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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 ~ #7編

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第31話 定期公演#7 その4~海と詩のドキドキ♡ファッションショー(1)

「「海と詩の~~~ドキドキ♡ファッションショーがはっじまっるよ~~~~~~」」


 ウーミーとウタの2人だけが舞台上に残り、仲良くタイトルコール。

 MCコーナーの始まり始まり!

 

 グラビアクイーンとセクシーお姉さんのファッションショーか!

 ポロリもあるかも⁉

 これは期待しかないね!


「わたしが謎の光で防ぎます」


 リアルタイム配信でそういうのっていけるの?


「配信は事故対策で30秒遅らせていますので大丈夫です」


 ああ、そういえば配信乗っ取り対策でそんなことをしているんだっけ? 前に聞いた気がする。もう忘れていたよ。



「はい、こんばんは~。おひさしぶりです。マネージャーの後藤詩よ。ついに私たちのMCコーナーの番が回ってきたわね」


「みなさんこんばんはですわ~。≪The Beginning of Summer≫糸川海ですの。詩さん! ついにお当番回がきてしまいましたわね!」


 ラジオのパーソナリティみたいなトークの入り方だ。

 言葉の端々から、2人のテンションがかなり高い様子が伝わってくる。


「私たち、今日のためにたくさん準備してきたものね」


「ええ、準備してきましたわ。わたくし、なんと200gもダイエットに成功してしまいましたわ」


 ウーミー、それは朝食分くらいの誤差だよ……。


「すごいわ! スーパーダイエッターの海さん、さっそく今日のコーナー主旨を発表してくれない?」


 ダイエッターって。

 細いウタが言うとただの煽りに……なんだただの煽りか。


「はいですわ~。今日これから皆様にお楽しみいただくのは『海と詩のドキドキ♡ファッションショー』ですのよ~」


 ババーン。という効果音とともに、ドームの巨大モニターにタイトルロゴが表示される。なんかハートとラメがいっぱいでキラキラだ!


「これから発表されるシチュエーションに合わせて、わたくしと詩さんが素敵なファッションに身を包んでこのランウェイを歩きますわ~」


「みんな、手拍子をして温かく見守ってね」


 ふむ?

 ただ歩くだけ? ファッション対決とかじゃないのかあ。

 

「レイはこの件は――」


「先日の尾行時に尋問……調査済みです」


 今尋問って言った……?


「気のせいです」


 いや……ほどほどにね?

 仲間内で怖いことはやめてほしい……。



「最初のファッションテーマは『友だち以上恋人未満?~初デートの時に彼から告白されたいコーデ~』ですわ~!」


「初デートで告白なんて、海さんったら大胆ね!」


「わたくし調べによりますと、どうやら3回目のデートで告白イベントというものが発生しやすいらしいんですのよ。でも、3回なんて待てな~い、ですわ! 最初のデートの時に必ず告白されたいですわ! 1回目のデートで彼のほうが告白せずにはいられなくなる。『このまま帰すわけにはいかない!』そんなふうに思わせるような一撃必殺のコーデを今ここに! ですわ~!」


 ウーミーの説明が熱い!

 なんかもう熱が入り過ぎている!


“ハードル上げてくるねぇw”

“ウーミーが燃えている”

“詩ちゃんかわいい”

“2人ともビジュアルが強い”

“ウーミーに告白されてぇ~”

“違う違う。今回は告白するほうな”

“シンプルに好き”

“はえーよwまだ着替えてないからw”

“最初から決めてました!”

“お前カエデ推しだろw推し変か?w”



 いや、ボクのことは良いから、さっさとウーミーに推し変しとけ。

 あれ? レイがいない。どこだ?


「がぅがぅがぅがぅ!」


 えっ、モニターを見ろって?

 ああっ! またいつの間にかレイさんがステージに上がってる⁉


『え~、みなさまこんばんは。マネージャーの仙川零です。うみ先輩とうたさんが着替えのため中座されていますので、その間はわたしがトークで場をつなぎたいと思います』


 またもやレイさんが活躍を。

 最近の定期公演では毎回出番があるような。ボクも役割がほしいよ……。人前に出たいわけじゃないけど、レイみたいに役に立ちたい……。


“レイちゃんだ”

“ナイスレイちゃん”

“レイちゃんもランウェイ歩いていいんだよ”

“ランナウェイ~”

“ウェ~イwww”

“レイナウェイ”

“おまえらテンションおかしいw”

“今日は黄ちゃんの出番はなしですか?”

“黄ちゃん?ああカエデか。カエデなら俺の隣で寝てるぜ”


 寝てねーよ。

 また≪黒ちゃんV3≫か。

 今回もやはりボクに関する書き込みだ。ただのボクのファンなのか、それとも本物のアイツなのか……。


「ふぅ~、休憩休憩~」


 舞台袖で待機していたハルルたちが、ウーミーとウタの着替えのタイミングに合わせて控室に戻ってきた。


「みっちゃんたちのファッションショー、楽しみですね!」


 戻ってくるなりサクにゃんがモニターに釘付けになる。


「まだ着替え中だから大丈夫だよ。なぜかレイのトークショーになってるところで……」


「私もファッションショー出てこようかな~。カエくん、主役になれる衣装用意して~」


「あ、私も出る出る~☆ ギャラクシーセクシーな衣装をお願い☆」


 キミたちは自由人か。

 バカなこと言っていないでさっさと次の曲の衣装に着替えておいて。


『ファッションショーといえば、少し脱線するのですが、わたしたちは≪初夏≫のCDが発売される度に、アー写とジャケ写を撮影していまして――』


 舞台上ではレイのトークが続いている。

 そういえば4thシングル用の写真もこの間撮影したね。


『カメリハとでも言うのでしょうか。≪初夏≫のみなさんの撮影前になぜかわたしたちマネージャー陣も、アー写とジャケ写を撮影するのが恒例行事となっています』


 あれはホントにカメリハなのかなあ。わりとがっつりポーズを要求されるし、なんだかもう撮影にも慣れてきましたよね。別に完成した写真を見たことがあるわけじゃないので、ちゃんと撮れているかはわからないですけど。


『せっかくですので、その時の写真をいくつか公開したいと思います。SNSにもアップされていない初出しです』


 ほう?

 なかなか粋な演出ですな。

 コメント欄も思いのほか盛り上がっているね。


『こちらが1stシングルの時のかえでくんです。ガチガチに緊張していてかわいいでしょう?』


 あ、これ……いつもの流れだ。

 ボクの写真だけめちゃくちゃ紹介されるやつ……。誰得なの……。


『普段わたしたちマネージャー陣は≪初夏≫のみなさんとは色違いの制服――アナザーバージョンと呼んでいるものを着用しています。ですが、かえでくんだけはカメリハのために≪初夏≫のみなさんと同じ衣装にも着替えて撮影されるんですよ』


 たしかになぜかボクだけ途中で着替えさせられるんだよね。

 カメリハだけならどんな衣装でもいいはずなのになぜ……。


『どうですか? かわいいでしょう。わたしのかえでくんですからね。誰にもあげませんよ』


“くれ~w”

“カエデは俺の嫁w”

“いかん、今日もレイちゃんの正妻アピールが強いwww”

“お前を嫁に~もらう前に~”

“言っておきたいことがある”

“カエデさんもレイさんもください”

“黄ちゃんは私と結婚の約束をしていますから”

“レイちゃんとカエデだとレイちゃんが攻めなのか?”

“逆カプは重罪”

“レイカエ以外ありえるか?”

“俺は……カエハル派なんだ……”

“過激。でもわかるw”

“俺は圧倒的メイカエ”

“王道”


 お前ら本人の前でカップリングの話はやめなさい。

 レイに見つかると消されるぞ……。


『どうやらわかっていない人が多いようですね。これからレイカエ以外のカップリングについて言及した人のアカウントを消していきます』


 あーあ、見つかっちゃった。

 お前たち、さよならだ……。


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