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ようこそ、異世界のファッション・ショーへ!JK漫才師が恋に落ちたヤンキー君の正体は高級ブランド店の御曹司?ただし……  作者: ときじく こみち
第2章:異世界カンパネアのファッション・ショーにご招待
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なんじゃそれ?異世界の言語の翻訳に痺れすぎ

港へと向かう、人びとが散歩をするために作られた遊歩道(ゆうほどう)


 その両がわに(のき)を連ねる、さまざまな店。


 いかにも港町といった(たたず)まいの、(いかり)の形をした看板の下がった木賃宿。

 扉に天秤の絵が描かれた両替商(りょうがえしょう)らしき店。

 髪切りばさみの形に窓がくり抜いてある理髪店。


 ただし、タブレットの画面に変換された看板の文字は、どれもこれも奇妙なものばかりだった。


 たとえば、赤ら顔のドワーフ族がビールのジョッキを(かか)げて乾杯をしている「四月(しがつ)ばか」という看板のかかったビアホール。


 あるいは、骨つき肉にかぶりつくオーク族たちでにぎわっている、「極楽鳥(ごくらくちょう)」という名前のレストラン。



水馬(あめんぼ)Ⅲ号」というネームプレートのついたオートバイに乗る、「警察」と書かれた腕章(わんしょう)を巻いた制服すがたのエルフの警官。


 おもしろいのは、新しい店になればなるほど、訳のわからない言葉に変換されることだった。


「はらぺこアーミー参上(さんじょう)つかまつる」と書かれた、ファミリーレストランから出てくるゴブリン族のカップルや、自動販売機で売っている「うなぎなう」というペットボトルに入った飲み物。


「いかにも便利屋さん」というコンビニエンス・ストアのような店の軒先で「(おこ)りんぼ(どり)」という紙袋に入った()げものをパクつくリザードマンの少年たちや「おつゆのこぼれやすい()きもの店」でスニーカーを選ぶ猫目族の親子。


「肉まみれでなぐさめ合うステーキハウス」

「何じゃそれホテル」

「えびタクシー」


「うぷぷぷぷ!『すっぱいスポンジが()ずかしいのヨ♡』って、な、何の店なの~?」

 タブレットを(のぞ)きこむハルミは、笑いが止まらない。


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