第1話 朽ちた街と最悪な敵
林 瑠璃・・主人公
ミリア・・ヒロイン
先を進んでいると
ギャギャ。
!
なんと人の腕を貪っているゴブリンが現れた。
「こいつ!!!」
ザシュ。
ギャギャ!
ゴブリンは瑠璃の攻撃によって倒れる。
「何だよ……くそ」
「瑠璃、先を進みましょ……」
ミリアは少し震えていた。
(きっとミリアも目の前の現実に怯えているのだろう……)
「誰か生きている人が居るといいな……」
「そうね」
そうして俺達は先に進んだ。
始まりの街、ソフト街
「……、ここはソフト街……街人も優しくて、初心者冒険者がよく来る街よ、もう今は見る影もないけどね」
俺達の前には崩壊しているソフト街が。
「酷い状態だな……白め……絶対に許せない」
「……」
「なぁミリア、何か武器とか防具とかある場所ってあるか?」
「あるわよ、武器屋と防具屋ね。
多分この先だと思うわ」
次に武器屋に向かった。
そこも酷い状態で、武器屋の建物は崩壊しており、所々に落ちている武器は居られて使い物にならなくなっている。
「……使える武器は無さそうだな……この感じだと防具屋も無理だな……」
「そうね……」
その時
「うっ……」
!?
突然の声、その声が聞こえた方に向かうと
!
そこには潰れた屋根の下に一人の老人が居た。
(生きている人!!!助けないと!!)
「ミリア!助けよう!!」
「分かったわ!」
そうして俺とミリアで老人をなんとか引っ張りだして、ミリアが老人に回復魔法を唱える。
「うっ……すまない……助けてくれて感謝するぞ」
「いいえ、生きている人に出会えて良かったです」
俺はそう答える。
「あ……貴方は……」
「おや?その声は…ミリアさん?お久しぶりですね」
「えっと………お知り合いですか?」
「ああ、ワシは賢者のババンじゃ。
ミリアさんとは何度か顔合わせしたことがあってのぅ」
「ババンさんこそ生きていてくれて嬉しいです」
「ワシも同じじゃぞ」
「あの、ババンさん…俺、瑠璃って言います…街が崩壊した時ここに居たんですよね」
「ああそうじゃ、突然空に何百の魔法陣が現れそこからとてつもないビームが放たれ……大陸は崩壊したんじゃ。
街など木っ端微塵……だが…更に…白い仮面を付けた者が生き残っておった者達も殺された。
いや、殺されたのは違うな……姿を変えられた」
「姿を変えられた?」
その時
ゲゲゲ。
!
突然の声に振り向くと人型の魔物が現れた。
見た目は黒く、目は光っており、体からは体液?らしき液が垂れている。
(何だ!あれは!!)
「あれが人が魔物に変わった姿じゃ……倒せ!!あれは人では無い!!」
「くっ!!!スラッシュ!!」
ザシュ。
「ぐわあああ!!!」
!
人型の魔物は悲鳴を上げ、死んだ。
「……くっ…何だよこれ……」
「あれが人が魔物に変わった姿なのじゃ。
それがうじゃうじゃとおる……女も子供、関係ない……」
「うっ!うぇ……」
ミリアはゲロを吐いた。
「ミリア大丈夫か?」
「う、うん……」
(あれが人……もしかして……私の同僚も……あの姿に?……)
「ミリアよ、無理は禁物じゃ。
辛いのじゃろ、仲間が魔物に変わっている姿を見るのが」
「……はい」
「助けるには……もう倒す……つまり死を与えるしかない」
「死って!殺すことじゃないですか……」
すると何やら奥から女の姿らしき人型の魔物が現れた。
「来たぞ!!ミリアよ!」
「うっ……」
「ええい!!!」
ババンは杖で魔物を倒す。
「…ミリアよ、これを」
ババンは先程倒した魔物から何かを取り、渡す。
「これって!!」
手渡されたのはボロボロの一人の名前が書かれた名札。
そこにはレイラ・マイと書かれている。
「れ、レイラ……今のが……」
「お主の同僚じゃな……」
「うっ……うっ……うわあああん!!!」
ミリアは膝から崩れ落ち、泣き出した。
「今のがミリアのさんの同僚……人だった者……クソ……許せない!!!白!!」
俺は胸に怒りが込み上がる。
「ヴヴヴ」
するとミリアさんの声に気づくのかわらわらと人型の魔物が現れた。
「瑠璃よ、ミリアを頼めるか?」
「えっと!ババンさんは?」
「魔物はワシが全て倒す!!」
(きっとババンさんも剣を振るうのが怖いはず………)
「俺も戦います!」
「ミリアはどうするのじゃ!」
「俺がおんぶします!そして戦います!ミリアさんにもう悲しい思いはさせたくない!!」
「……無理はするな、ワシがあらかたはやる。
倒せなかったものはやれ」
「はい!、ミリアさん、おんぶします乗ってください」
「うっ……みんなが……みんなが……」
「大丈夫です!!俺が守ります!!」
!
ミリアは俺の背中におぶられ、俺は剣を構える。
「やあ!!」
「はあ!!」
人型の魔物を倒していく。
そして最後の一匹。
「はああ!!!」
ババンさんの攻撃によって倒れる魔物。
「はぁはぁ……なんとか倒せたようじゃのぅ」
「はぁはぁ、そうですね」
「ごめん……なさい……私が怯えて……戦えなくて……」
ミリアさんが涙を流し言う。
「……そんな事ありません、ミリアさんが近くに居たから俺は本気で戦えたんです。
居るだけで、力になります」
「……」
「下ろしますね」
俺はミリアさんを背中から下ろす。
「……ありがと」
「ミリアさんが無事で良かったです」
「……それにしてもお主、中々やるのぅ。
ミリアを乗せながら動けるとは」
「いやいや、結構キツイですよ」
「ねぇ……瑠璃……何がキツイの?」
ミリアは言う。
「いや!その動きににくくてですよ。
おんぶしながらだと」
「そう、それならいいけど」
(ふぅ……あぶねー……発言間違えたら殺されていたわ)
「それにしても、白って言う奴……許せませんねミリアさん」
「そうね」
「白?一体何者じゃ?」
「白い仮面を付けた者ですよ」
「何!?それがそいつの名前なのか!」
「恐らくですが……多分」
「そうか………なぁお主らは白?を追っているのじゃろ?
ワシもついて行く、構わんか?」
「え!?いいのですか?」
「ああ、構わんぞ。
お主ら2人では心細いからのぅ」
「俺らからしたらありがたいです。
もしも白と遭遇した時、対抗出来る人が多ければ対処出来るかも知れないですから」
「そうじゃな」
「それにしても空が暗い……あれは雲なのか?」
俺は空を見上げると赤黒い雲が空を覆っていた。
「ああ、雲じゃ。
その雲の上には天界と呼ばれる場所がある」
「天界……そこには誰か住んでいるんですか?」
「人間の上位種の天使が居る……じゃがあの雲の感じじゃと天界も大変な事が起きているはずじゃ」
「なら、行かないと!」
「天界に行くには大都にある…天界行きのワープでしか行けん」
「え?空を飛べる人が居れば行けるのでは?」
「無理じゃ、昔にお主の考えのような輩がおったが途中まで飛んで向かったのじゃが……空から雷が落ちて、その者は死んだ」
!
「嘘!?」
「その時周りの者達は愚かな者と思っておったはずじゃ。
天界は神聖な場所、蛮族や輩が無理やり入ろうものなら、罰が落ちる」
「なるほど…ちゃんとした場所から入るんですね。
じゃあ目的地は大都ですね、ミリアさん」
「う、うん……そうだね……」
「ミリアさん……もしかして……大都もこんな感じだから行きたくないですか?」
「え?いや、そんなことないわよ……行きましょ行きましょ」
「……ミリアさん、辛いなら行きませんよ。
元々大都に居たんでしょ?もしも貴方の同僚が貴方の前に現れたら立ち向かえますか?」
「……立ち向かうわ……もう死こそ救済だと思うしかないから……」
「分かりました」
そうして俺達は新たな仲間、ババンと共に大都に向かうのでした。
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