第128話 マキカエレイ特別配信 その28~火つけの方法は?
(かえでくん、時間です)
「おーし、ここは初心者ダンジョンの3階層。最下層ってことになっているよ。じゃあそろそろ、そこの壁の割れ目の奥にある、シャドウスパイダーの巣穴を攻撃して、この先に進むぞー! 今日中に初心者ダンジョンをクリアしてやるぜ!」
という宣言をしてみる。
今配信を見に来てくれた人たちにもわかりやすいようにね。
“はよしろ”
“何か月待たせるんだよ”
“いつまで初心者気分でいる気だ?”
“集合恐怖症注意”
“あまり映像は見たくないから早く倒せ”
“ここがボス戦?”
“今北産業”
“かえで ハンバーガー 食べた”
“火で焼くんだっけ?”
「ここまでけっこう時間が掛かってすまなかったよ! でも、しょうがないじゃん。初心者なのはその通りなんだから……」
(かえでくん、作戦の説明をおねがいします)
すみません、脱線して。
「あ、はい。そこの壁の割れ目の奥にけっこう広めの空間があるみたいなんですよ。そこをシャドウスパイダーっていう、そう、今出てきたコイツ。スラッシュ! コイツらの巣があるんですね。それをこれから倒したいと思っています」
インベントリーから、ガソリンランタンとガソリンタンクを1個ずつ取り出して床においてみせる。
「作戦はこのランタン――というかガソリンを使って、焼き払う作戦で行こうと思っています! コメント欄でも触れてくれている人がいますけど、巣の中がけっこうグロいことになっていまして……集合体恐怖症の人にはきつい感じの……ボクも苦手なので、ありったけのガソリンを穴から放り込んで火をつけて待つ作戦で行こうかなと……」
消極的かもしれないけれど、目視確認は精神的にちょっと無理……。
“無理はするな……”
“集合恐怖症はきつい”
“マジでモザイク頼む”
“ガソリンか”
“クモは火に弱い”
“火はどうやってつけるんだ?”
「火をどうやってつけるか。マッチとかライターとか、そういうのがドロップすれば良かったんだけど、あいにく手元には着火できそうなアイテムはないんだよね」
“メイメイ直伝の火おこしチャンス”
“だからファイヤースターターは肌身離さず持ち歩けと”
“ポケットの中に溜まった糸くずと埃を使う”
“フェザースティックの準備は良いか?”
“そういや角材ドロップしてたなw”
“ここで使う用か⁉”
“まさかのスローリーピンクベアさんが貢献?”
「いや、キャンプネタで盛り上がっているところ悪いんだけど、今回は違う方法で行こうと思っているんだよね」
焚き火をしに来たわけじゃないから、ドカンと一気に火をつけたいし。
「もっと爆発するように火をつけるのが目的なので、『セクシー・チィタマ・ビーム』を使います」
気持ちを高める時間が必要だから、通常戦闘では使いにくいんだけど、今回はこれが最適かなと。
「巣穴に向かってビームを撃ち込めば、ビーム自体でもダメージを与えられそうだし、けっこう良いんじゃないかなって思ってます!」
ほかに良さげなアイディアがあったら募集中だ!
“悪くない”
“どんな妄想でビームを撃つかを聞かせてくれ”
“セクシィチィタマァァァァァァァァビーーーームw”
“まずはパンツを脱ぎます”
“ずっと脱いでる早くしろ”
“まだ穿いとけw”
“チィタマはセクシーだなあ”
“ビームって拡散型じゃなかった?”
“リトルマウスにつかった時は体全体が爆発したよな”
“穴に向かって撃ったら壁が崩れる?”
“普通ゲームなら壁は破壊できないオブジェだろ”
「あー、気になっている人がいるから補足説明するね。『セクシー・チィタマ・ビーム』はボクの手――両手を合わせて……かめはめ波的な感じで撃つんだけど、手の絞り具合で光の調節ができる、みたいな?」
“かめはめ波~~~w”
“それ言っちゃう?www”
“マルシー”
“ギャリック砲じゃダメですかw”
“悟飯のパワー足んねえよな”
“ファイナルフラッシュ!”
“レンズの絞りと同じ原理か”
「ボクが振っておいてなんだけど、みんなそのネタ好きだねー。あ、そうそう、それ! レンズの絞り調整と同じイメージだね。全体としての威力は変わらないんだけど、手を広げたらリトルマウスの時みたいに全体をバーンって攻撃できて、もっと絞ったら、たぶんそこの穴を通すくらいの細さで一点突破するような高出力のビームが出せると思う」
それで中の巣を攻撃しつつ、ガソリンに火をつけようと思います!




