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誰でも同じ着こなしができる服?
「ちょうどいい。ここでハルミさんに、わが社で研究中の最新の技術を見て頂きましょう。
人間の世界から来たお客さまから、ぜひ感想をおうかがいしたい」
そこでエルリック氏はティーカップを置くと、手もとに置いてあったタブレットの画面をハルミに見せた。
「この服は、どのような体型の人が着ても、同じシルエットが出せるように工夫がされているのです」
そこに映し出されたのは、一着の男性用のスーツだった。
ぱっと見た限りでは特に変わったところの見当たらない、二つボタンのスーツである。
しかし、小柄な男性のモデルがその服を着たとたん、
「あっ!」
まるで服が生きているようにスルスルと縮んで、男性の体にフィットしたのだった。
「こ、これは……」
と目を見張るハルミに、
「わたくしが開発した生地で作った『誰でも同じ着こなしができる服』です」
と、得意げな表情でエルリック氏が言った。
「長年の研究のすえに、ようやくここまで漕ぎ着けました」




