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第15話 アイギスの街①



転職が完了致しました。その声と同時にステータスを見てみると、職業の欄には槍術士と書いてあった。農民は無くなっていたので、槍術士に上書きされたのだと思われる。


(職業が変わると、レベルも1からになるのかよ…)


槍術士に変わったことで、Lv30だったのが1に戻っていた。これで継続なら楽で有り難かったけど、そううまくはいかない。人生山あり谷ありとは言うが、山の(ふもと)を見た感じだ。でも、逆にレベルが継続だった場合、簡単に強くなりすぎるから、これはこれでバランスがとれているのだろう。それに、ステータスが閲覧出来たり、強力な称号がある時点で、俺は恵まれているのかもしれないな。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フェルト 男 年齢:15 種族:ヒューマン

職業:槍術士Lv1/50

Lv24

HP608/608

MP6/135

筋力 109 (+22)

耐久 32

敏捷 132 (+26)

魔力 45


パッシブスキル

【根性Lv1】【危険感知Lv1】

【気配感知Lv1】


耐性スキル

【恐怖耐性Lv2】【物理耐性Lv1】

【斬撃耐性Lv1】


魔法スキル

【水属性魔法Lv2】


ノーマルスキル

【格闘術Lv2】【剣術Lv1】【槍術Lv4】

【言語理解Lv5】【思考加速Lv2】

【身体操作Lv3】【歩法Lv2】

【限界突破Lv1】【魔闘気Lv1】

【魔力撃Lv1】


ユニークスキル

【鑑定眼Lv‐‐】【アイテムボックスLv‐‐】


称号

【選ばれし者】【ゴブリンキラー】【逆境】

【願い】



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



再び、ステータスに目を通しスキル欄を見る。槍術、身体操作、歩法のレベルアップと物理耐性、斬撃耐性のスキルを取得していた。


(耐久が低かったから、【物理耐性】と【斬撃耐性】を取得出来たのは、結構助かるな。)


冗談抜きにして、感謝したいくらい。今の耐久は特に低く、魔力に抜かれ能力値の中では最下位。そんな紙ペラみたいな耐久力で、攻撃を受けたときに耐性があるとないとでは、生死に関わってくる。まぁ、受けなければいい話だが、この世に確実なんて存在しないから、もしもの為だ。







俺は転職を終えたあと、魔力回復を行うべく、戦闘のあった地点から少し離れた場所で休憩を取った。晩飯には、サーベルウルフのもも肉と木の実を頂き、腹を満たすことにした。


サーベルウルフの肉は、決して美味くはないけど、食えない程では無かった。味の感想としては獣臭い肉ではあったが、ゴブリンの筋まみれの肉よりかは、大分マシだったと言える。


(ただ贅沢を言えば、もう少し脂身が欲しかった。)


ゴブリンと比べればマシだとしても、まだ筋の部分が多く、満足するにはほど遠い。それだけ美味い食べ物に飢えているのだろう。しかし、いくら食べ物のことを考えても、今ある肉は美味くならない。なので、魔力のことも考慮して、今日は早々に寝ることにした。




早朝、1日休んだことで魔力回復を完全に終え、身体のだるさが全て抜けた。昨日は転移魔術を使用してから、戦闘でも魔力を使ったせいで、病気になったかと思うくらい身体がだるかった。でも今日はそんなことなく、身体が嘘のように軽い。


「これなら、昨日の1.5倍くらいのペースで走っても大丈夫そうだ。」


転職ボーナスで敏捷が20%上がり、その上【身体操作】や【歩法】がレベルアップ。それだけステータスが強化されれば、例え戦闘に控え体力を温存したとしても、問題ないと思う。


走る準備に、軽くストレッチをしながらこの後のことを考える。


(いきなり街や村に行こうとするから、駄目なのかもしれん。先ずは整備された道を探して、それからその道を便りに、街に向かうべきか?)


正直な所、どちらが早く街に辿り着くなんて解らないが、1人でいると暇な時間が多いので、少しでも頭を使って時間を潰している。


「よし!そろそろ行くか。」


ストレッチが終わり身体をほぐせたので、早速走り始める。進む方向は、昨日と同じ方角に一直線。もし方向を180度間違えてしまうと、昨日と同じ所を通ることになるので、それだけはならないように注意する。







3時間ほど走り休憩を挟もうかと思ったとき、視界に整備してある道を捉えた。夢にまで見た、人の手が加えられたもの。これで、やっと街に向かえると歓喜に震えそうになったが、その整備されている道で、貴族のものと思われる馬車がオークに襲われていた。今は何とか持ちこたえてはいるが、数の差で徐々に押され始めている。


(ここから見た感じ、護衛の数が4人に対してオークの数は8体。)


1対1なら苦戦せずに倒すことは出来るだろうが、今は馬車の守りをしつつ、倍の数のオークを相手にしなければならない。


そんな不利な状況で耐えている護衛側の面子は、前衛が2人と後衛が2人の半々。各役割は、タンク、戦士、魔法使い、僧侶の構成。とてもバランスの良いパーティーだ。


今もタンクがオークの攻撃を防ぎ、その間に戦士と魔法使いがダメージを稼ぐ。そして、僧侶はパーティー全体に補助魔法をかけ、疲労が見られる者には回復魔法を使っている。連携も取れていて、互いが互いを信じ合っていることが容易に解る。


(だけど、このままじゃ押され切られて負けるだろうな。)


いくら連携がとれていると言えど、体力や魔力は有限。僧侶の補助魔法もいつまで続くか。それに、問題は負けたあとだ。これがパーティー全員男なら、殺されて終わりだろうが、このパーティーは前衛2人が男で、後衛2人は女。


女たちはオークに捕まったあと殺されず、母体として孕まされ続ける。それこそ、死んだ方が楽になれると思うくらいにきついらしい。人によっては、殺してくれと懇願してくる程だ。仮に助かったとしても、まともに生活を送れることはほとんどないし、大抵の人は精神的に追い詰められ自殺してしまう。


(チッ、考えてるだけで胸糞悪くなってきた。)


現在オークと戦闘している4人組は、ダンジョンで目が覚めてから初めて見かけた人だ。別に顔見知りと言う訳でもない。だからここで見捨てたとして、誰からも責められることはないし、自分のことは自己責任。例え、この後の展開が解って、それが残酷なものだとも知っていても。


人でなしと思う奴がいるかもしれんが、何の得もないことを、率先してやりたがる物好きはごく僅か。俺は大多数側の人間だっただけ。しかし、俺も好き好んで見捨てたい訳ではない。先程も言ったように、助けないのは、なんの利益も得られない場合だからだ。だけど、逆に考えれば、利益さえ有ればいい。


(助けてやる義理なんてないけど、助けたら恩を感じて、街への行き方くらい教えてくれるだろ。)


何も俺は、赤の他人を無償で助けてやる程の善人ではない。当たり前だと思うが、タダ働きなんて絶対に勘弁だ。しかし今回は違う。助けたときに恩を感じて、街への行き方を教えてくれる可能性が高いと言うメリットが存在する。なら助けるのに、十分な理由になるだろう。


自分の利益になることを確認して、オークを倒すべく【アイテムボックス】から槍を取り出す。


(さて、どう攻めていくべきか…)




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