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明宵  作者: 水嶋
逢魔時

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参拝

「うわあ…」


「ふむふむ…」


今日は静風を連れて星夜の家に行っていた


例の榎本先生の話を元にした麻由原作の漫画を見せて貰う為だった


因みに星夜は同席したく無いと不在だった


「どうだったかしら?」


「成る程…これがBL…」


静風は何だか興奮してる様だった


「何か凄いね!マユさんピアノ以外でも色々才能有るんだね!」


「これは実話ベースだし私が全て考えた話じゃないから才能あるかと言われれば違うかもだけど。まあ色々多少は脚色してるし補足的に私のこうだったら良いな〜の願望は追加してるけど」


麻由はやはり星夜の母親だけ有って客観的に自分を見て評価する所は似てるなと思った


「でも主人公は男同士だけど、少女漫画とかとそんなに変わらないかもね」


「この作品は少女漫画と言うよりTL寄りかもだけどね。結構生々しいね…」


静風に借りた事のあるTLジャンルの漫画は確かに恋愛でも大人な内容と言うかセックスシーンも多かった


「成る程…」


「でも榎本先生…何かこれ見ちゃった後だと…色々想像してマトモに見れなくなりそう…」


確かに…普通にセックスするだけじゃなくて少々特殊なプレイも有った

おしっこを見られながらさせられたり野外でなど…


椎那もサラに似たような事をしていたが、これはお互い興奮していてイジメの類いとは少し違う気もした

こう言う世界もあるのだろう


「まあこの性癖もインに開発されたしね。ご愁傷様&ご馳走様だわ…」


「マユさんはそのBLって言うのが好きなんだね」


「いや、好き…じゃなくて…」


「好きじゃない?」


もし他にも参考に読みたかったらと色々男同士が抱き合ったりしてる表紙の漫画が沢山並べられているが…

男同士の恋愛ものが好きなのかなと思ったけど単に原作の為に集めた資料なんだろうか?


「BLが!大っ好きなのよー!!昔から!」


「そうだったんだ…なんかゴメンね、軽い感じで聞いちゃって」


「ねえねえ!テルヒはどう!?ハマった!?」


「うーん…面白いとは思うけど…多分ハマるってのは違うのかなあ?」


「そっかあ…この沼に引きずり込もうと思ったけど…まあ好みは強要するものじゃないしね」


「なんかゴメンね…でも本当に面白いと思ったよ!」


「私は好きかも!」


「へえ!シズカは見込みあるね!」


麻由は静風とは恐らく今日初めて話すが多分仲良くなれそうだ


「私…穂咲ペリーとか好きだから…何か近い感じがした!」


「なんと!それは見込みある子だわ!穂咲ペリー先生は咲穂ペロリ先生の少女漫画作品の時の別名義だからね!」


「へえ!そうなんだ!BLも描いてたんだ」


「厳密にはBLが先だけどね!その世界じゃ神よ」


「確かその咲穂ペロリさんって…マユさんが尊敬して大好きなって人?」


「そうよ、今も昔もこの先も…ジャンルが変わろうがお慕いし敬愛するのは変わらないわ!最近BL作品を描いて下さらないから寂しいけどね…お預けプレイが継続中よ」


「今月刊誌で連載してるもんね。今度アニメになるよね!」


「まあ…やはりBL作品だとアニメ化までは中々難しいから…先生の作品の素晴らしさを世に知らしめる為にもそこは黙って応援するわ」


「たしか…その人の名刺飾ってなかったっけ?額縁に入って…昔見せて貰ったような…」


「今も有るわよ」


「わあ!凄い!見てみたい!」


「いいわよ、シズカは咲穂先生の信者として認めてあげるから特別に拝ませてあげるわ」


そう言って麻由に別室に案内された


「この部屋初めて入った…」


しっかりした作りの机があり、壁は一面天井まで届く本棚が並んで本がギッシリ詰まっていた


「まあ書斎兼プライベートルームね。ここからコッチが私の私物でアッチはインね」


「へえ…」


色々あったが…主に麻由の方はBL関係の物が多かった


「何で同じ本が3冊有ったりするの?」


「一つは特装版、一つは保存用初版通常版、もう一つは普段使いの読書用ね」


「へえ…揃えるのもお金がかかって大変だね…」


「まあそれが行く行くは推しの作家さんの原稿料となり生活費となり新たな作品を生み出すヤル気となるのならこれ位のお布施は大した事無いわ」


「成る程…」


因みに韻くんの方は立派な医学書の他にエロ本が沢山有った


「インは昔は読んだものは覚えるから手元に置かない主義だったみたいだけど私の真似して読んだら捨てずにお気に入りのは取っておく様にしたみたいよ」


「お気に入り…が沢山あるね」


「まあアレはエロ殿下だからね」


「あっ!コレですか?」


壁に掛けられた額縁を静風が見つけた


「そうよ」


「凄い…本当に額縁に入ってる…」


その名刺はただ咲穂ペロリと名前だけ記されていて、後はQRコードが掲載されているシンプルな物だった


「そうよ…神々しく燦然と輝き方々に放つ眩い黄金…いえ、虹色の光が見える様でしょ?」


「…」


静風は何も答えず無言でいた


正直何か…パソコンで簡単に私でも作れそうだな…とも思ったけど麻由に怒られそうだから言わないでおいた


「じゃあ拝んで良いわよ!」


そう言って麻由は額縁に向かって2回お辞儀をしてパンパンと柏手を打って手を合わせて拝んでいた


私と静風もそれに習って同じ様にニ礼ニ拍手し手を合わせて拝み最後に一礼した


まるで初詣みたいだな…


「テルヒは何お願いした?」


やっぱり静風も神社みたいに思った様だ


「私は…無病息災?シズカは?」


「私は…恋愛成就?あはは」


「まあ…咲穂先生のお話は…切ない話が多いから簡単に成就してハッピーエンドになるか分からないけどね。下手したらメリバよ?」


「あぁ…確かに…お小遣いアップにしとけば良かった…」


静風がガックリしていた



そこからまたリビングに行き少し3人で話していた


「あの先生ってのが榎本先生で…生徒がニチカって人で…元生徒がインくん?」


「そうよ」


「何か…榎本先生が凄いイケメンでメガネで華奢で綺麗になってた…しかも体育の先生じゃなくて理科の先生で…」


榎本先生は体育教師なので身体は引き締まって筋肉質で顔は童顔で人懐っこい可愛らしい感じの人だった


「それはまあ大人の事情よ。より多くの共感を得るには求められる理想の姿になってもらわないとね。あと無許可で勝手に登場させてるからバレない様に名前も変えて顔も似せないようにしてるわ」


「成る程…」


「インくんも何だか大人の出来る男って感じになってたけど…あれはマユさんの好み?」


「いいえ、アレは作画の漫画家さんの好みね。かなり推して入れ込んで描いてたわよ。インは空想の世界でも女を惑わせてる恐ろしい人間ね」


「へえ!そうなんだ」


「まあBL入り口にしては少々問題作だったかもだけど。これを機に興味を持ったなら色々おすすめ教えてあげるわよ!」


「でも…一応18禁だし…中々私達が手に入れるには難しいかもだね…」


「確かに。まあ今回は保護者同伴監視付きって事で…でも私も中1の頃には既に腐女子だったからなあ…」


「そうだったんだ…筋金入りだね…」


「まあ書店やアプリで買うのは難しいかもね…じゃあ…濡れ場が少なくておすすめの作品も沢山有るから貸してあげるわ!」


「ホントですか!?私お小遣い少ないから助かります!嬉しい!」


「あはは、シズカは素直な子だね!セイヤも見習って欲しいわね」


「あはは、確かにセイヤは大人びてるけど捻くれてるからなあ…」


静風も星夜に対しては同じ様な感想の様だ


「じゃあ、テルヒに渡すからそこから受け取って!」


「はい!有難うございます!」





そのまま星夜とは会わないまま麻由の家から帰っていた


「結局セイヤは帰って来なかったね」


「何か…多分私達が集まって煩いだろうからって図書館行ってるみたいよ?」


「そっか」


静風は星夜に会いたかったのだろうか?

まあ同じクラスなんだから嫌でも毎日会ってるだろうが…


「シズカは…榎本先生と最近仲良い?」


「うーん…まあ仲良いって言うか…セイヤから話を聞いて興味があるのは事実だけど…まあそれだけかなあ?何で?」


「何か…仲良さそうに話してるの見て…シズカが先生や男の人…男子と仲良く話してるの殆ど見た事無かったから意外な気がして」


「あはは、そっか!気にかけくれて有難うね!」


「まあ…私もだけどたまたまその様子を見かけたダイチも気にかけてたみたいだよ?」


「ふうん…ダイチは女子とも男子とも皆と仲良くしてるのにね?まあ榎本先生とはそんな特別な気持ちは無いから。先生だし歳上過ぎるしおじさんだし」


「そっか」


良かった

やはり静風は同年代が好みの様だ

大地にも教えてあげて安心させてあげよう


「単に榎本先生の…恋人や奥さんとの関係に興味が湧いて色々話を聞いてみたかっただけだから」


「そっか…やっぱり男同士の恋愛とかに?」


「まあ…シンジの事もあったし…サラの事も心配ってか気がかりなのも…相手が同じセイヤのお父さんだし…」


「そうだよね」


やっぱりシズカは友達思いの優しい子だから心配なんだろう


そして星夜が教えてくれた先生本人から聞いた…榎本先生の奥さんを紹介して貰った件については…

静風は話さなかった


まあ興味本位で根掘り葉掘りプライベートな事を榎本先生本人から直接色々聞くのも気が引けて近しい人から教えて貰おうとしたのだろう


「でも…そのインくんってセイヤのお父さんは…どんな人なんだろう?」


漫画ではイケメンに描かれていたが、実物はあんな感じではなくて…


「インくんは…まあ見た目は知ってるか。私にそっくりだけど、何か可愛らしいって言うか憎めないってか…子供みたいで無邪気な人だよ?」


「へえ…」


「確かに皆が言う様に振り回してしまう所は有るけど…結局許しちゃうんだろうなあ。悪気とか全然なくて素直で気ままで本当ネコみたいな人だなあ…私は好きだけど」


「だけど?」


「お母さんとはきょうだいだけど昔から仲悪い。お母さんは真面目で相手の気持ちを考えて行動する人だからなあ…素直すぎて勝手気ままな所が好きじゃ無いんだろうなあ」


「あはは!そうなんだ!何か…」


「?」


「ちょっとテルヒっぽいのかも」


「それセイヤにも言われた…」


「あはは!そうなんだ!でもテルヒは人の事を考えてしっかりしてるけどね。やっぱりテルヒは可愛いね!」


「むう…」




私はお母さんに嫌われては無いから韻くんとは違う…と思う


静風は初星夜宅に訪問しました


麻由と仲良くなれそうですね


静風は腐ロードを突き進むのか否か…


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