


『そうですね⋯⋯』


「なら、この戦いに終わりはない⋯⋯」


 心が折れる音がした。


 終わりなき戦いなんて、その末路は悲惨なものが多い。戦いに疲れ果て心も体もズタボロになった俺を悪魔が蹂躙する。そんな光景が簡単に思い浮かべられる。


『いえ、一つだけ戦いを終わらせられる方法があります』


「本当か?」


『はい。悪魔の王⋯⋯マジカルチンポッコを倒すのです。やつはわたしと同じ特異点のような存在です。人が存在するからと言っても、わたしたちのような存在は簡単には生まれません』


 世界樹(ユグドラシル)さま曰く、彼?彼女?が生まれたのは今から2000年ほど前。マジカルチンポッコも同じくらいのタイミングだという。


 人類が誕生した700万年前から妖精や悪魔は存在していたが特別な力を持つ個体はいなかった。


『世界の壁は文字通り壁として世界の行き来を阻んでおります。マジカルチンポッコとわたし以外には世界の壁を壊すことはできません』


「マジカルチンポッコを倒せば悪魔は生まれるけど、今のように侵略することはできないと?」


『少なくとも数千年の間はわたしたちのような存在は生まれてこないでしょう』


 マジカルチンポッコだけでなく、世界樹(ユグドラシル)さまも世界の壁を壊せるそうだが、それに関して驚きは少ない。


 そうでなければミューは俺たちの世界に来る事ができないからな。加えて補足して、世界の壁は自動的に再生することが伝えられた。一度壊しても時間が経てば元に戻る。


 だから壁を壊せる世界樹(ユグドラシル)さまやマジカルチンポッコがいなければ、世界を行き来することはできない。


 夢の世界を侵略しているマジカルチンポッコを倒し、悪魔を根絶やしにすれば戦い自体は終わる。いや、妖精のことを考えないのであればマジカルチンポッコを倒すだけでいいな。根絶やしにする必要はない。


 夢の世界にいる悪魔は影の世界に帰れなくなるけど、同時に俺たちの世界を侵略することもできないからな。


 つまり、俺がやるべき事は悪魔を無視して最短でマジカルチンポッコをぶっ倒す。そうすればこの戦いは終結する。

 

 決して、終わりの見えない戦いではない。


『それにわたしの世界と悪魔の世界はあなた方の世界と違ってとても小さい。無限に生まれるといっても同時に存在できる数に限りはあります』


 それがおそらく啓吾の能力(アビリティ)で出された500という数字か? 一定数悪魔がいると世界がパンパンだから新しい悪魔が湧かない仕様ってことだな。


 妖精の上限は悪魔の4倍の2000。これに関しては大きさの問題だと思う。悪魔は一体一体の個体が非常に大きいからな。


 これだけの数の暴力であっても負けるんだな、妖精は。戦いは数だよ兄貴、が通じなかった世界線だな。個の力で勝つのは主人公陣営だけでいいんだけどな。


『さて、本題と参りましょう。わたしがあなたにお声をかけたのは雑談をするためではございません』


「そうでしょうね」


 今もザーメンをぶっかけられているだろうし、そんな事を伝える為に声をかけたとは思いたくない。俺に何かしらの用件があって接触してきた筈だ。


『あなたに世界の壁を壊す術を知識として授けます』


「世界の壁を壊す術?」


『はい。悪魔の外法が完成すればわたしも妖精たちと同じ末路を辿るでしょう。そうなれば後はマジカルチンポッコの思いの通りに進むことになります』


 次の標的となるのは間違いなく俺たちの世界だ。だからといって俺にできる事はない。悪魔がこの世界に来た時に迎撃するくらいしかやれる事はない。


 何故なら、俺には世界の壁を壊せないからだ。悪魔の世界へと行き来はできない。この世界で悪魔が来るのを待ち構えるしかない。


 マジカルチンポッコが俺の世界に来なければ⋯⋯倒す事も叶わない。それこそ終わりのない戦いか。世界樹(ユグドラシル)さまはそのことを懸念して俺に世界の壁を壊す術を授けようとしている?


『わたしやマジカルチンポッコのようにあなたが世界の壁を壊せるのであれば、この戦いに終止符をうつことが可能でしょう』


「可能なのか、そんなことが?」


『はい。他の魔法少女ならできないかもしれませんが⋯⋯他ならぬあなたなら可能かもしれません』


「どういうことだ?」


 俺ならできる?他の魔法少女がそもそもいないので現状だと俺しかできないのは確かだけど、世界樹(ユグドラシル)さま何か確信を持って発言しているように見える。


 俺とは違う何かが見えているのか?素質的なアレとか。


「世界の壁を壊すには一つの経験がなければできません」


「経験?」


 俺がその経験をしていると暗に言っているようだけど、まるで覚えがない。


『あなたは既に経験している。この世界が何か理解しているのですから』


「え?」


 俺がこの世界が何か理解している?


 『アビリティ・ストライク』の世界だって分かってる事が世界樹(ユグドラシル)の言う経験?いや、違う気がする。


 そして、世界樹(ユグドラシル)さまは答えを明かす。















『あなたもわたしたちと同じ『特異点(てんせいしゃ)』なのでしょう?』


「え?」

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