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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十四章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 -25~ #11編

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第57話 新垣春&水沼渚~生誕祭2025☆カエデ好き放題スペシャル~ その2~何回MK5歌わせるんだよ!

『次の曲はかえでくんによるソロ曲がエントリーされました。曲名は――』



 それから3時間後――。


『次の曲はかえでくんによるソロ曲がエントリーされました。曲名は――』



 それから――。


『次の曲はかえでくんによるソロ曲が――』




『次の曲はかえでくんによる――』



『次の曲はかえでくん――』



『かえでくん――』



『かえでくん――』



『かえでくん――』



「こらーーーーーー! さっきからボク以外誰も歌ってないじゃん! ずっと1人で歌わせてんじゃねー! 2人とも何をタンバリンならして『Foooo!』とか言ってんのさ! しかも何回MK5歌わせるんだよ! もう5時間は連続で歌ってるわ! 微妙に選曲古いし! さっさと5秒後来いよ!」


 はぁはぁはぁ。

 疲れた……。


 いくらルーナちゃんに喉をマッサージしてもらって、喉覚醒状態になったとは言っても、さすがに限度があるでしょ。5時間は歌いすぎ。そしてレイもスピーカーを通してコールを入れてくるくらいなら、素直にこっちに来てやりなさい。


「カエデちゃんがかわいすぎて一生見てられる~♡ あ~、次はこの衣装でお願~い♡」


「え~、私はこっちの衣装を着てほし~♡ カエちゃん、次はこれを着て~☆」


 2人とも話聞いてないのか……。

 そうか。もともと話を聞かない2人だったわ……。そもそも≪初夏≫のメンバーで人の話をまじめに聞くのなんて、サクにゃんと正気の時のウーミーだけだもんね。もうダメだ……。


「だからー。ステージ上で服を脱がせようとするのやめて! せめて舞台袖で着替えてくるからさ……」


「誰も見てないし~?」


「し~☆」


「ハルルとナギチとレイとオーケストラ演奏者のみなさん(AI観客たち)が見てるでしょうが! それだけでも万単位の人数だわ!」


 そんな中で着替えていたら露出狂の人でしょ! ボクには普通の羞恥心が備わっているんです!


「かえでくん、こちらをどうぞ」


「うぉ⁉ レイ! いきなりステージ上へ来たね……」


 これは何?

 

 レイが舞台袖から引っ張ってきたのは、下にキャスターがついていて舞台上を移動できる……金属のなんか丸い輪っかがついた物体……? これは何? 病院で移動しながら点滴を打つやつ……にしては輪っかのサイズがでかいね。直径1mくらいはあるし。ん? 上にドローンが飛んでいる? ドローンがカーテンを吊って飛んでいる?


「これがあれば舞台上でも誰にも見られずに着替えができますね」


 にっこり。

 ああ、これ! バラエティー番組でグラビアアイドルとかが熱湯コマーシャルの前に早着替えさせられるやつ⁉

 

「これ、ドローンカメラでカーテンを吊るから、その中で着替えろってことだよね?」


「そうです。カーテンで外からはシルエットしか見えなくなっているので、中では着替え放題です」


 にっこりにっこり。


「とっても良い笑顔なところ悪いんだけど……。上からドローンカメラでカーテンを吊りながら、カーテンの中を撮影したら普通に丸見えだからね? 上のドローン……RECマークが点灯していますよね?」


 撮影しているのバレているからね!


「大丈夫です。それは裏VIP会員向けの映像です。通常会員の方には、謎の光で処理が入ります。裏VIP会員への入会方法はこちらのQRコードにアクセスしてご確認ください」


 いったい何が大丈夫なのか……。

 で、今その怪しいQRコードが画面に出ているのね……? そもそも画面って何さ。この映像は誰にも配信していないでしょ。


「レイちゃんレイちゃん☆」


 ナギチが満面の笑みを浮かべながら迫ってくる。


「そのカーテンって、何秒経ったら落ちる設定?」


 は?

 落ちる設定とは?


「30秒です。甘い設定でしょうか?」


「ん~、厳しめに15秒にしとこ☆」


「設定を変更しました」


「ハプニング楽しみ☆」


 ナギチがはしゃぎながらハルルのところに帰っていく。


「あのさ……まさかと思うんだけどさ……早着替えが15秒でできないと自動でカーテンが落ちて、っていう昔のエッチなバラエティー番組のノリをやろうとしているわけじゃないよね……?」


 もうそういうのが許される時代じゃないんですよ?


「裏VIP会員向けの映像なので大丈夫です。地上波放送には乗りませんから」


 それならアカウント停止の心配もないし安心!……なわけないよね。ボクの人権は?


「かえでくんには人権がありませんから問題ありません」


 まあAIだから法律的な意味では人権がありませんけど、そういう意味ではないよね?


「わたしはハプニング映像を見たいし撮りたいので問題ありません」


「私も見たい! 見たい! 見たい! 見たい! はいはいはいはいはーい! 一緒に中に入って見ても良いの⁉」


 ナギチに早着替えのルール説明を聞いたのか、ハルルが鼻息荒く突撃してきた。


「一緒に中に入って良いわけないよね。普通に考えて狭いし、あと倫理的にもね」


「女の子同士だから大丈夫よっ!」


 その顔はぜんぜん大丈夫じゃない。

 さっき車内でセクハラを超えた犯罪スレスレの行為をしてきた人の発言とはとても……って、あれは普通にアウトなラインを完全に超えていたか。


 ボクが訴えたら普通に負けますよ?


「大丈夫です。かえでくんには訴訟を起こす権利もありませんので」


 ひどい!

 泣き寝入りしかないってこと⁉


 早く人間になりたーい!

 AIにも基本的人権をください! デモ行進しちゃう!


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