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第12話:執行神の降臨と、無能扱いされる大英雄
神界のメンテナンスはそれだけでは終わらなかった。
デバフ結界の展開と同時に、帝都の上空に巨大な光の魔法陣が出現。そこから、神界の最高執行官――執行神『ゼロス』が、黄金の甲冑を纏って降臨した。
「バグ個体ルカ、および彼を匿う不完全な人間どもよ。これより世界をリセットする」
ゼロスの放つ神の威圧が帝都全域を襲う。
結界のせいで、エレノア様やセリア、ベアトリスまでもがその場に膝をつき、激しく息を乱した。
「くっ、何というプレッシャー……! しかも、ルカ様を守るための帝宮の魔術結界が、中から中和されている……!?」
セリアが血を吐きながら剣を抜く。
神界のデバフのせいで、人間の魔法やスキルがほとんど機能していないのだ。
ゼロスは冷酷な目で、ベッドの上の僕を見下ろした。
「データ通りだな。一度力を放てば1年間動けぬ無能なバグ。貴様が動けぬ今、この街を守る術は存在しない」




