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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十四章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 -25~ #11編

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第109話 マキカエレイ特別配信 その9~倒したら、なぎささんの尊い命はお空に帰っていきます

「ヤマンバギャルって……そっちこそさむいダジャレを……」


 ガングロって言うんだっけ?

 顔を黒く塗った……ナギチ……。ナギチに何をやらせてるのさ……。


【ヤマンバが登場だ~! カエデ、どうする⁉ 必殺の『チィタマ・クロー・スラッシュ』が炸裂するのか~⁉】


(かえでくん、ヤマンバが油断しています。今がチャンスです。一気に倒してしまいましょう)


「いやいや、妖怪の山姥じゃなくてギャルだし。しかもナギチだし。いきなり攻撃したらこっちがおかしい人でしょ……」


「ノリ悪い~! バイブス!」


 ナギチ(ヤマンバギャル)もグータッチを求めてくるな。

 そのメイクだと普通に顔怖いよ?


「じゃあ、あ~しのほうから攻撃行くし~? ちなあ~しの攻撃どちゃくそレベチだから~」


 何を言っているのか2割くらいしかわからない……。


(かえでくん、今です)


 はい。

 なんかこのナギチ(ヤマンバギャル)と長く会話していると疲れそうなので、やっちゃうことにします……。


「チィタマーーークローーーーーースラァァァァァァァァッシュ!」


 溜めなしでナギチ(ヤマンバギャル)に襲い掛かる!

 まったく戦闘準備をしていない敵を狩るのは造作もないことだ……。ゴブリンより弱かった……。


「ぎゃわわ~~~~~~! いきなり攻撃するなんてひどいわ。カエデちゃんのイジワル……ガクリ」


 いや、何で最後だけ急に素に戻るのさ……。ボクが悪いみたいじゃん。


【カエデ~! まさか自分がマネージメントをする≪The Beginning of Summer≫の水沼渚ちゃんを、容赦なく『チィタマ・クロー・スラッシュ』で切り裂いたぞ~⁉ これは事案か~⁉】


「人聞きが悪い! ゲームだよ! 今のはゲーム内のキャラでしょ!」


“ナギサ~~~~!”

“楓がとうとうやっちまった~!”

“いつかはやると思っていたんですよ(変声器ボイス)”

“血しぶきが……普通にグロい……”

“ナギサはゴブリンじゃなくて人間なんだぜ?”

“よくいるわ~ゲームと現実がごっちゃになっているヤツw”

“逮捕?”

“このスクショをニュースサイトに送って~と”


「おい! 絶対やめろ! ていうか、この死体はいつまで残り続けるのさ⁉ こういうのって、倒したら光のエフェクトとともに消えてなくなるんじゃ?」


(そうですね。倒したら、なぎささんの尊い命はお空に帰っていきます)


 言い方~!

 

 倒したら……?


「カ~~~~エ~~~~~~デ~~~~~~ぢゃ~~~~~~~~ん。のぼらぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「えっ⁉ ナギチ⁉ 何これ⁉ えっ⁉」


【カエデに殺されたと思っていたナギサちゃんが立ち上がったぞ? でもなんだか様子がおかしい? これはどうしたことか~?】


 なになになに⁉

 白目をむいて、声も低くておかしいし、血だらけなのに……血の色が赤から緑に変化していく⁉


「ぞ、ゾンビだーーーーーーー!」


 ヤマンバギャルメイクで肌の色がわかりづらいけれど、ナギチがゾンビになっているぅぅぅぅぅぅ!


【Dead or Alive~~~! なんとナギサちゃんがゾンビになって再登場だ~! カエデがピンチに追い込まれたぞ~!】


 ヤバいヤバいヤバい!

 これ、噛まれたらボクもゾンビになって終わるパターンだ!

 倒さなきゃ!


「チィタマーーークローーーーーースラァァァァァァァァッシュ!」


 首を切り離せば……うぷっ。何とか首は切り離せたけれど、デスマスクが飛んで、緑の血しぶきがひどい……。


「もうこのゲーム嫌……」


 終わりにして良い?

 このVRグラスを外したら、ゲーム終われる?


(いけません。それをはずすと、脳に過電流が走り、ゲームオーバーになります)


 だからそれ、有名なデスゲームのやつじゃん……。


(†Kaede†くん、がんばって100階を踏破してこのデスゲームを終わらせてください)


 ボクの名前に変な記号つけないで!

 ていうか、100階ってどこ⁉ ここ何階層なの⁉


(まずは1階層のはじまりの町を目指してください)


 まだ始まってすらいないじゃん!


「うわー! 首がないのにまだナギチが立ち上がってくるぅぅぅぅぅ!」


(言い忘れていましたが、ゾンビに物理攻撃は無効です。聖属性魔法による浄化が必要です)


「魔法⁉ ボクにも使えるの⁉」


(かえでくんは猫人族ですから、魔法は使えません。まずははじまりの町を目指し、そこで聖属性魔法が使えるキャラクターを探し、仲間にしましょう)


「今! 今必要なの! 始まる前にナギチに噛まれて死ぬから!」


(しかたありませんね。奥の手を出しましょう)


「あるなら早くお願い! チィタマーーークローーーーーースラァァァァァァァァッシュ! うわー、デスマスクを持って追いかけてくるー! レイ早く! ヤバいー! もうダメー!……あれ? ナギチの動きが止まった……?」


 噛まれる寸前のところで……まるで時が止まったかのようにピクリとも動かなくなったぞ?

 マキの実況も、うざいくらいに煽ってくるコメント欄の音声も止まった……?


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