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No.096  ゴーレム闘技大会、決勝戦・準決勝

今、100話目を書いています。

以前に書いた「僕の盾は魔人でダンジョンで!」は200話を超えていますが、このお話もそれくらいは書きたいと考えています。

仕事が忙しすぎて殆ど連日の様に深夜の帰宅で早朝も早く、お話を書けるのは週末の2日間のみでお誤字脱字の修正をやっている時間が取れません。誤字脱字を指摘されている方々、ごめんなさい。いつか修正します。


月に1回程度キャンプに行っています。

無理やり時間を作って行っていますが、キャンプをしながらどんなお話を書くか、どんな展開にするかを考えています。

よく行く山梨県のみずがき山自然公園キャンプ場は標高1600mです。

物語に出てくる飛空艇の限界高度を1500mとしていますが、このキャンプ場から見える景色を元にしています。

ちなみに今まで行ったキャンプ場で最も標高が高い場所は、しらびそ高原山岳オートキャンプ場で標高1913mです。

以前に富士山に9回登ったことがあり、標高3776mがどんな場所なのかは何度も経験しています。

自転車で富士スバルラインの五合目(標高2300m)まで走ったこともあります。

PCの前で物語を書くだけでは、分からないことは沢山あり、経験したからこそ分ることは沢山あります。


3月の中旬に静岡県のふもとっぱらにキャンプに行った時の映像がこちらです。

純粋どくだみ茶が、どんな環境でお話を考えているのか、興味がある方は見てやってくださいませ。

https://www.youtube.com/watch?v=6S2-0yt8QF8

ゴーレム競技大会の準決勝が始まる。


対戦相手は、前々大会の優勝者のダイロン選手である。


「何だか僕のところばかり強い対戦相手が割り振られているような気がする。しかも実況も解説も付かないし観客の応援も禁止とかゴーレムギルドは僕を相当嫌っているね」


カルルが思わずこぼした言葉だ。


ダイロン選手のゴーレムは、爆裂魔法を操るエクスプロージョンゴーレムで、豪快な爆発を伴う攻撃魔法により相手ゴーレムを行動不能にしており、マルドーナ王国軍にも正式採用され100体以上が国境警備のゴーレムとして稼働している。


つまりカルルのゴーレムであるヴァイオレットは、マルドーナ王国軍のゴーレムと戦う訳なのだが、カルルはそれを全く気にしてはいない。


理由は、ヴィスターク王国の飛空艇や飛空戦艦と戦ってきたヴァイオレットならば、大した敵ではないと踏んだからだ。


しかもゴーレム闘技大会でヴァイオレットが本気で戦ったのは、本選第3戦のたった1回しかない。


実は、試合で手を抜いている訳は本気で戦うと試合開始1秒で相手ゴーレムを倒せるからだが、それだと観客は何が起きたのか分からないまま試合終了となってしまい、せっかくお金を払って見に来たお客さんに申し訳ないという心情からだった。


さて、カルルのゴーレムであるヴァイオレットは、ゴーレムギルドから目をつけられていて、相変わらず指標の値は低いままだ。


カルルのゴーレム(ヴァイオレット)の値(準決勝前)

・素材:液体金属

・種別:造形型、魔法型

・攻撃力:6

・防御力:6

・武器:-

・速さ:7

・魔法種別:防壁型攻撃魔法、飛行魔法

・特殊能力:完全自立型ゴーレム、防壁型攻撃魔法、魔法糸による特殊攻撃


対するダイロン選手のゴーレム(エクスプロージョンゴーレム)の値(準決勝前)


・素材:液体金属ゴーレム

・種別:魔法型

・攻撃力:10

・防御力:10

・武器:-

・速さ:9

・魔法種別:爆裂魔法、防壁魔法

・特殊能力:


カルルは、爆裂魔法というものを見たことはなく、もし魔石が何処かで入手できるなら欲しいと考えていた。


ベッティング(賭け)の人気は、カルルのヴァイオレットが1に対して対戦相手のエクスプロージョンゴーレムは9と、こちらもゴーレムギルドの介入が明らかであり、苦情を言う気にもならないカルルであった。


さて、試合が始まる少し前に複数のゴーレムギルドの関係者がダイロン選手の選手席へとやってくると、何やら話を始めたがそこでダイロン選手はゴーレムギルドの関係者と口論をしていたようにカルルには見え。


ヴァイオレットの話では、ゴーレムギルドの関係者がダイロン選手に対してヴァイオレットを確実に破壊せよと命じたとか。


それに対してダイロン選手は、ヴァイオレットに勝つのは相当厳しいと言い放ったそうだ。


ヴァイオレットはかなり遠くの音も聞き取れるようで、諜報活動に向いているのではと面白がっていた。


さて、試合が始まると同時にエクスプロージョンゴーレムは、爆裂魔法の連射を行い闘技場の床は炎と煙で視界はほぼ無い状態となり、ヴァイオレットが空中へと退避したが、それがダイロン選手の狙いであった。


エクスプロージョンゴーレムは、空中に移動したヴァイオレットの周囲に魔法防壁と物理防壁を展開すると、その防壁の中に爆裂魔法を放ち、そこから逃げられない状況を作り出した。


防壁内で連続的に発動する爆裂魔法は、ヴァイオレットを容赦なく攻撃し続けていたが、それがヴァイオレットに効果があったかは、炎と煙が充満する防壁を解除しない限り不明である。


だがダイロン選手のエクスプロージョンゴーレムは、爆裂魔法による攻撃をやめない。


防壁の中で爆裂魔法は絶え間なく発動し、爆炎が防壁内を蹂躙する。


選手席で座りながら本を読んでいたカルルは、開いていた本を閉じると中継コアを経由してヴァイオレットに向かって話しかける。


「ヴァイオレット。そろそろ反撃をしないと審判が一方的に負けの判定を下すと思うよ」


「はい。この重力魔法の魔法術式は少し癖がありますが、操作方法は覚えました」


「では、反撃開始といこうか」


するとエクスプロージョンゴーレムの体が震え出すと、いきなり床に膝と両手を付き支えきれなくなった体が床へと倒れ込む。


その時、ヴァイオレットの周囲に張られていた魔法防壁と物理防壁も消え、防壁内で炸裂していた爆裂魔法も止んでいた。


「どうしたエクスプロージョンゴーレム。立て、立って戦え!」


ダイロン選手の叫び声が競技場内に響くもエクスプロージョンゴーレムは立つ気配が全くない。


それどころか、エクスプロージョンゴーレムが倒れた床にヒビが入ると床が徐々に凹んでいき、ゴーレムの体が床にめり込んでいく。


「初めて重力の魔石を外向きに制御したけど、以外と上手くできたみたい」


重力魔法をエクスプロージョンゴーレムの周囲に下向きに発動させ、その重力は徐々に強くなっていく。


そしてエクスプロージョンゴーレムは下向きに働く超重力により体を形成する液体金属は、その形を留めることができなくなり、ゴーレムコアを露出させてしまう。


ヴァイオレットは、重力の魔石による重力制御を解除すると自らの手でエクスプロージョンゴーレムのゴーレムコアを掴むとそれを破壊した。


審判が鐘を鳴らし試合終了が知らせる。


「勝者カルル選手、ヴァイオレット!」


カルルとヴァイオレットは、ゴーレム闘技大会の決勝までやって来た。


だが、それをよしと思わないのは、ゴーレム闘技大会を主催するゴーレムギルドである。


カルルは、準決勝のあとに闘技場内のとある部屋に呼びだされた。


最初は、カルルひとりだけが呼ばれたのだが、錬金術ギルドから派遣された護衛であるハンドとパトリシアが単独行動を許さないとゴーレムギルドに抗議した結果、ゴーレムギルドが折れた形となった。


部屋には、カルル、ハンド、パトリシア、アリス、そしてゴーレムのヴァイオレットと対峙する形でゴーレムギルドの役員が居並ぶ。


「それで僕をこんな場所に呼んだ理由をお聞きしたいのですが」


カルルは、試合終了後に呼び出されたことに不満げな表情を浮かべなら椅子に座っている。


「手短に言う。決勝戦を辞退して欲しい」


カルル達と対峙する形で座るゴーレムギルドの役員が口を開く。


「理由をお伺いしてもよろしいですか?」


「カルル殿のゴーレムは特殊だ。言葉を話し、感情を持ち、自立行動をする。どれをとっても他のゴーレムには無いものだばかりだ。もしカルル殿のゴーレムがゴーレム闘技大会で優勝などしたら、それらの機能を持たないゴーレムは性能の低いゴーレムだと思われる。それを避けたいのだ」


「つまり僕のゴーレムが闘技大会で優勝しなければよいという訳ですか?」


「そういうことだ」


「でも、前回大会で優勝したゴーレムはこの国の軍隊で使われているんですよね。そんなゴーレムに僕のヴァイオレットが勝てるとは思えませんが・・・」


カルルは、あえてヴァイオレットが勝てないような言葉を発してみたが、ゴーレムギルドもそう簡単には信じない。


「だが、カルル殿のゴーレムは前々回の闘技大会で優勝したゴーレムには勝っているではないか。同型のゴーレムは国境警備に100体以上は導入されている。前回大会の優勝ゴーレムも50体以上が王国軍で稼働中だ。それらが負けたとあっては我がギルドの面目丸つぶれなのだ」


「そういうことですか。僕は北ラルバート大陸から来たよそ者です。このマルドーナ王国があるベルラード大陸とは、国も文化も異なります。そもそも北ラルバート大陸では、ゴーレムは運用されていません」


カルルはひと呼吸おいて話を続ける。


「僕のゴーレムを他者に売る予定はありませんし、ヴァイオレットの素材や魔石は特殊すぎて量産できません。もし僕がゴーレム闘技大会で優勝したとしてもこの国の軍隊に僕が作ったゴーレムを売ることはありません。それで手を打ちませんか?」


カルルは、ゴーレムギルドの役員の不安を抑えるためにあえて嘘を並べた。


ヴァイオレットに使われている魔石は全てカルル自身が錬成できるので、液体金属さえあればヴァイオレットと同様のゴーレムは、いくらでも量産可能である。


「いや、だが・・・」


ゴーレム闘技大会の役員は何か歯切れが悪い。


「僕は、北ラルバート大陸にある錬金術ギルドに所属しています。僕の隣りにいるハンドさんとパトリシアさんは錬金術ギルドから派遣された護衛です。僕にも錬金術ギルドでの立場があります。たかだか錬金術師ひとりに錬金術ギルドが護衛を付けている意味を察して欲しいです」


その言葉にゴーレムギルドの役員が思わずたじろぎ、額の汗をぬぐう姿があった。


「それに僕は、マルドーナ王国のゴーレムギルドに登録する予定はないですし、闘技大会が終わればこの国を出て行きます。たまたま通りかかった国で開催された闘技大会に参加したよそ者がたまたま強かったゴーレムを使っていた。ゴーレムギルドは、それを暖かく受け入れたということにすれば、ゴーレムギルドの面目も保たれませんか?」


とても子供の発言とは思えない会話だが、日々知恵の魔石に書かれている多種多用な知識に触れているうちに、いつの間にか知恵が付いていたカルルである。


その言葉に、ゴーレムギルドの役員達が集まり何やら協議を始めたが、なかなか結果は出ないようである。


「僕は、明日の決勝には出場しますが、仮に僕のヴァイオレットが優勝しても、準優勝の方が優勝者としても僕はは異議を唱えません。それで良しとしましょう」


その言葉を残してカルルは部屋をあとにした。


結局、ゴーレムギルドの役員達は、答えを得ぬまま明日の決勝戦を迎えることになる。




◆飛空艇の外殻と躯体を作る魔法

・土魔法


◆飛空艇を創るために必要とされる魔法

・強化魔法

・固定魔法


◆飛空艇を飛ばすために必要な魔石など

・浮遊の魔石

・飛空の魔石

・魔力の魔石

・魔道回路


◆カルルが創った飛空艇

 飛空艇:264

 1000艇まで残り736


◆カルルが創った飛空艇の内訳

 ・飛空艇試作一号艇

 ・飛空艇試作二号艇 ※両親が使用

 ・飛空艇試作三号艇 ※カルルが使用


◆北ラルバード大陸


王国向け飛空艇

・アリーア王国向け飛空艇 53艇(通常型20艇、戦闘型30艇、早期警戒飛空艇3艇)

・アリーシュ王国向け飛空艇 30艇

・ハイリシュア王国軍向け飛空艇 80艇(通常型30艇、戦闘型50艇)

・フルーム王国軍向け飛空艇 22艇(通常型10艇、戦闘型10艇、早期警戒飛空艇2艇)

・マレーナ王国沿岸警備隊向け飛空艇 20艇(戦闘型20艇)

・カヌーナ王国沿岸警備隊向け飛空艇 20艇(戦闘型20艇)


錬金術ギルド用飛空艇

・グランドマスター用兼商談用戦闘型飛空艇

・薬草栽培兼治療用飛空艇

・トーデスインゼル(死の島)救助隊用飛空艇 8艇

・トーデスインゼル(死の島)物資補給用飛空艇 2艇

・遊覧用飛空艇 4艇


◆北コルラード大陸


王国向け飛空艇

・ユグドリア王国向け飛空艇 50艇(戦闘型50艇)


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