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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十二章 定期公演 ~ Monthly Party 2024-25 ~ #9編

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第17話 【非公式】七瀬楓誕生祭2025 その1~おかしいな。今日が1月7日のはずはない……

「かえでくん。かえでくん」


 もう食べられないよ……。


「かえでくん、起きてください」


 んむにゃ……お餅は18個までって……レイ?


「かえでくん。お誕生日おめでとうございます」


 んみゅ……たんじょうび?


「今日はかえでくんの誕生日ですよ」


 んん……誕生日……ん? もうとっくに過ぎたような……?


 枕元にある目覚まし時計を叩いて、ライトをつける……。


「0時……」


 レイさん……真夜中じゃないですか。なんならさっき寝たばかりで……。


「日付が変わりましたから、すぐにお祝いをしたくて」


「ありがとう。でも、もうちょっと寝かせて……。それとお腹の上に乗られるとちょっと苦しい……」


 お祝いしてくれるのはうれしいんだけど、深夜に馬乗りになって……あれ? どこかでこんなやり取りをしたことがあるような……?


「明日は盛大に誕生パーティーしましょうね」


「そういうのははずかしいし普通でいいよ……」


 でもボクの誕生日は何日か前にもう過ぎた気がしていて……。



* * *


 朝起きると隣にレイの姿はなく、枕元には一通の封筒が置かれていた。


「レイ? おーい? レイさーん?」


 中を確認すると、2つ折りのカードが入っていた。

 リボンやビーズのデコレーションがキラキラしていてかわいい。

 

 装飾を傷つけないように、カードの端っこから開いてみる。

 オルゴールのバースデーソングが流れてきた。


『Happy Birthday! 会場はこちら』


 どうやら誕生日会の招待状になっていて……なんだか既視感が?


 でも今日って何日だっけ?

 1月12日? 13日?

 ボクの誕生日は1月7日なんだけどな……。


 枕元にあった端末の画面で日付を確認する。


「あれ……1月7日だ……。どういうこと?」


 おかしいな。

 今日が1月7日のはずはない……。

 数日前にレイに誕生日は祝ってもらったはずなのに……。


 みんな仕事で出払っていて2人きりの誕生日会。

 ちょっと淋しかったけれど、ショートケーキとコーヒーで祝ってもらった誕生日会……あれは夢……?


「とにかく会場に行ってみようか」


 その前に、一応テレビをつけて日付を確認。


 やっぱり1月7日か……。


 誕生日を祝ってほしすぎて、ボクの脳がバグったのかな?

 不思議だ……。



* * *


 恐る恐る誕生日会の会場に指定されていた会議室のドアを開ける。


「楓さん、お誕生日おめでとうございますですわ!」


 ウーミーによる熱烈歓迎が待ち構えていた。

 ハルルのベアハッグばりに背中までがっちりホールドされる。力は1/1000くらいだけどね。まあウーミーの力で背骨が折れることはなくて……胸の弾力がめっちゃ伝わってくる! いや、これわざと押しつけてきてるでしょ⁉

 

「あああありがとう⁉ ウーミーさん? ちょっと1回離れようか!」


 まだ状況が飲み込めないでいるのに、バインバインに飲み込まれるわけにはいかない!

 

「イヤですわ!」


 まさかの拒否。


「ちょっとちょっと⁉ あひぃ⁉」


 耳たぶ噛まないで!

 それ弱いんだってば!


「楓さん……好き……」


 耳元で囁かないで!

 ガチのマジの本域のやつじゃん!


「わかった! わかったから! どうどう! 落ち着いて⁉」


 この間の初詣の時に告白されて以来、まともに顔を合わせるのは今日が初めて……。

 あの時はナギチ、ハルル、ウタもいたから抑え気味だったということなのか。


 つまりこれがウーミーの本気?


「今なら誰も見ていませんわ! さあ!」


 何が「さあ!」なのか……。

 いや、ナチュラルに服を脱がそうとしてこないで……。

 レイがいなかったから、適当にTシャツ・ショートパンツにカーディガンを羽織っただけのラフなスタイルだし、これ脱いだらすぐ裸になっちゃうからやめて?


「わたくしが先に脱げばよろしいですの?」


「……よろしくはないと思うんですの……」


 どうしよう。

 このバーサーカー(ウーミー)には言葉が通じない。


「誰か助けてー」


 レイー!

 なんかバーサーカーに襲われてまーす。

 うれしいけれど、このまま流されちゃいけないような気がしているので、何とか助けてもらえませんかー?



 ダメだ。

 無反応。

 レイってたまにこういう時あるよね。


 頼んでない時はガッツリ監視しているのに、助けてほしい時にはスルー。



 んー、あんまり頼みたくないけど……。


 ルーナちゃーん!

 どこかで見ているんだったらこっちに出てきてよー。

 今出てくれば、バーサクモードのウーミーにいたずらし放題だよー!


 

 こっちもダメか。

 え、この空間、何か特殊な結界でも張られてるの?


 そんなわけないか。


「楓さん!」


「は、はい!」


「キス……よろしいですか?」


 目が血走っている……。

 いよいよ万事休すか……。 


 ピピピピピピ。

 会議室の角のほうからタイマーの音が聞こえてくる。


「はい、海ちゃんの番終了ね~! 審査結果は後ほど発表しま~す」


 ウーミーの背後からぬるりと現れたのはルーナだ。


「ルーナちゃん……。やっぱりいたんじゃん……。審査結果って何?」


 絶対何か良からぬことを企んでいるよね。

 またボクに内緒で良からぬことを……。


「いいのいいの~♡ 楓ちゃんは主役なんだから楽しんでね♡」


 主役……。

 今日はボクの誕生日(?)らしい?

 そしてここは誕生日会の会場……。


 これはボクの誕生日会の出し物的な何かってことなのかな。


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