第十四話 マジパネェっす
え、えーと。
これは一体どうしたのでしょうか?
先程まで数え切れないくらいいた魔王軍が全て消え去ってしまいました。
……いや、分かる。
分かってますよ本当は。
俺のゴッド・スキル憤怒を使ったからだっていう事は……
はははっいやーマジパネェっすね、ゴッド・スキルってヤツは。流石、神の名前がつくだけあるね。これで無事解決だね。はははっ
じゃねーよ!
何だよこれは!
強いとかそういう問題ですらねーよ!
俺はあれか?戦略兵器か何かか?
発動したら魔王含めモンスター全て消えるとか洒落にならねーよ!
……いや確かに助かりましたよ?
あんな大軍に無傷で勝てたんだから。
けどよ、限度ってあるじゃん?
だってあれだよ?
ガレウス軍の兵士の皆さん全員
( ゜д゜)
こんな顔してるんだよ?
今から戦おうとした相手がいきなり消えたんだからそりゃそうなるわ。
今だって戸惑う声が聞こえてくるもん。
まあただ一人を除いてだが。
「まさか人の域を超えているとはな……恐れ入ったぞ!」
レオナは興奮さまやらぬといった顔をしている。
「なんだっ一体何をしたのだっ?」
「俺のスキルを使ったんだよ。いきなり頭に
浮かんできたんだが、これを使えば良いと思ってさ。そしたらこのありさまだよ……」
「そーか!やはりユートは凄いな!」
いやいやそれだけの感想で済ませられるレオナのが凄いと思います。
そうこうしていると、アンジュさんやマールトンさん達が集まってきた。
「ひ、姫様!これはいったい……?」
「うむ、マールトン。ここにいるユートが倒
してくれたのだ!」
「えっ!?あの大軍を全て一人でですか!?」
それから俺はレオナに説明した様に二人にも事の顛末を教えた。
「ゴッド・スキルとはとてつもない代物なのですな……」
マールトンさんは疲れたように言う。
普通だったら信じられないだろうが、目の前で実際起きたのだから無理矢理にでも信じるしか無いのだろう。
「ユート様お身体は大丈夫でしょうか?」
「身体ですか?」
「はい、これ程の威力のスキルを使ったとなると魔力切れが起きていてもおかしく無いと思ったのですが……」
アンジュさんが心配そうに聞いてきた。
魔力切れか……全然身体に異常は無いな。
疲れたとかも無いし。
「多分大丈夫そうです。何とも無いようですし」
そう言うとアンジュさんは安心してくれた様だ。
けど確かにこれだけの威力だったのだ、ゲームなどにもある様に魔力切れを起こすのが普通なのではないか?一体どうしたのだろうか俺の身体は。
「あっ!しまったぞ!ユートに力を貸してもらう約束は魔王軍と戦争している間だけであった!」
そういえばその様な約束だったな。
まさか一日経たずに終わるとは思わなかったが。
「うう……ユートぉ何処かに行ってしまうのか?」
レオナが不安そうに俺を見て、アンジュさんも同じ視線を投げかけてくる。
美少女達にそんな顔されるとは。それにこんなに早く終わると思わなかったから、その後の事まだ考えてなかった。どうしよう?
「ユートぉ私達と一緒に王都に来ないか?ユートは我らがガレウス王国を救ってくれた英雄だし……」
「えっ良いのか?いくあて何て無かったから助かるけど」
「勿論だっ!来てくれないなら泣いてしまうところだったぞ!」
そう言ってレオナはバンザイして喜んでいた。
そんな喜んでくれるとは……照れるな。
「王都の図書館にはユート様のスキルについて書かれている書物もあるかも知れませんしね!私、頑張って探します!」
アンジュさんはそんな事を言ってくれた。
俺のスキルについて分かるかもしれないのか、この世界で生きている限り、もっと自分の力について理解していかなきゃな。
暴走でもしたら笑えないし。
こうして俺はガレウス王国王都ブルジョルアサドについて行く事になった。
第一部終了です。
次章から戦闘ももっと増えてきます!




