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明宵  作者: 水嶋
深更

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進路相談

夏休みが終わり始業式の後大地の家に呼ばれて行っていた


「セイヤは夏休みどうしてた?」


「俺は…まあ過去を振り返ってたな」


照陽に良い様にこき使われ振り回され八神家の歴史調査に奔走して終わってしまった

俺もだが八神家の使命も歴史も実に下らなかったの一言に尽きるな


部外者で本当に良かったと言う事だけは分かった


「過去?芸能界でも恋しくなってたのか?」


「んな訳あるか。まあこのままだと読者に明宵は誰の何の物語だったか忘れられてしまうからな。軌道修正していくぞ」


「何言ってんだ?」


「まあ気にするな。お前はどうだったんだ?」


「俺はまあ…演技のレッスンやら勉強に色々舞台を見に行ったり…だなあ」


「ふむふむ、頑張ってるな」


「まあ…やると決めたからにはやれるだけ頑張る事にしたからな」


恐らく目指した動機は静風を振り向かせる為だと思うがそれだけでは無く、やはり役者の仕事に魅力を感じているのだろう


「この先どうするんだ?何処か芸能事務所にでも入るのか?」


「いや…まだそれは考えて無くて…」


「お前だったら親父の伝手で即採用だろう?」


「それもなあ…青臭いと思うだろうが俺は親に頼らず自分の力でやって行きたいんだ」


「成る程なあ…2世タレントで名前変えて素性隠して活動してる奴もそこそこ居るしな」


「まあ…そうだな。結局2世あるあるなんだろうがな…まあ1番の理由は自分に自信が欲しいんだ」


「自分の力で這い上がる…って奴だな」


「その為にもいきなり芸能事務所と契約するんじゃなくて…演技の勉強をちゃんとして、芸能界の厳しさを経験して公平な目で判断されて、認められなければ諦める…」


「お前はつくづく真面目だなあ…」


男に可愛いと言われても嬉しく無い事が分かったのでその言葉は言わないでおいた


「まあ要領は良く無いよな…」


「卒業したらフリーターにでもなって芸能界を目指すのか?」


「いや、まだ演技以外にも色々勉強したいから…」


「じゃあ大学は行くんだろう?」


「そうだな…その内劇団に入ろうとは思っているが就職する事も考えて大学は出とこうと思ってる」


「そうか。時期的にもそろそろ志望校も決めないとだよなあ…ダイチは決めてる?」


「俺はN大にしようかと思ってる」


「成る程…日本一のマンモス校だな」


「卒業生に芸能人も多いし演劇部も有名でちゃんとしてるし…」


「そうだな。じゃあ芸術学部か?確か演劇学科が有ったよな」


「それも考えたんだけど…前にお前が言ってただろう?この先見聞きした知識だけで無く自分が色々経験して体験して身につけて得た知識はきっと演技する上で役に立つ筈だって」


「ああ、言ったな。まあ俺の言葉では無いがな」


前にジュンが言っていた言葉をそのまま大地に横流ししたんだったな

そう言えば今年も照陽は帰りの新幹線で冷凍みかんを食ってたなあ…

今年も結局照陽とヤったのは最終日の1日だけだったな

しかも疲れていて一回ヤってそのまま寝てしまったしなあ

いつか穴埋め…穴挿れしないと気が治らんな


そんな事をぼんやり考えていた


「だからな、演劇以外の経験も勉強もしておきたいから…文系だとは思うが芸術学部は考えてない」


「そうなんだな…」


「セイヤは?」


「俺なあ…まあ俺も文系だとは思うが…」


「何処か行きたい所とか勉強したい事とか無いのか?」


「俺の場合は行きたい所と言うより行ける所…家から通えて金が掛からない所を探してる。まあ俺の家はエンゲル係数は一般家庭程度なんで出来れば奨学金は借りないで済ませたいし県外で一人暮らしも金がかかるから考えて無いな」


「成る程なあ。授業料が安いとなると国公立になるが…家から通うとなると…」


「そうなんだよな。大体理数系か医療系、芸術、法律、外語、農大、女子大…」


「後は最難関のあの大学位か…」


「まあな。まあぼちぼち考えるさ」


「とは言えもうじき三者面談だろ?進路も決めておかないと3年の授業もそれに合わせるだろうしな。私立文系と国公立組だと選択教科も変わって来るしなあ」


「まあ俺は一応国公立を視野に入れておくさ」


「そうか…」


やりたい事は何となくぼんやりと考えてはいるがこれが果たして仕事として、生活して行ける物なのか…


その事もまだ具体的に見えていなかった


「今度また一緒に舞台見に行こう!前に誘ってくれた劇団の舞台が有るんだよ」


「そうだな…」


「じゃあチケットセイヤの分も取っておくな」


「うん、分かった」





○○○○○○○○○○





「セイヤは夏休みどうしてた?」


「俺は…まあ過去を振り返ってたな」


大地と会った数日後、最初静風の家に誘われていたが大地のお気持ちを思いお断りしたらカラオケボックスに連れてこられた

とは言え歌う気も無いらしい

どうやら誰にも聞かれず話したいらしい


そして静風に大地と同じ事を聞かれていた

そして俺は大地に答えた同じ言葉を言っていた


「過去?芸能界でも恋しくなってたの?」


お前達相性良いと思うぞ


「んな訳あるか。まあこのままだと読者に大地と静風って誰だったっけ?って思われてしまうからな。軌道修正していくぞ」


「何言ってんの?」


「まあ気にするな。お前はどうだったんだ?」


「私は海に行ってライブとフェスに行って充実してた〜」


「それは何より」


どうやら静風だけは正しいJKライフを送っていた様だ


「もうじき三者面談でしょ?セイヤは志望校とか決めた?」


「俺はまだ具体的な志望校は決まって無いな。お前は?確か昔親と同じ看護師になりたいとか言ってたっけ?」


「まあ…そうなんだけどね。色々考えてね、少し変える事にしたの」


「へえ?」


「ホラ、私こんな身体じゃない?この事を活かせる仕事がしたいなあって思う様になってね」


「活かす?」


「看護師じゃカバーし切れない…患者さんの気持ちに寄り添える様な」


「と言うと?」


「同じ様な境遇の人の悩みとか聞いてあげられる様な…臨床心理士、カウンセラーになりたいなってね」


「ほう…」


「まあ医学部とかとなると敷居が高いから…心理学部で資格が取れる所を探してる」


「それなら…」


確か有ったよなあの大学に


「N大の文理とかに有ったな、心理学科が。確か資格も取れたんじゃ無いか?」


「そうなんだ!」


「あそこなら家からも通えるし多分お前の偏差値でも圏内だろ?」


「うん!そうだね!」


ここでさりげなく大地の志望校を薦めるシゴデキな俺、抱かれたい男ナンバーワン

知らんけど


「まあこれでお前の問題も解決だな。話は以上か?」


「まだ有るよ!こんな話ならわざわざここに呼び出さないし!」


まあ確かに。学校で済む内容だよな


「じゃあ何だ?」


「私ね、来年の誕生日が来たら…5月になったら手術するの」


「手術…と言う事は例のアレを摘出か?」


「そう。ゴールデンウィーク中にしようって話になってる」


「まあ長期休暇で休みが取れるから妥当だな」


「でね、それを機会にセイヤとはお付き合いは解消してお別れしようと思って」


「あっ!そうだった!俺達付き合ってたんだった」


殆ど連絡も取り合わない限りなく知り合いでしかない関係だったのでここ最近の八神家の事ですっかり忘れかけていた


「まあ何も無かったからね…私ですら忘れかけてたし」


「じゃあ心機一転身も心も入れ替えてって奴だな」


「そうだね」


「これからどうする訳?」


「まあ…志望校も目処がついたし…取り敢えず受験勉強に励むけど…」


「けど?」


「まあ…身軽になるし?誰かに告白とかされたら…お付き合いするかも?」


「へえ…」


それは大地の事を言っているのだろうか?

遠回しにその事を俺から大地に伝えろ…と言う事か?


何だか魂胆が有りそうで素直に喜べない気持ちも無きにしも非ずだが…


そう言った駆け引きや深く考える事は俺の得意分野では無いのでここは素直に踊らされておくのが懸命か

踊る阿呆になれ、とキララが言っていたな

長年に渡るこの愛憎劇も漸く終止符が打たれるなら阿呆にもなろう


「まあそう言う事だから」


「分かった」


「じゃあ折角だからまだ時間残ってるし何か歌ってく?多分一曲ずつ位かな」


「そうだな…」


そう言って静風は何かよく分からないアイドルの歌を入れて歌っていた


「俺からお前に餞の歌を…」


「へえ!何だろう?」


俺が入れた曲のイントロが流れ出した



「大人の階段登る〜♪」



静風はポカンとした顔をしていた


大地の志望校を聞き静風にそれとなく同じ大学を薦めるナイスアシスト星夜です


星夜のやりたい事は…何でしょうね?


そして静風から契約破棄を言い渡されましたが星夜は何か裏が有りそうだと勘ぐってますね


そしてやはり昭和ヒットは静風にも響かなかった様です


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