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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十四章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 -25~ #11編

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第39話 獅子は我が子を千尋の谷に落とすもの?

「ところで麻里さんは、ユエユエとどこで知り合ったんですか? とても深い関係の友人のようですけど、学生時代からのお友達とか? あ、そうか。麻里さんも天才ですし、アメリカの大学で出会ったのかな?」


 同じ日本人で同じように飛び級して意気投合した、とか?

 つまり麻里さんとユエユエは近い年齢なのかな?


「また私の年齢を探ろうとしているな? その手には乗らん」


 麻里さんはプイとそっぽを向いてしまった。


「いや……それも知りたいですけれど、純粋に2人がどんな関係性なのかなと……?」


 まったく、疑り深いな。

 どれだけ年齢を知られたくないんだろう……。これは言えないくらい年食っているってこと?


「もっと古い付き合いだ。それ以上は語らん」


「えー。もう一声!」


「ほかの質問にしろ」


 取り付く島もないとはこのことか……。

 うーん、もうちょっといろいろ答えてくれないかなあ。今のところ何にも新しい記憶を獲得できていないんですが?

 

 ほかの質問かあ。

 何が良いんだろう。

 じゃあとりあえず、ちょっと遠めのところから攻めてみるか……。


「じゃあ、麻里さんは七瀬マネージャーとはどんな関係で? 同じダブルウェーブ事務所の上司部下だけですかね?」


 そもそも麻里さんはいつからダブルウェーブ事務所で働いているんですかね。今はめっちゃえらい立場なんですよね? 取締役、でしたっけ?


「そんな奴しらん」


「えー。さすがにそれは……」


 ボクの頭の中に、七瀬マネージャーの記憶を埋め込んだのは麻里さんですよ? あ、もしかして、言えないような関係? 恋のお相手だったりしますか⁉ ユエユエとライバルだったとか⁉


「おい、楓……」


「な、なんですか……?」


 めっちゃ目つきが怖い……。


「お前の頭の中は私に筒抜けだということを忘れるなよ」


「は、はい!」


『殺すぞ』って顔に書いてある……。

 怖い……。


 え、じゃあ、ユエユエと七瀬マネージャーを取り合ってドロドロの展開、みたいなことは……。


「あるか、そんなこと」


「ですよねー」


 麻里さんが恋なんてするわけないですよねー。って、それはユエユエにも同じことを思ったわけだし、やっぱり麻里さんだって恋くらいするのかも……。


「だって、とはなんだ。私は恋多き乙女だ」


「……はい」


「はいじゃないが」


 麻里さんは恋多き乙女。

 麻里さんは恋多き乙女。

 麻里さんは恋多き乙女。


 よし、刷り込み完了。

 余計なことは何も考えないぞ!


「麻里さんが≪初夏≫に提供しているのは、素敵な恋の歌ばかりですもんね。さぞかし素敵な恋をたくさんしているんでしょうねえ」


 にっこり。


「その顔、非常に気に食わんな……」


「えー、麻里さんが作った素体の顔なのに悲しい」


 ボクは生まれた時からこの顔ですよ。

 でも、もうちょっと美人にしてくれても良いですよ?


「私は楓の顔が好きだよ」


「あ、ありがとうございます⁉」


 唐突なデレ!

 麻里さんって、たまにデレるのなんでなの⁉ ドキッとするからやめて?


「美人は見飽きているからな」


「あ、はい……。不必要に持ち上げてから、雑に突き落とされた……」


 超複雑な気持ち……。


「獅子は我が子を千尋の谷に落とすものだからな」


「たぶんそれとは意味が違う気がしますけど……」


 容姿をけなしても、ただ悲しみが広がるだけで、子は成長しませんよ?


「しかしなぜだろうな。楓の体と記憶につながりなどないはずなのに、楓の顔つきがどことなくアイツに似てきた気がするよ」


 麻里さんがそっとボクの頬に指を這わした。


 やさしい微笑みだった。

 麻里さんと七瀬マネージャーは、少なくとも悪い関係ではなかった。それだけは確信できるね。


「その顔……生意気だな」


「いひゃいれす」


 いきなりほっぺたを引っ張られた……。


「なるほど」


「いきなりほっぺたをつまんだら痛いですって……。暴力反対! って、何が『なるほど』なんですか?」


 1人で感心しないでくださいよ。

 ボクにも理由を教えて。


「アイツに似てきたお前の顔を引っ張ると、胸がスッとする。これが恋なのか、とな」


「絶対違います」


 ホントに何を言っているんだ、この人は……。

 この感じ、麻里さんは恋なんてしたことない! そうに決まっている!


「それって、ただボクを使って七瀬マネージャーに意趣返ししているだけでしょ……」


 仲良さそうだったり仲悪そうだったり、ホントどっちなんだ……。


「そうだ。後で記憶を消しておくから、いろいろハードめに試してみても良いか?」


「嫌ですよ! 何をしようとしているんですか! その工具、どこから取り出したぁ⁉」


 そんな軽い感じでいたずらされたり改造されたりしたら困ります!

 

 いたずら……? あれ……? なんか思い出したかも?


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