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ようこそ、異世界のファッション・ショーへ!JK漫才師が恋に落ちたヤンキー君の正体は高級ブランド店の御曹司?ただし……  作者: ときじく こみち
第2章:異世界カンパネアのファッション・ショーにご招待
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「鬼や悪魔や人でなし……いろんなことを言われてきました」

「ところでハルミさん、いかがでしたか、デュエマのファッション・ショーは」

 ソファーに腰を落ちつけたエルリック氏がハルミにたずねた。


「圧倒されました」

 ティ―カップを手に、ハルミは答えた。

 ()みひとつないテーブルクロスの上に紅茶をこぼさないように、それはそれは緊張しながら。


「すごく(はな)やかで気品があって。

 その中に()らぐことのない信念(しんねん)のようなものが、一本通っているようで―」


「信念か、それはうれしい言葉だ」

 ハルミの言ったことばを()みしめるように、うんうんとうなずいてみせる三つ編みすがたの紳士。


「しかし、ここに(いた)るまでに、どれだけの苦労を()いられてきたことか」

 

 そう言ってエルリック氏は、暖炉(だん)の上に掛けられたタペストリーと呼ばれる織物に視線を移した。

 カンパネアのシンボルカラーである、海をあらわす青色と火山をあらわす赤い色。

 その上に金色の糸で刺繍(ししゅう)された狼のすがたとハサミをかたどったデュエマの紋章(もんしょう)


「ごぞんじかもしれませんが、わたくしは(にせ)ブランド品を作る業者を見つけ出す組織のリーダーを(つと)めております。

 そのために、ときには同じ業界の方々から非難(ひなん)()びるようなこともしてきました」

 

 悲しげな表情で、エルリック氏が首を横に()った。

「鬼や悪魔や人でなし……色々なことを言われてきました」


(よほど恐れられているんだな、オオカミ人間って)

 ハルミは思った。

 まあウォルフィでさえ、あんなに大きなオーク族がすがたを見ただけで逃げ出すくらいだもんね。


「そのために、家族にはずいぶん迷惑(まいわく)をかけてきたと思っています。

 いろいろと取り返しのつかないような……」


 そう言ってエルリック氏は、チラリと横目(よこめ)でウォルフィの顔を見た。

 やはり、おさない頃の息子を取り巻いていた環境に、かなりの責任を感じているらしい。


 しかし当のウォルフィといえば、すました顔でお茶を飲んでいるだけだ。


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