第142話 定期公演#11 その6~朝起きたらすべてが夢でありますように~大好きなあなたが私じゃないあの人に夢中だなんて、たとえ夢が覚めても絶対に信じない~おやすみ大好きまた明日
3曲目は新曲。
6thシングルに収録予定のこの曲だ。
『朝起きたらすべてが夢でありますように~大好きなあなたが私じゃないあの人に夢中だなんて、たとえ夢が覚めても絶対に信じない~おやすみ大好きまた明日』
不穏なタイトルのこの曲をメインで歌うのは『#海桜』こと、ウーミーとサクにゃんだ。
ねえ、麻里さん?
この曲はいったいどういうつもりで作詞したんですか?
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(桜)
ずっと一緒にいようね
おばあちゃんになっても一緒にね
あれはウソだったの?
世界が終わっても
あなただけがいればそれで良かった
二人で肩寄せあって
くだらない話 それが私のしあわせ
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サクにゃんのソロパートから始まる。
曲のタイトルとこのソロパートだけでもう聞いているのがつらくなってしまうほど痛々しい。
麻里さんは何でウーミーの復帰に合わせてこの曲を書いたんだ……。
もっとポジティブな、2人が楽しい掛け合いをしているような、そんな曲で良かったんじゃないの?
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(海)
急に好きになったわけじゃないの
ずっとずっと好きだったのよ
諦めようって 一度は捨てた
忘れようとはしたのよ
あなたが好きって言ってくれたから
わたしも好きになろうとした
でも溢れちゃった 好きなの
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ウーミーのアンサーパート。
ホントに好きな人がいるのに、その気持ちを諦めて、自分のことを好きだと言ってくれた人とお付き合いをしたのかな。でも、やっぱり自分の心にはウソがつけなかった、と。
誰も悪くないのに、このすれ違いは心にくる……。
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(桜)
周りのみんなはお似合いだねって
ううん 何も気づいてないよ
みんなが祝福 ねえ私を見てよ
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ただただ一方通行。
外堀を埋めようとすればするほど、あなたの気持ちが離れていくのを感じる。自分だけが空回りしていて、とても惨めな気持ち。それでもあなたのことが好きなの。どうか私のことだけを見てほしいの。
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(海)
目で追う癖をやめなきゃって
ううん 今何か言った?
わたしの気持ち ごまかすのがつらい
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もしかしたらあの人かも。
ぜんぜん違う人の背中を見て、無意識のうちにあの人のことを考えてしまう。
街の雑踏の中で、あの人の好きな色を見かけるだけであの人のことを想ってしまう。
でも私の隣にいるのは……あの人じゃない。
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(桜)
どうしたら私だけを見てくれるの
(海)
ホントのことを言ったら傷つけちゃう
(桜)
私のことだけを見てほしい
(海)
気持ちはうれしいのに
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ずっとすれ違っている2人。
関係を修復するとか、そういう話ではないのだろう。
最初から違っていた。
こんなのうまくいくわけない。
でも、相手を傷つけまいとするやさしさのせいで、この関係を終わらせられずにいるのだ。
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(桜)
朝起きたらすべてが夢だといいな
朝起きたらあなたが隣にいて
私に好きって言ってくれるの
おはよう大好きって
夢だって信じない
今日も1人 深い眠りにつく
朝が来なければ良いのにな
私はしあわせな夢を見る
大好きなあなたが
私じゃないあの人に
そんなことあるわけないじゃない
たとえ夢が覚めても信じない
大好きなあなたが
私じゃないあの人に
私の世界にはあなただけ
おやすみ大好き また明日
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救いがない。
失恋の歌ですらない。
2人のウソとごまかしで塗り固められた関係は、この先も続いていくのだろうか。
どちらかにほんのひとかけらの勇気があれば。
周りにそれを言ってあげられる友達がいれば。
サクにゃんの最後のジェスチャーは、何かの薬を口にしてから眠りにつくという意味だろうか。
すべてを忘れるために薬の力を借りてでも眠りにつく。
そうするしかない精神状態なんだ。
夢の中でだけは、大好きなあなたと楽しく過ごせますように――。




