一章その3 裏がありそうな王子様
エミリーはアニーやテレサの話を聞いて多少は驚いた。
「俺を助けてくれた奴だぞ。」
エミリーもとい栄二はそう話かけた。
「こゆな噂があるのです。」
テレサは扇をピシャリと閉じて話始めた。
「聞いた事もありませんの?第一王子の暗殺と第二王子の幽閉、そして第四王子の追放………第一王女のだけは残ったらしいですけど。」
エミリーとて?そが王女の話をしている中、宮廷がざわついていた。
「レオナルド様、なんてことを公布なされたのですか。」
山の麓の領主が王子に直々に訴えて来たのだ。
「突然あのダンジョンは現れたのどすよ。それに竜の姿も見当がつかないどはありませんが!あのお触れの通りですと領地の民草の命が……。」
山の麓の領主が頭を下げて懇願するも王子は黙ってもみていたのだから、急に爆笑した。
「あはは!君は面白い事を言うねぇ。、」
「王子様!」
領主が呆然としている中、レオナルド王子はこう続けた。
「あれが突然出現したのとも思ってもいるのかい?」
「な、なんですと!!」
「何年か前に発見された。絵巻物の事を忘れたのかい?」
王子は山の麓の領主の指摘をした。
「絵巻物とは?」
「何年か前に民家の納屋から見つかったボロボロの絵巻物……あれがダンジョンの対する鍵なのだ。」
王子は言い切った。
「あのボロボロの絵巻物の一部の封蝋が見つかって!その封蝋の紋章がロゼッタ家のものだった。」
「なぜそんな事が分かるのです!」
領主はさらに続けた。
「あれは、復元師が封蝋を復元したらロゼッタ家の紋章と酷似していた。」
王子はきっぱりと話説明する。
「その絵巻物にはドラゴンテイマーの出現やダンジョンの入り方、そしてその奥にある隠し扉の鍵のが書いてあった。」
「でもそれを分かる人がいなかったではありませんか。」
領主は王子を攻め立てた。
「分かる人。なんて身内には誰もいないさ。」
王子は深く溜め息をつく。
「それは図案化、記号化されていてぱっと見だけでは分からないようのなっていた。」
「その為にロゼッタ家の御息女と婚約なされたあのですか。」
山の麓の領主は王子をきつく問い詰める。
「ああ、そうさ。それにロゼッタ家の中に隠されているダンジョンの隠し扉の鍵も欲しいからな。」
王子はさらっと言ってのけた。
いくら政略結婚が多い世界とはいえ、駒としてしか見ていない王子には侍従達も困り顔だった。
「ならば、第二王子の幽閉の件の真実を話すぞ!」
領主があまりにも、責め立ててくるので王子は鬱陶しくなったのか兵士二の槍によって首を封じられた領主は引きずり出された。
「全く、僕の意見に逆らうとは、いい度胸だな。」
王子は低く、ドスの効いた声をした。
その様子に宮廷内がざわついていた。
その時に、ロゼッタ家では栄二もといエミリーがアニーからレオナルド王子の噂を聞いていた。
「私が奥様から効いた話ですと、レオナルド王子は第一王子アレクサンドさも〜毒殺したとか、」
「薬物中か!」
思わずエミリーは前世の口調が出てしまった。
「白い粉でも使って殺したのか?」
エミリーが鬼気迫る表情のアニーはびっくりしていた。
「お嬢様……白い粉とか何ですか?しかもヤクとかこちらでは存じ上げません。」
アニーがきっぱりと返してきて栄二もといエミリーはハッと気がついた。
どうやらヤク中とか白い粉という言葉も通じない世界だった事をエミリーは忘れていた。
(そういえば、ここの世界に向こうの世界の言葉ほここでは通用しないんだった……。)
エミリーは思わず考え込んでしまった。
アニーはエミリーの様子を見て、心配した顔をしていた。
「やはり、あの川に溺れてから変わってしまったようですね。」
「第一王子の毒は毒性のある植物、みたいな物だと思われます。」
アニーは呆れながら話した。
すると横からテレサが割り込んで話してきた。
「第一王子毒殺の噂が気になるのかい?あれは噂てはなく事実だよ。」
テレサはきっぱりと言い切った。
「あの王子様には実は実は5人兄弟だったんだ。だけれども、第一王子のヘンリー王子の毒殺から始まって、第二王子のルイは謀反をかけた疑いで城の塔に長期間幽閉……今でも塔に幽閉されていて出れないらしい……。」
レオナルド王子の近辺は毒殺や幽閉、追放なので騒がしいらしいが、現国王も例外ではないらしい。
「第一王女だけ生かされているって?王子はシスコンかよ!」
エミリーもとい栄二は思わず声にだしてきまった。
するとテレサさ溜め息をついた。
「ロゼッタ家にもいて、なぜ他家に降嫁の可能性も考えられないなんて……。」
テレサが指摘するまで気づかなかった。
「そりゃ、王女様は、他所の所に嫁げば敵は減りますからね……。」
アニーは王族の諸事情を説明し始めた。
その頃宮廷ではくすくすとと一人で笑っている女がいた。
侍女頭マリアンヌである。
「全く……皆様おバカさんですね。」
マリアンヌは王子に紅茶をティーカップに注ぎながら呟いていた。
注いでいるティーカップはとても高そうに見える。
「済まない、マリアンヌ……。」
王族はマリアンヌから紅茶をお礼を言いながら受け取った。
「マリアンヌの紅茶は美味しいな……。」
レオナルド王子はニコッと笑った。
「いえいえ、王子様のお陰です〜。」
この侍女頭のマリアンヌ。
見た目はとても優しく、献身的で侍女としても有能だが、裏の顔を持っている疑惑が囁かれていた。
「私達に逆らうものは、全て抹殺しちゃいましょう♪」
マリアンヌはレオナルド王子と笑いながら窓の外を眺めていた。
「王子様も、なんでエミリー゛ロゼッタ様と別れないんですかぁ〜?」
マリアンヌは優しいが腹黒く囁いた。
その囁き声はレオナルド王子には甘美に聞こえた。
「でもロゼッタ家の秘宝を使えるのはロゼッタ家の血筋のみと絵巻物と古文書にはそう書いてあった。」
王子は手で絵巻物を広げるしぐさをして、マリアンヌに説明をした。
「そうなのですね。」
マリアンヌはあまりダンジョンには興味はなくて、話を聞いている顔かつまらなそうにしていた。
「あはは、悪い。君の興味のない話をしてしまって。」
王子は軽く謝った。
「ダンジョンなんかよりもあの女が苦しむ事を考える方のがとても楽しいですわ。」
マリアンヌはにっこりと笑いながら、エミリーをどうしようかあ考えていた。
その話をしている間、ロゼッタ家では思いっきりでかいくしゃみをエミリーがしていた。
「はっくしょん!
「まあ、エミリー様!はしたない!」
侍女の一人に叱られてしまったが謎かくしゃみが出てしまった。
「誰か噂話でもしているのか。」
エミリーは初食事部屋に向かった。
机にはライ麦パンと鶏肉の丸焼きにも見える料理が豪華な、テーブルの上に乗っかっていた。
燭台の上に蝋燭が何本か灯っており、ディズニー映画とかでよく見る風景だった。
「まるでディズニー映画の食卓だな。」
栄二は緑がディズニーのシンデレラや白雪姫を観たががっていたので何度もVHSいうかビデオテープで何回も観せられたのでよく覚えている。
「なんだい、エミリー?この料理は気に入らないかい?」
クラウス公爵は、エミリーを見ながら話しかけた。
いくら落ちぶれ気味とはいえ、肉は鶏の丸焼きなのは確かなようだ。
「せめて、バターを使った料理を一品位増やしたいわ。」
テレサはふんと鼻を鳴らした。
確かにこの時代の貴族ならバター入りのパンを食べていてもおかしくはない。
「でも、ライ麦ってってのは、健康にいおとは聞いたことある。」
エミリーもとい栄二はそう話した
「そういう問題ではない。」
テレサはピシャリと言った。
「貴族がそんな貧しいものを褒めるんじゃありません。」
テレサは貴族としてのプライドが高いようだ。
「バターってこの世界には牛がいるののか?」エミリーは思わず質問をした。
「エミリー様、一応ロゼッタ家は牧場も所有しております。」
アニーが説明をした。
「牧場なんてどこにあるんだ……じゃなかったあるのでしょうか。」
エミリーもとい栄二は口調をなんとなくお嬢様口調に魅せられるように直した。
窓の向こうにはとても広大な牧場らしいのご広がっていて牛飼いや、羊飼いがいたりしてまるで映画みたいな光景だった。
「へー。すごいなー。」
エミリーもとい栄二は外の窓を眺めながら朝食を取った。
朝食を食べ終わって身支度をしていると、クラウス公爵が話しかけて来た。
「レオナルド王子の噂……。テレサ達から聞いていたようだね。」
クラウス公爵は口髭の生えた顔で優しくじっとエミリーを見ていた。
「ええ、聞きましたけど……。それがどうかしたのですか?お父様?」
栄二は慣れないお嬢様言葉でクラウス公爵の話を聞いていた。
「王子が毒殺したかもしれないし、幽閉したり、追放したかもしれない。それでも、君があの王子を信じると言うのなら私はそれでいいよ。」
クラウス公爵の耳にもあの話は耳に入っているのだろう。
その娘が婚約しているとなればなおさらだ。
「信じるしかないでしょうね。」
エミリーもとい栄二は、お嬢様口調でなんとか返した。
「それでこそ私の娘だ。」
クラウス公爵は優しく微笑んだ。
「今からご公務の行ってくるよ。」
「今回の王子様の噂、絶対に口外しないでくださいね。」
テレサは公爵に伝えていた。
「気をつけるさ。君も絶対家だけにしといてくれよ。」
「分かりました。」
テレサはクラウス公爵を玄関で見送ると、そそくさとアニーと話し始めた。
正確には会議に近いかもしれないが。
「あの王子、どうやらロゼッタ家の財産とロゼッタ家の秘宝『竜の瞳』が狙っているらしいですよ……奥様。」
アニーは緊急事態とばかりに話し始めた。
「確かにそれは緊急事態ですわね。」テレサはマズイと言わんばかりの顔をした。
「しかも、絵巻物を持っていると山の麓の領主から聞かされました。」
「あの王子はあの絵巻物が偽物かあるかもしれない事を把握しているのか?」
テレサは手に力を込めた。
「そうですね……私も何年か前に偽物というか竜の瞳の部分一つと描いている偽物の巻物がある事に気が付きました。」
「街の骨董屋で2,3幅の絵巻物がありました。」
アニーは街に偵察の行っているらしい。
「紋章が違うものも有れば、そもそも竜の瞳の事に触れてないのもありました。骨董屋の主人にわざわざ広げて見せて貰いました。」
アニーはテレサの淡々と報告をする。
「偽物を作って儲けてる奴もいるのかい?」
テレサは紅茶を飲んでいた。
「価値がある物と分かれば贋作が出来るわけのは当然。」
テレサは続けた。
「魔法なら普通の紙に本物のように魔法でしか解けないように暗号も作れますからね。」
アニーは丁寧だか、アニーの口調では、魔法は万能ではないらしい。
「魔法なんて人間の指紋みたいに魔力が残って足がつくと言うのにバカなのだろうか。」
テレサは、タダの小遣い稼ぎに贋作を作る者達に困っていた。
「納屋の藁の中から見つかった絵巻物は本物ではない。ボロボロ見せかけた贋作の可能性があると。」
「でも、それが見つかった後に増えた気がするのですが……。」
アニーは反論した。
「ロゼッタの分家が作った者の可能性が高いと。」
「その分家はもう断絶した。」
テレサはアニーに伝えた。
「やはり……そうだったのですね。」
竜玉を持っていた者の哀れな末路だったとテレサは言わんばかりに頷いた。
「竜玉はは個人ですらこの様よ。国家たる王に持たせたら破滅はまぬがれん。国家転覆させていと思うのは勝手ですわ。」
テレサはダンジョンの向かう人々とその欲望に軽く毒を吐いた。
「ダンジョンにいる竜自体に被害が行って、暴れたりしたら……。」
アニーはその話を聴いて、天井に目を向けた。
「最悪、パトリック公国は滅びるな。」
テレサはカップにあったハーブティーを飲み干して、きっぱりと言い切った。
「私達がどうにか出来る訳では無い。」
テレサはエミリーの姿に王子が心変わりさせることの難しさを説いた新しい、
「その為にダンジョンは隠しておくべきたった。だか、封印が解かれてしまった以上に我々で何とかするしかない。」
テレサは窓の奥にあるダンジョンの方に目を向けながら、軽く溜め息をついた。
外は雨が降りそうなのか、晴れた空から曇空になって来ていた。
その頃、宮廷ではマリアンヌが不敵な笑みを浮かべていた。
「うふふっ、ダンジョンのは竜がいるんですって……ならば、あの公爵令嬢が生贄になればいいじゃない……これて邪魔者は消えるわ。」
マリアンヌは古文書を翻訳した、冊子読みながらにやりと笑った。
「その為には、私が王子様の為に動かなくてはね。」
マリアンヌは、何かをし始めた。




