第24話「お前がドクターだ!」
ミーンミーンミーン
あっついな…ここどこだ?
明る過ぎて目がくらむ…
けど、滑り台、ジャングルジム、ブランコ…
俺はベンチの上で寝転がっていた
ってことは公園?
確か社長をタイムマシンから引っ張り出したあと、光りに包まれて…
なんで公園に?時間移動が成功した…?それともここは天国って可能性もあるな…
とにかく、情報が欲しい。そう思い俺は起き上がった
ピラッ
一枚の手紙が寝ていた俺の背中に張り付いていたらしい
「なんだコレ、そういえば社長が持ってたな…お前も一緒に来てしまったのか?」
そんな事を言いながら、俺は手紙を開いた。手紙には社長らしい文章が書いてあった
『マトイー・マクライが未来から来るぞ!P.S.お前がドクターだ!By俺』
「どういう意味だよ…バカ社長…」
何故か涙が出ていた、さっきまで同じ部屋に居たのに知らない場所で自分がどうなったのかも分からない今、なんだか懐かしく思えた。
一人で泣いている俺の前から聞き馴染みのある声が聞こえた
「おい、君大丈夫か!?」
この声は、社長の声!?
俺は勢いよく顔を上げて声がする方を凝視した
そこには学生服に白衣のファッション。背が高くてメガネを掛けた青年が立っていた。
どう見ても社長だった。無事だったんだ!
「社長…?社長ですか!?」
「社長?私は部長だ!」
「???」
部長だった
「ところで、君。こんな真夏の昼間に泣いているとはただ事じゃなさそうだな…」
「ああ、いや社長の手紙を見て、つい…」
ちょっと待てよ…学生服?もしかして!?
「いま西暦何年ですか!?」
自分でもこんなベタなセリフを言うとは思っていなかった…でもそれしかないよね普通に
「い、今は2016年の7月だが…」
「……ハハ…ハハハッ」
「お、おい。何で西暦なんか…?」
「アハハハハハッッ!」
成功した…!成功したんだ!時間移動が!今目の前にいるのは10年前の社長だ!
———
「いや、すみませんでした」
「構わないが…」
こんなにキョトンとした社長は初めて見た
それにしても、社長はなぜこの時間
とにかく、過去の社長が目の前にいるなら話は早い!色々聞き出そう
そう思った時だった
ピラッ
「おい、君。手紙が落ちたぞ!ん?何だこれは…」
「『マトイー・マクライが未来から来るぞ!』だと!?どこだ!?マトイーマクライは!?」
「君はマトイーがどこにいるのか知ってるのか!?」
こんな理由のわからない手紙を信じるところが実に社長らしい…
社長らしい…?信じる?もしかして!
「俺が、マトイーマクライです!本当に未来からやってきました…タイムマシンを創ったのは未来のあなたです!」
「ワッハッハ!そんなわけ無いだろ!私をバカにしてるのか!」
そりゃ信じないよな…でも今はこれしか方法がない…
でも、未来から来たなんて言っても信じてもらえるわけがない…
本人しか知らない情報を言うしかないか…
「あなたの名前は、鈴間 野良ですよね!」
「そうだが…名前くらいでは…」
「理系の世界最高峰大学を首席で卒業!そこで、茉莉花 葵と出会いすずまち製作所を設立して…」
ってこれはこの人からしたら未来の話だったな…
「ん?茉莉花 葵?茉莉花くんならもう出会っているが…」
「はい?」
「高校の後輩だ、それに私は確かに来年から理系の最高峰、マサチュー大学に入学する予定だが…って私、首席で卒業するのか!?」
「そのようです…って茉莉花とはもう出会ってるんですか!?」
「ああ、今日はここで待ち合わせをしている!彼女をうちの部、科学部に勧誘する日なのだ!」
茉莉花が、この場所に…来る!?




