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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十四章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 -25~ #11編

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第115話 マキカエレイ特別配信 その15~ちなみにこの島は無人島です

「ところでボクはなんでこの星……チテなんとか星に連れてこられたんだっけ……?」


 最初の目的だったマキの暇つぶしはすでに終わり……というか、マキはもうとっくに海外ロケに旅立っているんだよね? その間にボクは地球外に連れてこられて……?


(惑星チテネティアです。『KAEDE-SAGA』はかえでくんの人生そのものなので、暇つぶしではありません。かえでくんの人生が続く限り、その挑戦は続いていくのではないでしょうか?)


 疑問形で返されても……。

 レイさんはボクのサポートキャラなんですよね?

 ちゃんとサポートして導いてくれないと困るんですけど……。さっきからボクのことを罠にかけてばっかりで……ホントに味方ですか?


(かえでくんの人生が豊かで魅力あふれるものになるようにサポートするキャラ、それがわたし、仙川零です)


 返事だけは調子良いなあ。


 それで、ナギチ以外の見知ったキャラも出てこないし、吸血鬼が出てくるっていう予告はどうなっちゃったんだっけ?


(地球で待機中です。早く戻れると良いですね)


 戻り方がわかりませんが……。

 ボクが乗ってきた宇宙船はどこ?


(惑星チテネティアの防衛システムに迎撃されたので、今はスペースデブリとなりました)


 帰れないじゃん。


(むしろ目的がはっきりして良かったですね)


 どういうこと?


(この星で、宇宙船を作ることができる人物を探し出し、調教テイムして宇宙船を作らせてください)


 マッチポンプ感がすごいなあ。

 

(ちなみにこの島は無人島です。ここには多くの魔物が生息していますので、倒してレベルアップしたり、調教テイムする練習をしましょう)


 冒険とスローライフがセットになったようなゲームだ……。


(どうやらリトルマウスが近くにいるようです。試しに狩ってみましょう)


 リトルマウスか。

 名前からして初心者向けの魔物なのかな。


(レベルの低い魔物ですから、『チィタマ・クロー・スラッシュ』でも十分に勝ち目はあると思います)


 小さなネズミを確実に捉えれば勝ちって感じかな。素早さを鍛える系の魔物だ!


(レーダーに反応あり。11時方向にリトルマウスが1体。まもなく肉眼で確認できます)


 よーし、やったるぞー!


 ん。地面が……揺れて……一定間隔で……地響き……?


「これ……もしかして、足音……?」


(リトルマウス、きます)


「あー、思っていたリトルマウスと違うわ……」


 ぜんぜん大きさがリトルじゃない。

 なんなら見た目もマウスじゃない。


「何これ……?」


 身長は優に3mは超えるくらいの二足歩行型の魔物だ。

 ふさふさした毛の色がグレー……ネズミ色なところだけがネズミ要素だわ……。


「でかいし、何かよだれ垂らしているし、牙も爪すごいし……」


(さっそく素早さを鍛えてください)


「たぶんその素早さって、ゲームのステータス的な素早さとは意味違うよね。逃げるほうの素早さを鍛えたいわけではないんだけど……」


 なんて無駄口を叩いていたら、瞬間移動のような速度でリトルマウスが距離を詰めてくる。


 ヤバい!

 普通にやられるっ!


 どうする⁉


(下です)


 下⁉ 股下⁉


「うぉぉぉぉぉぉぉ!」


 間一髪。スライディングでリトルマウスの股下をすり抜けて背中側へ。

 リトルマウスはボクを見失ったようで辺りをキョロキョロし出す。


 レイ、ナイスアドバイス!


 背中がお留守だぜ!


「チィタマーーークローーーーーースラァァァァァァァァッシュ!」


 容赦なくリトルマウスの背中に爪による連撃を叩きこんでいく。


 決まったぁぁぁぁぁ!


 思ったより素早くて焦ったけれど、結局のところボクの敵ではなかったってことですな。


(気持ち良く勝ち名乗りを上げているところ失礼します。今のは攻撃が浅く、リトルマウスにダメージを与えられていません。戦闘続行です)


「ウソでしょ⁉ めっちゃ手ごたえあったよ⁉」


 ほら、背中にも深い裂傷の跡が!


「って、今与えた傷が、あっという間に治っていっていない⁉」


(一撃で大ダメージを与えないと、リトルマウスは魔力がある限り再生します)


 一撃で……。

 そもそも『チィタマ・クロー・スラッシュ』は両手の爪による連撃だから、一撃勝負って言われると厳しい……。


(巨大な生物の弱点は、首の後ろと相場が決まっています。うなじ部分に集中攻撃を浴びせられれば倒せます)


「なるほど……でもリトルマウスの背が高すぎて首まで届きそうにないんだけど」


 頑張ってジャンプしても腰の辺りが限界なんですよね……。


(巨人と戦うには立体機動装置です)


 はいはい。それならどこかで見たことあるわ。

 じゃあそれ出して。


(ここにはありません)


 なんで提案したの……。


(立体機動装置を作ることができる人物を探し出し、調教テイムして立体機動装置を作らせてください)


 今リトルマウスを倒さないと、そこまで辿り着けない気がする……。


(今すぐにリトルマウスを倒したいということであれば『セクシー・チィタマ・ビーム』を使えば良いのではないでしょうか)


 まあ死にたくないので、立体機動装置を作る仲間探しより、そっちが良さそうですね……。ではちょっと失礼してエッチな妄想を――。

 

「セクシィィィィィィィィィィィィチィタマァァァァビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィムッッッッ!」


 リトルマウスは爆散した。


 立体機動装置の件は何だったのか……。

 無人島で仲間を作る提案は二度としないでほしい!


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