表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
明宵  作者: 水嶋
逢魔時

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

94/160

モヤモヤと

なんだろう…


何か…


「やあ!カイ!随分見ない内に大きくなったなあ!」


「そうですね…確か最後に会ったのが…僕が中学に入った頃でしたっけ?」


「そうだなあ…もう成人してるもんなあ。勉強頑張ってるか?」


「ハイ、今年は卒業と医師免許取得を控えてるので一生懸命やってますよ!」


「そうだな、医学部だもんなあ…俺は専門外だから…分からない事とかアンに聞くだなあ」


「有難うございます。まあお父さんも医者なんでその辺りは頼れる先輩が身近にいますので」


「そうだったな!」


櫂がおばあちゃんの所から帰って来たその足で家に寄って来ていた


「じゃあこれ、お土産!」


「有難うカイ」


今まではお父さんが居るこの家には寄り付こうとしてなかった


今日はお父さんもお母さんも在宅していた


ここに来る前に櫂から家に電話でお土産を渡すと連絡が有った

お父さんもお母さんも家に居ると知るとついでだから久々に会うお父さんにも挨拶しておくと言っていた様だ


「しかしカイはインにソックリだなあ…何だか懐かしくなるなあ…」


「ふふ、そうだね」


「丁度カイの歳の頃には…アンと籍を入れたんだったなあ」


「そうだね…何だかついこの間みたいだね」


「今でもお2人は仲が良くて…羨ましいですね。僕もそんな結婚がしたいなあ」


お父さんとお母さんの入籍した時の話もニコニコしながら聞いて受け答えしていた

その様子を私は不思議な気持ちで眺めていた


「カイは女の子に不自由しないだろ?将来医者で見た目も良くて明るくて社交的で…欠点が見当たらないぞ」


「それにカイは友達も多くて誰にでも優しいって評判なんだよ?」


お父さんもお母さんも櫂をべた褒めしてた

多分私以外の人には皆にそんな感じに接しているのだろう

やはり櫂は私に甘えているのだろうか


「そう言って貰えて嬉しいです」


お父さんとお母さんが仲良く寄り添ってる姿をニコニコしながら笑顔で受け答えしていた


あれは演技なのだろうか?

それともお母さんの事は諦めたのだろうか?


「あっ!テルヒにはお土産話があるんだ!」


「そうなの?何だろう」


何か八神家の事など分かったのだろうか?

そうだとしたらお父さんには聞かれない方が良いかも知れない


「じゃあ…ついでに勉強で分からない事も教えて貰おうかな」


「分かった、じゃあテルヒの部屋に行こっか」


「うん」


「それじゃあ少しお邪魔します」



そう言って櫂を私の部屋へ連れて行った



「私の部屋に来たのは…初めてだっけ?」


「確かそうだね…なんだか初めて来た気がしないと言うか…皆おんなじ様な何も無い部屋だね、あはは」


皆…多分櫂やマコトや星夜…だろう

前にクリスマスに櫂が星夜の部屋に来たと言っていた


「向こうではどうだった?」


「うん、順調だったよ、色々」


「そう…」


「まあ漸く片付けも目処が立って来たかな。また次の春休みに行って…今度から色々探索開始してみようかなって思ってるよ。多分隠し部屋とかも有るんじゃ無いかって思うんだ!」


「そうなんだね」


櫂は相変わらず探検好きらしい

初めて秘密基地で私とアナルセックスした時の様にワクワクした無邪気な子供みたいな笑顔を見せていた


櫂は私の部屋に来ても機嫌が良さそうで…

お父さん達の前と変わらない感じだったのでアレは演技では無さそうだった


「まあアンちゃん達の前でも言ったけど…これから卒業や医師免許取得で色々忙しくなるから」


「うん、そうだね」


「だからテルヒが家に毎月最終の水曜日に来るのは終了ね!」


「えっ?そうなの?」


「まあその後は…また追々。でも多分無事卒業して医師免許取得出来たら来年度から初期臨床研修が始まるし…近くの病院に決まれば良いけど遠くに通うか家を出て部屋を借りる事になるかも知れないし。その後も後期研修や八神家の研究も始めるから…」


「そっか…忙しいね」


「だからこの先テルヒとの定期的に家に来て練習する約束はまだ未定だね」


あれは…果たして練習と言えるのだろうか?

お母さんにはセックスの練習をしてると言っていた様だが


「うん、分かった。でも…」


「?」


「私も八神家の一員として…八神家の事は知りたいから。何か分かったら教えて欲しい」


「うん、良いよ。その時はまた連絡するよ!」


「有難う」


「じゃあ…タクシー待たせてるからそろそろ行くね!」


「うん、勉強頑張ってね!」


「有難う!じゃあね!」


そう言って部屋を出て笑顔でお父さんとお母さんに挨拶して帰って行った


夏休みの間に…おばあちゃんの家で…

何か心境の変化でも有ったのだろうか


突然の定期訪問の終了を告げられ少し困惑していたのと同時にホッとしてもいた


まあ結論としては恐らく櫂曰く専用便器は飽きて用済みとなった…と言う事だろうか



やはりアナルセックスは心身共に快楽よりも

負担が大きかった

下手するとおむつ生活になると何かで見た事が有ったので続けて行く事に不安も有った


前に星夜が家に泊まった時にナカを弄って試してみたら気持ちよさそうだったので、男の人だとアナルは良いのかも知れない


「カイはインとは違って立派な男に成長したなあ…」


「まあインと比べるのもアレだけどね」


「ははは、相変わらずアンはインと仲悪いなあ」


「まあ多分死ぬまで分かり合う事はないわね」


「でもまあ…もしも…カイなら…テルヒと付き合っても…テルヒをやっても良いかなあ…良い子で真面目そうだし」


「まだ早いわよ。まあ私もその意見には賛成だけどね」


「むう!私物じゃないんだから!勝手にやり取りはやめて!」


「ははは、そうだな、すまんすまん…テルヒは…好きな子とか居ないのか?」


「うん…まだ付き合いたいとか思う様な人は居ない」


「そっかそっか!」


お父さんは嬉しそうな顔をしていた


私は櫂の変化や突然の終了を告げた事に戸惑い笑顔を見せつつ内心では何だかモヤモヤしていた





○○○○○○○○○○





夏休みも明けて学校が始まり暫くして…



「あはは!そうなんですね!」


「だから…この事は…」


「了解です!じゃあお願いしますね!」


廊下の端で静風と静風のクラスの担任の榎本先生が仲良く話していた


静風が先生と…まして男の人と仲良く話してる姿をほぼ見た事が無かったので少し驚いた


「何か…仲良いな…」


大地もその様子を見かけて不安そうに私に話しかけて来た


「そうだね…意外な光景だね」



あんまり大地と学校で2人で話し込んでいると目立つし静風の話題をすると誰が聞いているかも分からずゆっくり話せないので、学校が終わって家に来てもらう事にした


大地の家は狭いからと断られたが、あまり人を呼びたく無い様だ


まあ私の家は毎年勉強会で来てるのでもう勝手知ったる…だろう


私の部屋に上がる前にちゃんと洗面所で手洗いしていてやはり真面目だ



「静風は…大人の男が好きなんだろうか?」


「うーん…どうかなあ?どっちかと言えば…アイドルとか好きだし…好みは同年代じゃ無いかなあ?年上が好きとか聞いたこと無いし、叔父さんのシンジさんとは仲悪いし」


「あはは、そうなんだ!でも確か榎本先生は結婚してるよな?」


「そうだっけ?」


「確か…他校の国語の先生だったはず」


「へえ!」


「もしかして…榎本先生が静風に好意を…若い女の子が好き…とか?遊び目的とか?」


「どうかなあ?確か…お父さんとお母さんが中3の時も担任してたらしいけど…真面目だったって。何かインくんと仲良かったって聞いた様な?」


「そうなのか?」


「うん。それに確か…前にマユさんが言ってたなあ…インくんは担任の先生とも関係を持ってたって言ってたかな?」


「えっ?て事は…?」


「もしかしたらだけどね、榎本先生はインくんとセックスするフレンドだったのかも知れない。今は静風の叔父さんとそう言う関係らしいから」


「成る程…やっぱセイヤがこの歳であんな達観してるのは家庭環境の影響が強そうだな…」


「まあ…それは大いにあるかもね。本人は親は反面教師だの親ガチャ失敗してるだの言ってたからなあ」


「あはは、セイヤやっぱり面白いな!捻くれてはいるがグレたりせず…」


「その叔父さんは分からないけど、もしかしたら…榎本先生は男の人が好きなのかも知れないし。だから大丈夫じゃ無いかな?女子の生徒と付き合ってたとかも聞いた事無いし。シズカも好きな人は幼馴染って前に言ってたよ?」


「そっか!…うん、そうだな!」


「榎本先生と静風についてはそんな心配しなくても良いとは思うけど…でもこのままだと静風は誰かに取られちゃうかも知れないよ?」


私は煮え切らない大地に発破をかける事にした


「うん…それセイヤにも言われた」


「そっか」


「夏休みに…遊んだ時に…静風の話になって。俺がウジウジしてるから期限決めろって。中学卒業式までに告白しろって」


「へえ!その意見には賛成だな。でもダイチは夏休みセイヤと遊んだんだ!何したの?」


「あー…それはまあ…大した事では…」


「まさかシズカと付き合った時の為の練習とか!?」


「そんな訳無い!絶対無い!俺はシズカが好きだし事前練習なんてしない!ましてやセイヤ…男とは!」


「そっか、ゴメンゴメン、何かインくんの話してた所為かそれが普通に思えて来ちゃって」


なんだかムキになって否定すると益々怪しく思えるのだが…

と言うと更に激昂しそうだったのでその事は黙っていた


「でも、セイヤと何して遊んだの?」


「あー…まあそれは本当に…大した事じゃ無い。近況報告とか?だな」


「ふうん」


なんか隠してる様な気もして何だか櫂の時の様にモヤモヤした気持ちになっていた


もしかしたら榎本先生と韻くんの関係を星夜は知ってるかも知れない




今度家に来た時に聞いてみよう


まあ大地が隠してる事は前話で明らかになってますが…


一体この夏休みに櫂は何が有ったのでしょうね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ