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夢……だよね?
夢だよね?
ええ、夢ですとも。
夢にきまってるじゃないですか。
夢であってチョウダイ。
「……」
こらえ切れなくなったハルミは、
「だったら、早く覚めてぇー!」
と、自分の部屋よりも広いベッドの上で絶叫した。
今いる場所が寝室であることは、なんとなくわかった。
ただし、ハルミが横になっているクイーンサイズのベッドの置かれた部屋の外にはもっと広いリビングルームが。
その隣には、さらに広いダイニングルームが。
さらにその先には、海に向かってせり出したジャグジーつきのバルコニーが続いていることまでは思いもよらなかった。
豪華なのは、部屋の間取りだけではなかった。
部屋のあちこちにはアンティークものらしい花瓶やガラス製の水差しが置かれ、切り取られたばかりのみずみずしい花がふんだんに活けてある。
ベッドのそばに置かれたサイドテーブルの上にはクリスタルガラスで出来た小さなハンドベルと、
『起きたら、知らせてくれ』
というウォルフィの字で書かれたメモが一枚。
おそるおそる、ハルミはベルを手に取った。
部屋の中に鳴り響く、澄んだ音色。
しばらくすると、ノックの音が四回。
そして、
「大丈夫か、ハルミ……」
開いた扉の向こうから、おずおずとウォルフィがすがたを現した。




