前へ目次 次へ 50/61 この春オープンするお店 広さは、はごろも荘の部屋とあまりかわらない。 そこに運びこまれた裁断(さいだん)机(づくえ)とよばれる、作業用の大きな机。 ロックミシンが据(す)えつけられたミシン台と、スチール製の小さな椅子(いす)。 全身を映(うつ)して見るための、姿見(すがたみ)と呼ばれる大きな鏡。 それだけで、店の中はいっぱいになった。 会長のマダム華子(はなこ)から紹介された、えびす橋商店街のはずれにある、港にほど近いビルの一階にあるレンタルスペース。 そこにこの春オープンする、仕立てとお直しの店の開店準備。