第31話
同じように会った。
同じように話した。
それで、
続いた。
それでよかった。
気づいたら、
一緒にいる時間が増えていた。
特に決めたわけではなかった。
でも、
そうなっていた。
それでよかった。
ある日、
言葉にした。
どちらからかは、
よく覚えていない。
でも、
そういう形になった。
それで、
付き合うことになった。
それでよかった。
そのあとも、
同じように会った。
話した。
時間を過ごした。
それで、
問題はなかった。
それでよかった。
でも、
少しだけ違っていた。
近くにいることが増えた。
触れることがあった。
それで、
少しだけ止まった。
理由は、
よくわからなかった。
でも、
止まった。
そのまま続けた。
そうすればいいと思った。
でも、
中で何かが言っていた。
強くなっていた。
やめろと、
言っていた。
それでも、
そのままにした。
あるとき、
急に頭が痛くなった。
強かった。
何も考えられなかった。
そのまま、
止まった。
動けなかった。
それで、
終わった。
それから、
同じようにはできなかった。
体が、
反応しなかった。
理由は、
わからなかった。
でも、
そうなった。
そのまま、
少しずつ、
会わなくなった。
話さなくなった。
どちらからともなく、
離れた。
それで、
終わった。
維持できなかった。
それだけだった。
でも、
それでは終わらなかった。
少しして、
考えた。
逃げなかった。
中にあったものを、
そのまま見た。
何も言わずに、
そのまま聞いた。
「辛い」
「苦しい」
「正しくあれ」
「壊せ」
「壊れろ」
「終わらせろ」
前よりも、
近かった。
前よりも、
はっきりしていた。
それでも、
消さなかった。
無視もしなかった。
そのまま、
向き合った。
それでよかった。
それだけだった。




