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すずまち製作所  作者: 鶏皮:塩
第一章
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第10話「すずまち体操第2~!」


挨拶も終わって家に帰っていた


「はぁ、疲れた・・・」


今日はいろんな事があったな、それにしても明日からあそこで働くんだな


疲れたしビール飲んで今日は寝よう・・・


カシュ・・・ゴクッゴクッゴクッ


「やっぱり、体が疲れてるときのビールが一番うまいな・・・頑張ったやつしか飲めない飲み物だわ」


ビールを置いて、俺は今日のことを思い出した


『ーーー氷花のことで話さないといけないことが・・・』


あの、浩貴が言いかけてたことって何だったんだろう


「考えてもわからんな、明日聞こう」


それにしても、氷花まだめちゃくちゃ綺麗だったな・・・


「再会してからまだ全然話せてないし、同じ部署ならアピールする機会も多いかも・・・なんてなぁ」


俺はウトウトしながらそんなことを口走っていた



ーーー次の朝


「事務所」とプレートが貼られた扉の前


今日が出社一日目だ!変な会社だけど気合い入れていこう!


フーー


深呼吸をして扉を開けた


ガチャ


「おはようございます!ってあれ・・・?」


事務所には誰もいなかった


8時30分出勤だよな・・・?今は8時15分、早すぎたのか?


今日休みだったとか?いや木曜日だぞ、それに事務所の鍵が空いてたってことは誰か一人くらい・・・


「よし、誰かいないか探しに行こう」


ダダダッ


ここもいない


トイレにも!


2階にも誰もいない!?



「最後は、作業場か・・・」


そう思っていた時作業場の方からなにやら音楽が流れていた


「っちに…さん…」


なるほど、ラジオ体操か、体動かす人もいるもんな


「それにしても、先に言っといてくれよな・・・」


そんな独り言を言いながら作業場に入った俺は驚愕した


「いっちに!さっんし!」


台座の上の社長と数名が見たこともない奇妙な踊り?のようなポーズをしていたのだった


「すずまち体操第2~!」


すずまち体操?もうこの会社アホすぎて少し慣れてきた


その中には一生懸命踊ってる巴妹がいた


「あ、枕井さん!」


気づかれてしまった


「何してるの巴ちゃん・・・?」


「すずまち体操ですよ!これ毎朝やると成長するって社長に言われて、やってるんです!」


小柄な身長に見合わない大きな胸を突き出しながらそう言った


君は大人だから成長期は終わっているし、もう十分成長しているよ


「そっか・・・頑張ってね」


「はい!せめて奏花姉くらい大きくなりたいです!」


そういえば姉妹揃って大きいんだよな、非常に助かるよ巴姉妹!


「そういえば、他のみんなはどこにいるんだ?事務所に誰もいなくてきたんだけど」


「皆さん午前は資材集めとか営業なんかで出払ってます!」


「初日から誰もいないのに俺はどうすれば良いんだよ・・・」


「まあ、ゆっくりお茶でも飲んでてって社長が言ってましたよ」


良いのか、出社初日で何もしなくて・・・ちゃんと給料もらえるんだろうな?


「私おすすめの場所知ってるんです!ついてきてください!」


巴妹に手を引かれた


ーーー


「ここです!」


そこは事務所の裏手にあるこじんまりとした庭?のような場所だった


「ここが、おすすめ・・・?」


何の変哲もないただの庭だったがそこには大きな灰皿と自販機やベンチ大体のものが揃っていた


まあ確かにゆっくりするならうってつけの場所だが普通の休憩所とは違うのか?


「ここ、実は1部の人しか知らない休憩所なんです!普段みんなは建物の中の休憩室使うから人が来ない分一人でリフレッシュするにはちょうどいいんです!」


なるほどな、なんだか巴妹に秘密の場所を教えられると、親戚のガキンチョに秘密基地見せられてるような気分になるな


「ありがとう、巴ちゃん」


「いえいえ!今日から同じ部署の仲間なので!」


素敵な子だなぁ癒される・・・


「あ、私もそろそろいかないと!それでは枕井さんごゆっくり!」


バタン!ドドドッ


騒がしい子だなぁ・・・


ーーー2時間後



「ふぅ・・・落ち着くなぁ」


誰かが毎日手入れしているような花壇もあって、久しぶりに自然を感じていた


ガチャ


誰か来たみたいだ


「あら、纏」


氷花だった


「おう、おつかれ」


「うん」


「・・・」


なんだか再会してからちゃんと話すのは何気初だから少し緊張する


「ご、午前は資材の調達だったっけ?」


「うん、結構近場のお得意先なんだけど少し捕まっちゃって話し込んじゃった」


「人気者なんだな」


氷花は少し微笑んだ


「そんな事ないよ、だたちょっと報告も兼ねてね」


少し胸がざわついた


「報告?なんかあったのか?」


「・・・」


すこし、答えづらそうに下を向いていた


そんなに重大なことなのかと俺も少し固まった



「あのね、纏、わたし実は・・・3ヶ月後にこの会社をやめるの」



「え、な、なんでだよ?転職とか・・・?」


氷花がやめる?浩貴が昨日言いかけてたのはこれのことだったのか・・・


「わたし、地元に戻るのよ」


「そ、そうか・・・なんか、実家が大変だったりとかか?」


正直、結構きつかった、せっかく再会できたのにこのタイミングで・・・


「違うわ・・・」


「じゃあなんで・・・?」


そう聞くと氷花はさっきよりも答えづらそうな顔をした






「わたし、結婚するの」

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