第114話 マキカエレイ特別配信 その14~『マネージャー』は『テイマー』の上位職です
「ここが惑星チテネティア? なんか普通……」
見たことない動物とか植物とか、でっかい恐竜が出てきたりしないの? 普通に地球じゃん? 何もない原っぱだけど。人とかいるのかな?
(この星には魔物がいます。手始めにドラゴンと遭遇したいですか?)
「いや……まだ信じ切れていはいないけれど、いきなりドラゴンはちょっと……」
もうちょっと危険性が低そうなやつで許してほしい。たぶん『チィタマ・クロー・スラッシュ』では、ドラゴンは倒せないと思うので……。
(早くレベルを上げて、ドラゴンを調教したいですね)
「そういうのもできるゲームなんだ? ドラゴンライダー的な? かっこいいかもしれない!」
ドラゴンの背中に乗って空を飛んだら気持ちいいだろうなあ。
(かえでくんの職業は『マネージャー』なので、『テイマー』と同じスキルを習得することができます)
「おお? ゲーム内でもボクの職業は『マネージャー』のままなんだ?『マネージャー』が『テイマー』のスキルを使えるってどういうこと?『テイマー』って、動物を仲間にして、自分の代わりに戦わせるあれだよね? 関連性があるとは思えないんだけどな」
「『マネージャー』は『テイマー』の上位職です。動物や魔物だけでなく、人間も調教して代わりに戦わせることができますし」
んんー、解釈違いがすごいなあ。
ボクは別にアイドルのみんなを調教して代わりに戦わせているわけでは……。
(かえでくんの場合は、調教というよりも、魅了で言うことを聞かせているので、サキュバスのほうがしっくりくるのかもしれませんね)
“せやなー”
“チャームされてしまった(棒)”
“テイムされたい”
“レイちゃんに”
“わかる”
“冷たい目で罵られたい”
“わかる”
“わかってしまう自分が怖いw”
やっぱり解釈違いだなあ。
まあ、レイにテイムされるって言うのは同意できなくもない……というか、ボクはレイに飼われているようなものだしなあ。お世話されっぱなしだし。
「今のところ『チィタマ・クロー・スラッシュ』と『セクシー・チィタマ・ビーム』にしか使っていないんだけど、マネージャー関係あるのかな……」
(それはかえでくんのユニークスキルなので、職業とは関係ありません)
そうですか……。
ボクのっていうか、チィタマの……いや、原作のチィタマにはそんなスキルはないんですけどね。
(朝西の外伝ファンブックの中に掲載されている『猫のチィタマ☆異世界スローライフ』で使用しているスキルなので公式設定です)
それって、言うほど公式かな?
シオセンセが酔っ払った勢いで適当に書きなぐっていそうな設定なんだけど……。
(しおりさんは未成年なのでお酒は飲まれないかと)
そういうことではなく……まあ良いか。
『楓ちゃんのプログラムにパッチを当てたからもう大丈夫。現地語の自動翻訳もばっちりだよ~』
ルーナちゃんからの通信が入る。
「現地語……? この星の言葉を理解できるようになったって言う設定かな?」
『気にしないで。あ、そうだ。楓ちゃん。このこんにゃく食べる?』
突然目の前に刺身こんにゃくが乗ったお皿が。
なぜ今こんにゃくを?……あ、もしかしてそういうこと?
「このこんにゃくを食べると、自動翻訳されるあの秘密道具の!」
『テレレテッテレ~! オイシイダケノコンニャク~』
「翻訳関係ないの……?」
『ぜんぜん関係ないよ』
紛らわし過ぎる。
「だったらなんで今こんにゃくを……?」
『ダイエットにもなるし食べたいかな~って思って』
「ぜんぜん……。ボクにはダイエットは必要ないし」
“あ~、今全国の女子を敵に回しましたw”
“男も女も関係ねえ!みんなダイエットしたいんだ”
“こんにゃく麺きらいやわ~”
“あれはラーメンの代わりにはならん”
“ニャンニャクコンニャク”
“この部分はカットしておかないと後々炎上するぞw”
(番組の中で出演者による不適切な発言があったことを深くお詫びします)
「いや、何も不適切なことは……。ボクにはダイエットは不要だよって言っただけなのに……」
(代わりにわたしがこんにゃくを食べてダイエットします)
「レイはダイエットする必要なくない?」
(そうですね。体形は気持ちでコントロールできます)
「それはたぶんレイだけだよ……」
普通は体形維持に苦労するんだってさ。
(そもそも食べ過ぎなければ良いだけですし、たくさん食べたいなら基礎代謝量を上げれば良いだけなので、何も問題はありません。投薬などで筋肉量を調整しようとすると、かえでくんの好みのやわらかさを維持できなくなりますから注意が必要です)
「番組の中でサポートキャラによる不適切な発言があったことを深くお詫びします」




