↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すずまち製作所  作者: 鶏皮:塩
第一章
PR
18/37

第18話「バック・トゥザ・イエスタデイのマトイー・マクライ」


ウィーン


「一階は普通に店舗だけど、2階より上は全部オフィスになってるみたいだな」


浩貴がエレベーターのボタンを押しながら言った


「お、おう・・・」


「あの、マックスの本社だからぜっったいすごいオフィスなんでしょうね!うちと違っておっきな社員食堂とかあったりして!」


「お、おう・・・」


「葵さんは何食べますか!?」


「アジ・・・」


「お、おう・・・」


俺は何も聞こえていなかった。


そんな俺を見て浩貴が言った


「纏、大丈夫か?そんなに緊張しなくても機材を借りるだけだろ?」


「そうだが・・・」


「それに、社長に挨拶に行くと決まったわけじゃないんだ!気楽に行こうぜ!」


こいつのこういう性格はとても頼もしい


「お、着いたぞ。受付してくる!」


「俺も行くよ、一応リーダーだし」


かなり大きなロビーにシャンデリア、相当金持ってるんだな


「いらっしゃいませ、本日はどういったご要件でしょうか?」


受付のお姉さんはモデルか女優のような美人だった、だがうちのメンツも負けていない


巴ちゃんは元気で可愛いし、茉莉花は無表情だがアキバでも周りが振り向く程だ、それに氷花も・・・


本当に俺は恵まれている気がする!


そんな事を考えていた時だった


「すずまち製作所です、本日は機材を貸していただけるとのことで参りました」


浩貴がそう言うとお姉さんは深刻な表情をして言った


「すずまち様・・・社長がお待ちです。ご案内いたします」


やっぱり社長と会うのかよ・・・!


ーーー社長室


コンコンコン


「社長、すずまち様御一行がお見えになられました」


『入って』


扉の奥から聞こえたのは優しく知性的な男性の声だった


ガチャ


そこにはアキバを一望できるガラス張りの広い部屋にぽつんと椅子と机そして一人の男が座っていた


細身で長身、体型は社長と似ているがスラッとした雰囲気はスーツの着こなしだろうか


数千店舗を構える大企業の社長の貫禄が確かにあった


「すずまち製作所です、この度は誠に・・・」


俺が挨拶をしようとした時だった


「君が、枕井くんだよね?」


なんでマックスの社長が俺の名前を知っている!?


「はい、枕井、纏(まくらいまとい)と申します」


ゴクリ


謎の緊張感が部屋に充満する


「そうか、君が・・・」


なんだ、なんなんだ





「あの、バック・トゥザ・イエスタデイのマトイー・マクライと同じ名前じゃないか!!」


はい?


「いやあ~、鈴間とは大学でずっと仲が良くてね!SF映画を語り明かしたものさ!」


最初の雰囲気とは全く真逆のトーンで話し始めた社長に呆然としていた


「私は、マックス電機社長。哲学院(てつがくいん) 白夜(びゃくや)だ!みんなよく来てくれた!」


何だその名前は


「っと、茉莉花ちゃん。久しぶりだね!」


「白夜、久しぶり。社長が会いたがっていた」


お前ら知り合いなのかよ・・・なんで大企業の社長さんにもタメ口なのかなこの子は


「茉莉花・・・知り合いなら先に言っててくれないかなぁ?」


俺は少し怒った表情で言った


「白夜は大学が一緒、友達。今報告した」


「おせぇよ!」


俺達の会話を聞いて社長が笑いながら言った


「ハハハッ!もう茉莉花ちゃんと仲良くなってるんだな、君はすごいね」


「そう、なんですね」


返答に少し困った


「それにしても、鈴間とは会えていないが連絡はよく取ってるんだ!君の話も聞いてるよ、枕井くん」


「あの人何言ったんだ・・・」


「急に電話がかかってきて『マトイーがうちに入社した!』って騒いでいたよ」


社長って変なやつしかなれないのか・・・


「それで機材の件なのですが・・・」


俺は、恐る恐る言った


「っと、そうだった!それなんだが、まだ完成していなくてね・・・3日程かかりそうなんだ」


3日かタイムマシン製造なんだからそれくらいは待てる


「かしこまりました、でしたら3日後に・・・」


社長が俺の言葉を遮って言った




「その3日間、君たち5人を借りたい!鈴間の許可は・・・得ている!」


「はい・・・?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。