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一触即発!親子オオカミ
「なんだと?」
エルリック氏の眉が、ピクリと跳ねあがった。
「どういう意味だ?」
「父さんは、押しつけているだけだ。
誰もが互いに理解し合うべきだと、理解し合わなければならないと。
考えそのものは正しいかもしれないが、その考えを強制していることに気がついていない」
そう言ってウォルフィもまたソファーから立ち上がった。
「はっきりと言おう。
父さんの語っている理想も、さっき見た服も、自分たちが見たくないものから目を背けるためのものでしかない」
「目を背けるためのものだと?」
と、怒りの形相を隠しきれないエルリック氏に、
「その通りだ」
と、怯むことなく言い放つウォルフィ。
テーブルをはさんで向かい合う、父と子。
そのあいだで交わされる、おたがいの顔を射抜くような険しい視線。
まるで、その場の空気がチリチリと熱で燃えているみたいだった。




