1勝その1 川に落ちたらそこは…
そう、今朝までは雨が降り続いていたがピタリと止み、外は晴天だったり
雲一つさえなく、澄み渡る青空が広がっていて、蝉の声がうるさく聞こえる。
いつもはおとなしい川も堤防から眺めてみれば川幅が増していて濁流になっている。
だかしかし、外で自転車を爆走しながら、運転をしている男がいた……。
栄二である。
「緑のバカヤロー!」
栄二は酷く怒っていた。
また新刊本と既刊本の違いを延々と話していた。
『この箔押しは新刊、こっちの箔押しのないのが既刊本。』
緑の説明はともかく、中身の説明がち長かった。
『この既刊本は箔押しがされてないのだからきちんと区別しといて。あ!後は中身も男女カップリングとかと分けてあるから、気をつけてよ!』
『あー……はいはい。』
栄二は面倒そうに荷造りを手伝っていた。
『いっけなーい!これさ委託された本だから、私の本とは別にしなくちゃ!』
緑が栄二の手に取った本を見て、わたわたと整理し始めた。そう栄二が回想していていた。
その頃、蛟龍会にカチコミに行った5人はというと、
大ピンチに遭っていた。
「おい、竜雄!兄貴はまだ来ねぇのか?」
リョウが苛立ちを隠しきれていない。
「もうすぐ来ると思いますよ。兄貴はそんな約束を放棄するほどの人ではないのはリョウも分かっていますよね?」
竜雄が右手に持った携帯が震えている。
蛟龍会のナンバー1の相手と対峙しているのたから無理はない。
蛟龍会のナンバー1の龍太郎は、葉巻をふかしながらこういった。
「もうすぐ来ると言うお仲間はどうしたんだい?まさか、ビビって逃げちまったってことはないよな?」
龍太郎は葉巻なの灰を高級感のあるガラスの灰皿に落とす。
蛟龍会のアジトに来た5人は、何人かのボティガードらしき人物に囲まれながら、龍太郎と対峙していた。
「若頭はそんな奴じゃねぇ。」
敬太は、ドスの効いた声て龍太郎の発言に反論した。
「ほお、ではなぜこちらになかなか来ねぇんだ。」
龍太郎は5人を睨めつけながら話した。
「そ、それは……」
竜雄は思わず口がどもってしまった。
(兄貴が来ない訳はないと信じてます!)
竜雄はもう一回携帯をかけ直した。
(プルルルル……)
発信音しか聞こえて来ない。
その間も龍太郎の圧力は強くなるばかりである。
そんなピンチにも関わらず、栄二は、ママチャリで、川の堤防を疾走していた。
(急げ……!急げ!じゃないとアイツらの命がヤバイぞ……!)
栄二は昨日の雨で増水しきった川を横目て見ながら走っていると、突然、どら猫が飛び出して来た。
(はっ!どら猫ぉー?)
栄二は、ママチャリの急ブレーキを掛けようとしたらそのどら猫が持っている魚におどろいた。
(このどら猫……、自分のサイズ以上の魚を咥ていやがるだと…!)
それに注目してしまった栄二は、近くにあった石ころにも気が付かず、石ころの引っかかって、栄二は自転車から転げ落ちてしまった。
「うわぁぁ……!!」
栄二は絶叫しながら、堤防を転がり落ちてきたいった。
(やべぇぞ…このまま行ったら川に飛び込んじまう……)
栄二は何とかして転がる勢いを止めようとするがわそれも叶わず、濁流の中に飲み込まれてしまった。
ザブンと大きな音を立てて、濁流のにいった栄二は、必死な思いで、掴める場所を探すが茶色の濁流で視界が悪く、奥へ奥へ引っ張られる感覚があった。
栄二の大変な様子も知らずに、5人は蛟龍会のナンバー1に脅されていた。
狙撃用の信一は、蛟龍会のアジトの隣のビルの屋上で狙撃用ライフルを構えていた。
(これならば、気づかれないだろう……)
信一はそう思った。なぜならば、隣のビルは廃墟。廃墟に人がいるなんてこの廃墟が心霊スポットでもない限り誰も人がいるとは考えない。
信一はうつ伏せのなって、スコープで龍太郎の頭を確認しながら、タイミングを狙っていた。
(どうせ、この廃墟ビルは死角だからな……)そう思いっっも、信一は背後を気にしていた。
確認をするが、背後には誰もいない事に信一は安堵していた。
(早く……早く来てくれ、兄貴!)
信一は祈っておた。
「油断していたな!スナイパーさんよ。」
どこからか声が聞こえた。「誰だー!お前は……!)
信一が聞いていない刺客が来ていた。
「全く蛟龍会の旦那もケチっすなあま。あの金額対してこれとは。」
サングラスをかけた、男はそうニヤつきながら話した。
「しかし、他のメンバーよりは弱そうだな」
信一は近接戦闘が得意ではない。
そう思った瞬間、体に熱いものが走ったり
「早すぎる……、兄貴か早くここに来ていれば……。」そう思いながら信一はそのまま倒れ込んだ。
信一の意識が無くなった
事を知らない、。
暗殺の敬太がそれを察したらしく、部下どもを倒そうと考えた。。
「うっわー……」
なんとか雑魚だか部下一人を倒して行く。今使ったのはアーミーナイフだ。
(敵の数も!力も多い……)
敬太はとこからともなくピアノ線を取り出して、キュッと引っ張ると、二、三人の首が弾け飛んだ。
「一体何年この仕事をしていると思っているんだ。」
敬太は、冷静に敵の力を把握するように、ピアノ線をしまった。
敬太は、隠してあった小さなリボルバーを取り出して、パンパンと2発撃った。
2人致命傷ではないにせよダメージは負わせられている。
(よしっ、このままいければ確実にダメージが入る。)
敬太は大勢を立て直した瞬間に頭の上にキラッと光る何かが目の端に入った。すると、敬太の腹を何かがかすめたと同時に腹を熱いものが吹き出した。
「まさか、スナイパーがいたとは知らなかった……。」
敬太は右脇腹を押さえながらその場に倒れ込んだ。
リョウは、汗をものすごくかいている。
戦った後でもないが、あまりの敵の強さにかなりの冷や汗をかいている。
(昔からのクセた……こんなに汗をかくのは)リョウは手で汗をぬぐった。
蛟龍会の連中は鎖鎌やら、ロケットランチャーやら持っているだけでも危ないやつ認定される得物わ持っていた。
「おいおい、いくら見た目がごついからって俺をターゲットのすることはないだろう?」
リョウはかなり多くの敵に囲まれていた。
「仕方ねぇ!徒手で戦うか!」
リョウは襲いかかってきた敵を一本背負いで投げ飛ばした。
ふっとばされた敵は、集団の中にぶつかって動けないようぁった。
「見た目だけかと思うったら、実力は確かなようだな。」
敵の一人がそう言った。
「まさか、見た目だけだと思っていたのか?」
リョウはそう言葉を返した。
リョウは次々と襲いかかって来る敵を、蹴り飛ばしたりぶん投げたりして、なんとかして、敵を処理していた。
敵はなかなか素手だけでは倒せないけれども。
(くそ……素手だかだ倒そる相手じゃないぞ……)リョウは心の中でそう思った。
確かに蛟龍会はかなりの速さで成長しただけ合って仕えている部下達も、四龍会とは型違いである。
リョウはなかなか倒せずに苦戦していると、目の前にいた。すると敵の一人か持っていた鎖鎌を投げつけて、リョウの首に致命傷を与えた。
「兄貴……すいません…自分は力不足でした……」
リョウは涙を流しながら、意識を失った。
日本刀の仁は次々と死んでいく仲間に対して、悲しんでいた。
「リョウ……お前もか……。」
仁は涙を流しながら柄のない漆も何もない、日本刀を取り出して、敵の首を刎ねていく。
血飛沫が床一面に飛び散っていった。
「お仲間がいないからって自棄になる事はないぞ。」
蛟龍会のめ面子の笑っていた。
「こんだけ殺しても、敵の力は削がれないのか!」
仁は怒りに震えながら、刀を振るった。
あるものには刀を突き刺したり、あるものには、首を切り落としたりしていたのだが、万策尽きたのか、刀もボロボロになっていた。
「まだ……まだ戦える!」仁は声を上げた。
仁が床の血溜まりから立とうとした瞬間、その一瞬の隙を突かれたのか、一発の凶弾が仁の意識を喪失させた。
「お仲間が何人も死んでいるぞ…お前はどうするだぁ!?」
蛟龍会ほナンバー1の龍太郎は、ゲラケラと笑っていた。
竜雄は、歯ぎしりをした。
「負けてたまるかっ!」
竜雄は、龍太郎の体当たりをした。
龍太郎はまさか体当たりをしてくると思いもしなかったのか、呆然として床にへたり込んだ。
「なんだと……!」
龍太郎ほ激しい怒りを、見せた。
「舐めないでください!」
竜雄もそれと同時に怒っていた。怒りというより、自分自身で鼓舞していた。
竜雄と龍太郎は激しい殴り合いの鳴った。
竜雄は頭突きをしたり、相手を蹴り上げたりすると、なかなか致命傷には至らない。
次第に膠着じょうたいに業を煮やしたのか、竜雄は咄嗟にクリスタルの灰皿をガッと掴んで、背後から龍太郎の頭をかち割った。
「くはぁ!!」
龍太郎は叫び声をあげたが、竜雄も、それと同時に倒れて、意識を失った。
龍太郎の方も抜かりはなく、折りたたみ式のナイフで竜雄の胸に一突きを加えていた。
竜雄も意識を失っていた。
舎弟達が蛟龍会に奴らに次々と殺されていく中栄二は、川に吸い込まれく。
正確には、謎の穴が川にが開いていた泳いでも、泳いでも、どんどん吸い込まれてくのだ。
(おわ……川だよな……なんで吸い込まれているんだ?)
栄二は必死に吸い込まれまいと泳いでおた。
高、その穴の吸引力はとても強くて、栄二はその穴の花に吸い込まれて行ってしまった。
「うわわわっ!」
栄二は絶叫しながら、その穴に入ってしまった。
それと同時に栄二も意識を失った。
それから何時間経っただろうか。
川の水の濁りが段々と薄くなって来たような気がした。
(川の水の濁りご少なくなってきた…なんだ……)
栄二はおぼろげな意識の中で、段々と澄んで行く水を見ていた。
(俺は三途の川を渡ってしまったのか?)
栄二は、澄んでいく水の中で、考えていた。
(もし、天国があるとしたらこういう所なんだろうなぁ)
すると、誰かに手を引っ張られる感触があった。
(誰だ……俺の手を引っ張るのは?)
栄二は、回らない頭をなんとか回して、引っ張られて行くと同時に聞こえた言葉に耳を傾けた。
「大丈夫ですか!エミリーお嬢様!」
優しくて格好良い声が聞こえた。
だがそれと同時に自分の耳を疑った。
(エミリー……お嬢様…?)
栄二はハッと気がついて思わず叫んだ。
「誰だよっ!エミリーってのは!」
ぷはぁと水を吐き出すとど同時に驚いた。
「それに誰だよ!お前は!」
栄二、もといエミリーはぷりぷりと怒りながら水面から地面に上がった。
服もいつも着ているポロシャツの短パンではなくて、なんかフワフワして、足元がスースーしている。
「エミリーって君の名前だよ。もしかして、溺れてしまったせいで、忘れてしまったのですか?」
そのエミリーの手を優しく握っている男性は優しくにっこりと微笑んだ。
金髪に青い瞳の男性だ。
「だ、誰だよ!もしかして信一か!」
「シンイチ……誰ですか?それは?」
その金髪碧眼の男性は困っていた。
「やはり、川に溺れてしまって記憶喪失が起きているようですね。」 目の前の男性はエミリーの前で大きく溜め息を付いた。
「僕は、レオナルド。レオナルド2世さ。!」
(レオナルド……どこかで聞いた名前だな……)
エミリーは首を傾げていた。
今までエミリーの中にいる栄二は考えていた。
(俺の知り合いになんかレオナルドって、名前の奴なんておないしなぁ……)
エミリーが目の前で考えているのをレオナルドも困った様子で見ていた。
「やだなぁ……君の婚約者なのに忘れてしまったのかい?」
レオナルドは困っているエミリーの助け舟を出そうとしていた。
エミリーはみすが滴り落ちている、芝生をびしょびしょにしていた。
「お嬢様ー、エミリーお嬢様ー!」
小高い丘から、駆け足で降りてくる女性がいた。
その人はトムとジェリーとこに出てくるおメイド服を着ていた。
「お前も、誰だよっ!」
エミリー(だが栄二)か叫んでいた。
「誰って、乳母のアニーでございます。」
乳母のアニーは深々と会釈した。
「なんだよ……。」
「まあ、エミリーお嬢様。ずいぶんと口が悪い。」
そう言って、乳母のアニーはずぶ濡れのエミリーを連れ帰って言った。
「ここは……どこだよ!それに俺はエミリーじゃなくて栄二だ!」
エミリーはバタバタしながら大騒ぎした。
「何を馬鹿なことをおっしゃいますか。」
アニーは目を丸くした。
「ここはパトリック公国でございます……」




