第四話:盲目
教室に向かっている途中も怒田は依然ニコニコしている。
俺は、さっきの事でかなり動揺している訳だが・・・。
コイツは回りの目にとか気にならんのか?。
俺は疑問に思い聞いてみる事にした。
「お前さ、同性愛とか公表して周りの目とかさ気にならんの?」
怒田は一瞬暗い顔をした、そして少し不器用な笑顔を浮かべた。
うわぁ、ヤバイ地雷踏んだか?謝っておこう。
「いいよ気にして無いから、大丈夫だよ^^」
「やっぱエスパーなんでしょうか?」
うん、やっぱりエスパーだったんだ(小並感)
だが、あの暗い顔が頭から離れない、これ以上掘り下げるのはやめておこう。
っと決意した瞬間だった。
怒田は苦い顔をしながら言った。
「気にならないって言うと嘘になるね、でも・・。」
沼田は言葉をつまらせた。
「恋は盲目っていうでしょ?」
怒田はおちゃらけて満面の笑みで言った。
だが俺は不意にこれはポーカーフェイスだと直感した。
きっと今のは本当の言葉じゃない、怒田は別の回答にすり替えたのだろう。
それがなぜか、それは俺の聞いてもいい事でないと思った。
まあ、勘だがな・・。
「はいはい、盲目ね足元には気を付けろよ。」
「ひっどい!じゃあ躓かないようにエスコートしてね~」
「言ってろ」
他愛のない話で一瞬とまった空気が和らいだ気がした。
「教室着いたぞ、足元にご注意ください盲目くん」
俺がからかうと怒田は顔を膨れさせた。
おいおい、ちょっとキュンとしたじゃねえか。
あぶねえ、俺の貞操をかき乱さないでくれますかね。
俺がドアを開く。
一瞬注目が集まるがみんな元の定位置に戻る。
「ドア開くとやっぱり注目が集まるよな。なんでだろうな?」
「う~ん、先生への恐怖心かな?」
「なんだそれ。」
教卓の上にある座席表を覗き込む。
そして寒気を感じた。
隣・・・そう、隣に怒田が名前が存在した。
怒田の方を向く。
まあ、なんてキラキラした目でしょう、ベルサイユのなんたらみたいですね。
「やったね!よろしく」
いやいや、そんなに明るく笑わないでください。
眩しくて天空の城の王さまみたいになっちゃいますよ。
「本当だ、不幸中の不幸だな。」
「ええ、10割不幸じゃん!!」
下らない事を言いながら席に着く。
怒田は机をさりげなく寄せてきた。
俺が苦い顔をすると上目遣いで「ダメ?」っと甘い声を出す。
「え、いや?まあ、いいですよ。」
「え~なんで敬語?」
そして前から人の気配。
二人程か、嫌な予感がした。
「初めまして~、二人とも仲いいね~。」
女子だ、きっと怒田のルックスに釣られたのだろう。
そしてピンチだ。
自分の持病(女性恐怖症)がフル活動をするのを体で感じる。
汗が止まらない。呼吸が整わないまずい。
これは死にましたね人生よ今までありがというございました。
怒田は俺の顔を見て察したのか怒田は女子をうまく誘い出してくれた。
「うん、初めまして~、ごめん僕の友達が体調悪いみたいだから保健室連れて行かなきゃ。」
俺の手を取り教室を抜ける。
そして廊下を出て少し教室から離れると俺の方を向いて心配そうな顔で言った。
「大丈夫?辛そうな顔してるよ、あの娘達昔の知人とか?」
怒田の声は震えていた。
泣いてしまいそうな顔で心配そうに言う。
何をそんなに怯えているのか。
いや、怖かったのだろう隣で顔面蒼白、気持ちの悪い息遣い。
コイツには話さなきゃいけない、そう思った。
「大丈夫だよ、お前には話しておくべきだな体質の事。」




