表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十四章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 -25~ #11編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
792/856

第89話 マキ vs 花子 vs レイ?

 花子、後は頼んだぞー。


 朝はコンビニ飯かあ。

 さて、何を食べようかな。


 台風が来ているせいか、微妙に涼しいから温かいものが良いかな。いやー、だけどジメジメするし、さっぱりしたものが良いかなあ。

 でもなー、まだ朝も朝。6時にもなっていないし、そこまでお腹が減っているって感じでもないし……かるーくスープくらいで良いかな。


 ん? ドアノブが回らない?

 台風のせい……なわけないか。寮の部屋は外に面していないし、台風の影響を受けるわけがない。錆びついたかな?


「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! ファイトぉぉぉぉいっぱぁぁぁぁつ!」


 力任せに――回らない!

 どうしたんだろう。ビクともしないな。本格的に壊れた? 困ったなあ。台風の日に修理の人なんて来てくれるのかな……。とりあえず花さんに連絡……するにはちょっと朝早すぎるか。


 仕方ない、とりあえず戻って2人に報告するか。

 せっかく脱出してきたのに、またあの異常空間に戻らないといけないとか、控えめに言って悪夢……。

 今日この後8時間もマキのテンションに付き合わないといけないんだと思うと……ちょっと憂鬱だなあ。いやね、なんだかんだ言ってマキはやさしいし、もちろんキライではないんだけどね。最近とくにアプローチのガチ感が増してきているっていうか……演技のためのネタじゃなくて、もしかしたら本気でボクのことが好きなのかと思えて……って思わせるほど真に迫った演技ってことなんだろうね。やっぱりマキはすごい女優だなって思います。



「あのさー、なんか玄関のドアノブが回らなくてー。壊れたかもしれないから、あとで業者さんを呼んでもらおうかなって――」


 マキはエロいパジャマから着替えを済ませていて、≪初夏≫の2ndシングルの時のエメラルドグリーンを基調とした制服っぽい衣装を身につけていた。

 あら、マキさん? いつの間にか≪初夏≫の衣装なんて着ちゃってどうしたの? けっこう懐かしいね。あんまり装飾がついていないから、けっこう体のラインが出ちゃう系の衣装だけど、そこら辺もさすがマキ。似合っているなあ。


「おかえり~。どう? どうどうどう? 惚れ直したかにゃ?」


 相変わらずグイッと来るねー。


「えーと、新しいアイドルかなって思ったよ。マキは美人だし、アイドルの衣装も似合っているね」


 マキの体はメリハリが美しいから、シルエットがきれいに出るね。


「お? お? もっといやらしい目で嘗め回すように見て♡」


「どんなオーダーだよ……」


 胸を寄せてくるんじゃないよ。


「ていうか、その衣装はどうしたの?」


「もちろんレイちゃんが着せてくれたんだよ~。カエデとエッチなことをするなら制服でしょ、って」


「レイがそんなこと言うかな……」


「意訳が過ぎます。もちろんわたしも着替えていますよ。かえでくんが好きなのはこっちのクリーム色のほうですから」


 背後からの声に振り返る。

 部屋のドアの前に佇んでいたのは、2ndシングルのマネージャー用の制服に身を包んだレイだった。自室で着替えてきたのかな?


「がぅがぅがぅ!」


 さらにその後ろから現れたのは、レイとおそろいの衣装を身に纏ったクマの花子……。サイズがぴったりだね。わざわざ花子用に作ったのか。


「がぅ~~~!」


「あー、はいはい。花子も似合っているね。ボクがそこに立っているのかと見間違えちゃったよ」


「が~ぅ~♡」


 いや、ボクがボクを見間違うなんて、そんなわけあるかい。

 でも花子が喜んでいるから良いか。


「がぅがぅがぅ(わたしはかわいいですか?)」


「なんでレイまでクマ語……?」


「まきまきまきまき(わたしのこともいやらしい目で見て良いですよ)」


「今度は……マキ語? いや、そんなのないけど。でもさ、なんで全方位に対抗しようとするの?」


「ライバルが多いのでけん制しておく必要があります」


 そうですか……。

 花子もライバルの1人……1クマだったのか……。


「今のところわたしが一歩リードかにゃ?」


「そうだと良いねー。マキはいつでもポジティブだなあ」


 根拠もなく言い切れるその心の強さは素直に見習いたいね。

 とくになー、メイメイには爪の垢を煎じて飲ませたいね。なんでかね、最後のところでしり込みする癖が抜けなくて困っていてねえ。

 もうさ、メイメイは定期公演#9を経て、アイドルとしては覚醒したはずなんだよね。あの時の最後のパフォーマンスはユエユエ――伝説のアイドル・秋月美月さんに迫るものがあった。それはユエユエも認めているところだし、もう≪初夏≫の顔として、堂々とセンターに立っても何ら不思議はないはずなのに……なぜかいつもの2列目のポジションにいたがるよね。


 あとは心の問題だけだと思うんだよね。

 そのあたりでマキのスパルタ指導がほしい……と思ったけれど、明日から海外ロケかあ。タイミングが悪いな……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ