隠し事
「ハイ、これ」
「有難う」
麻由から借りた漫画を読んで内容に問題が無いのを確認して静風に渡していた
「もう…次はいいや」
「えっ?」
「借りるのはこれで終わりで良いよ」
「そう…」
櫂に引き続き静風からも突然終了を告げられた
「飽きちゃった?」
「まあ…もう十分かなって」
「そっか」
「それに…テルヒも手間でしょ?わざわざ時間作って大して興味ない漫画読んでから私に渡したりとか…勉強もしなきゃなのに」
「別にそんな大変じゃ無いけど…」
まあ確かに私はBLと言う物に大して興味は無かった
私が女だからかも知れないが、どうせセックスするなら相手は男の方が良いし気持ちいいだろう
星夜も多分異性の方が…
星夜はおっぱいを揉んだり弄ったり吸ったりするのが好きだし…
ナカやクリを指で弄ったり舐めたり吸ったりして濡れて来て音を立てて攻めたててイかせると興奮してるし…
昔はそれが面倒だからテソガで良いとか言ってた癖に時間をかけて散々焦らして弄り倒して何度もイかせてその様子を見て興奮してるのでやっぱり根っからのエロい人で韻くんの血を引く立派な後継者だろう
それにアナルだとナカを弄っても女の子だとイけないし濡れてこないので多分星夜も女の身体の方が好きだろうと思われる
まあ韻くんの血を引くなら男もイケる様になるのかも知れないが
それに正直勉強はそれ程頑張ってしなくても教科書は一度読んだら大体覚えるので漫画を読む位は大した手間は無かった
「あと…セイヤにも手間かけてるしね」
「まあセイヤは…何だかんだとお願いしたら聞いてくれるし?大丈夫じゃない?」
「やっぱり…テルヒにとってセイヤは…特別?」
「どうかなあ?…小さい頃からよく知ってるし、いとこだし。親にも言えない事を言えたりする様な…まあきょうだいや肉親に近いかな?」
特別…
と言うのに当てはまるか分からないが、確かに色々練習に付き合って貰ったり、親や友達…静風にも言えない事なども話したりする仲ではある
後は…
お互いに支配して支配されてる関係だろう
練習も他の人にお願いしたいとは思えない
まあキスの練習は女の子に頼まれたらしてあげてるが、自分からお願いしてやりたいとは思わない
「そっか…そうなんだね…親にも言えない事かあ…」
友達にも親にも言えない事…
八神家の使命の事やマコトの事件や今の姿の経緯などの事や私と櫂との本当の関係やお母さんに重ねて私を見てる事や櫂が好きなあの特殊な練習の事や…私の出生の経緯や…
お母さんは勿論お父さんにも絶対言えないし知られてはならないだろう
それに八神家の使命について詳細を知る唯一と言って良い同年代の近しい人間は星夜以外には居ない
この事はいくら親友とは言え部外者の静風には話せない
あとはやはり星夜は私に似て余り感情に起伏が無く大袈裟に態度に表したり驚いたりしないので気を使わずに済むし話していて楽なのもある
でも…
「セイヤとシズカは違う人間だし、私はシズカの事1番の親友だと思ってるよ!」
「そっか、有難う!」
静風は何だか寂しそうな笑顔をしてそう答えた
そしていつもの様な…
静風は私の1番の親友だと言うと必ずして来ていたのに
嬉しそうに抱きついては来なかった
それから何だか少し…
静風の様子が変わったと言うか
何だか避けられてる様なと言うか
「あっ!シズカ!今度家に遊びに行っていい?サラの事とか今どうしてるか知りたいし!シンジさんと上手くやってるかなあ?」
「うん、順調らしいよ。まだ進展は無いみたいだけど」
「そっか!じゃあその辺の事も色々…」
「今…部屋はちょっと…今年いっぱいは無理かな」
「えっ?そうなの?リフォームでもしてるの?」
「まあ…じゃあ、ゴメンね」
そう言って静風は目も合わせず立ち去って行った
必要最低限にしか話さなくなって来て、態度も少しよそよそしい感じがしていた
○○○○○○○○○
「何かシズカの様子が最近おかしい!」
「そうか?俺にはよく分からんな」
12月の最初の金曜日に星夜が家に来た時に聞いてみた
「またセイヤがどうせ面倒とか迷惑だとか言ったんでしょ!?」
「まあ面倒で迷惑だとは思ってたが直接本人には告げて無いぞ?」
「どうだか…」
「多分…アレじゃ無いか?検査するとか言ってたし」
「検査?」
「冬休みに検査してみるとよ。アレが来てないのがよっぽど不安なんじゃねえか?調べたら15歳くらいまでは平均範疇らしいし気にする必要無いとは言ったがな。まあ異常無しって安心したいんじゃねえか?知らんけど」
「そんな事…シズカと?学校で話したの?」
「まさか。そこまで俺は無神経じゃねえぞ?」
「じゃあ何処で話したの?誰が聞いてるか分からないのに!」
「あー…まあ…シズカの部屋で?」
「えっ?」
「誰にも聞かれたく無いって言われて?家だとマユも居るし?仕方なく?」
「2人だけで?家に他に誰もいない時に?」
「あー…まあ結果そうだったな」
「なんか前にセイヤ私に言ってたよね?ホイホイ男を部屋にあげるなって。セイヤはホイホイ女の部屋に行くんだね!」
「まあホイホイついては行ったが…シズカに対してはそんな気は1ミリもならなかったし俺の息子も寝たままだったぞ?」
「好きな相手が居ようがセックスは出来るって言って無かった?男は特に、インくんが良い例だろうって。愛してるとか無くてもセックス出来るって」
「まあ…俺は別に好きな相手は居ないし?ぶっちゃけ誰とヤろうが問題無くないか?」
「ダイチが知ったらどうすんのよ。シズカだって…」
多分大地が好きなんだろうし
「まあその辺は…シズカやお前が告げ口しなけりゃ大丈夫じゃねえか?別にシズカとヤった訳でもねえし」
静風は星夜の事枯れたおじいちゃん位に思って油断してるんだろうけど…
アレで中々絶倫でエッチな事が好きな有害指定人物なのに
「でも何で…シズカとそんな話に…」
私にすらそこまで不安で検査までするとか、そんな事打ち明けられて無かったのに
「まあ…例の有害指定図書からの流れ…だな。そこから何か知らんがそれを読んでる内に?自分は何かおかしいのかもと不安になって?」
「へえ…それでもうマユさんから借りるのをやめるって言ったのかなあ?」
「まあそうじゃねえか?良かった良かった、マユの後を追わず洗脳から解き放たれて我に帰り更生して。腐の道は荊道、清く正しく美しく、すみれの花咲く頃、春には無事ダイチと結ばれて忘れな君 われらの恋だな」
「ふうん…でもアレは愛そのものを永遠だとは少しも思わないって意味合いじゃ無かったっけ?」
「相変わらずお前はどうでも良い事は知ってるな…」
何か他に隠してる事がある様な気もしていた
星夜が無駄口をベラベラ喋る時は大体何か有る
「これでお前も俺の言ってた意味が少しは分かっただろ?」
「何がっ?」
星夜の飄々としてのらりくらりとした態度を見ていて少しムッとして答えた
「よく知る男を気安く部屋に入れたら俺にどう思われるか」
「むう!」
別に大地はそんなんじゃ無いって言ってるのに…
静風だって…星夜の事そんな風には…
思って無い!とはハッキリ断定出来なかった
そしてもし静風が星夜の事を特別だと思っていたなら
「俺がシズカとセックスしたらどう思う?」
星夜は嫌な笑顔で挑発する様に聞いて来た
「それは…何だかやっぱり…」
嫌だな…
何故かそんな事を思っていた
「ははっ、嫉妬する?どうせお前は自分のおもちゃを横取りされた様な気分なんだろう?」
「嫉妬…」
そっか、その言葉が1番しっくり来ていた
静風があれだけ勉強会で部屋に入れたがらなかった男子を…星夜を部屋に入れた事や
私にではなく星夜を頼って悩みを打ち明けていた事や…
星夜が静風と…もしかしたら星夜に特別な感情を持ってるかも知れない静風と2人きりで部屋にいた事や…
星夜が私以外の人間に…静風を弄って興奮して気持ちよくなってる姿を想像すると…
やはり私はもう星夜に支配されているのだろう
「まあ俺も所詮同じ穴のムジナだな。お互いおもちゃを横取りされて癇癪起こしてるガキだって事だろ」
そう言っていつもの様にこれ以上何も言わせない様に舌を絡められて口を塞がれた
そしてまた何か別の隠してる事を塞ぐ様に
何も尋ねられない様に…
頭の奥から湧き上がる疑問が漏れ出そうとしている風穴に蓋をする様に激しく奥を突かれていた
静風は冷静になる為に照陽と少し距離を置く様にした様ですが…
かえって色々怪しまれる結果になった様ですね
そして星夜はあまり隠し事は得意では無さそうですね
あっさり静風の部屋へ行った事を暴露してしまったし、既に隠し事をしてる時のパターンは照陽に見破られてる様です
隠し事はやはり杏の血を引く照陽の方が得意そうですかね




