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No.102 惑星防衛システム内での戦い(2)

明日の投稿分を間違えて投稿してしまいました(汗)。

カルル達は、惑星防衛システムのゴーレムの導きによりとある部屋に退避していた。


惑星防衛システムの中央制御室は、ヴィスターク王国軍の兵士とホムンクルスに占拠され入ることも出来ない状態だ。


しかもヴィスターク王国軍の兵士とホムンクルスが装備する魔道具が、想像以上に強力でありカルル達では打ち負かすことができずにいた。


カルルが鑑定魔法で調べた限りでは、ヴィスターク王国軍の兵士とホムンクルスが使っている魔道具は以下の3点が確認されている。


・攻撃魔法+追尾アビリティ

  攻撃魔法を放った後から攻撃魔法の軌道を変えることができ、目標が移動しても攻撃魔法の命中率が格段に向上する。


・空間収納魔法+空間発動魔法アビリティ

  特定の空間に侵入物があると空間収納魔法で収納したゴーレムや攻撃魔法が発動する。

  何もない空間からゴーレムが出現したり、攻撃魔法が発射されるので対処が難しい。


・剣+武器破壊アビリティ

  武器破壊と銘打ってはいるが、武器、武具以外に攻撃魔法や防御魔法など何でも破壊できる。


この話を聞いたアリスとパトリシアは、頭を抱えてしまう。


「まさか、そんな魔道具をヴィスターク王国は所有しているのですか?」


「今のところ鑑定魔法の結果なので、実際に手に入れられたら僕が調べて検証できるんだけど・・・」


「先程ハンドの背中に命中した攻撃魔法は、魔法防壁を避けるように軌道を変えましたが、あれだと対処がかなり難しいですね」


「それだけじゃなくて、通路を歩いているだけで罠のように魔法が発動して何もない場所から、攻撃魔法が飛んできたりゴーレムが出現するんだ」


「本当に罠みたいですね」


「それとヴィスターク王国軍の兵士が持っていた剣は、ヴァイオレットの分解魔法も効かなかったし、魔法防壁と物理防壁も破壊したから打つ手が無いんだ」


「ヴィスターク王国軍の兵士は、惑星防衛システムを動かす中央制御室を占拠している以上、彼らを何とかしないかぎり惑星防衛システムを動かすこともできないのですね」


<方法ならあります>


カルルとパトリシアの会話に割って入ったのは、惑星防衛システムを操るゴーレムであった。


ゴーレムの会話は、カルルとパトリシアの頭の中に直接聞こえてくる感じだ。


<中央制御室と、そこに通じるメイン通路の一部を隔壁で閉鎖して空気を抜けば彼らは呼吸ができなくなり動けなくなります>


「えっ、そんなことができるの?でもそれが出来るなら今までやらなかった理由は・・・」


<魔素蛭に惑星防衛システムの魔力を奪われているため対処することができませんでした>


「つまり、中央制御室の空気を抜くためには、惑星防衛システムの下部に張り付いている数千の魔素蛭を駆除する必要があるということですね」


<はい、ただし惑星防衛システムを再起動するためには、最低でも30000の魔力量が必要です>


「3万!」


<通常は、この惑星が持つ魔力を借用するのですが、惑星の魔力を1ヵ所から集中的に集めると、その地域の魔力場が崩れて災害が起こる可能性があります。魔力場の崩壊を避けるために魔力の収集に数週間から数ヶ月を要します>


ゴーレムの話に頭を抱えるパトリシアであったが、カルルはそうは考えてはいなかった。


「魔力は、僕が提供するから問題ないと思う。魔力量3万なら僕が数日で供給できると思います」


「えっ、3万の魔力をですか?」


カルルの言葉にパトリシアが信じられないという表情を見せる。


「僕の魔力総量は1万を超えているから、数日もあれば提供できると思います。それよりも魔素蛭を駆除するのと、ヴィスターク王国軍の兵士が魔素蛭の駆除の邪魔をしないかが心配です」


<でしたら、隔壁を動かす魔力だけでも提供していただければすぐにでも対処いたします>


「なら話は早い。ゴーレムさんは、今からヴィスターク王国軍の兵士を閉じ込める準備をお願います」


「魔素蛭の駆除は、私とパトリシアでやる。カルル殿はここに 魔石の錬成を行っていただきたい」


その時、寝ていたはずのハンドが起き出すと魔素蛭の駆除を申し出た。


「ハンドさん、起きても大丈夫ですか?」


「ああ、問題ない。カルル殿は惑星防衛システムで使用する魔力の魔石やゴーレムコアを錬成する仕事がある」


「分かりました。では分担して仕事を進めましょう」


そしてカルル、アリス、ヴァイオレットは惑星防衛システムのこの部屋に残り魔力の供給を行いつつ、ヴィスターク王国軍の兵士を閉じ込める作業にとりかかる。


ハンドとパトリシアは、格納庫に戻り飛空艇で惑星防衛システムの下部へと移動して船体に張り付いて魔力を奪っている魔素蛭の駆除にとりかかる。


惑星防衛システムの格納庫に戻ったハンドとパトリシアは、格納庫から外へと通じる扉の隙間にカルルが設置した土魔法の壁を破壊すると、飛空艇で惑星防衛システムの外へと向かった。


惑星防衛システムの上部には魔素蛭の姿はないが、下部へと移動すると船体には魔素蛭がびっしりと張り付いていた。


ハンドは、飛空艇の2階の小さな扉を開けバルコニーに出て剣を構える。


だが、あまりの魔素蛭の数にさすがに剣ひとつではどうにもならないと悟り、何か方法がないかとパトリシアと相談を始めた。


「魔素蛭には攻撃魔法は効かないんだよな」


「そうね。逆に魔力を吸収するみたいよ」


「やつらを効率よく撃退する方法なないものか・・・」


ハンドとパトリシアが思案に暮れていると、パトリシアがあることを思い出した。


「そういえば、以前にダンジョンで使おうと買った魔獣除けの匂い袋があったわよね。あまりに臭いから皮袋の中に厳重に保管してあったはずだけど」


「まさかあれが魔素蛭に効くととでも?」


「他に手段も思い浮かばないからやってみましょう」

パトリシアの提案に乗ったハンドは、ふたりが保管していた魔獣除けの匂い袋を飛空艇の左右のバルコニーにいくつも括り付けるも、その匂いの凄まじさは別格だった。


「まっ、待ってくれ。なんだこの匂いは。こんなに臭かったか?」


「本当に臭いわね。これだと魔獣はおろか人間も近づかないわよ」


飛空艇は、惑星防衛システムの船体下部をぎりぎりで飛ぶと、魔獣除けの匂い袋の効果は効果覿面で魔素蛭がボロボロと地上へと落ちていく。


「凄い。魔獣除けの匂い袋は効果抜群だ!」


「でも飛空艇の中まで臭くてたまらない」


「カルル殿に怒られそうだな」


「カルル殿は、優しいから大丈夫よ」


ふたりは、鼻を覆うように顔に布を巻いて匂いを少しでも和らげようとしたが、効果はあまりなくしばらくすると酷い頭痛を発症してしまった。


しばらくしてカルル達の元にハンドとパトリシアが帰ってきたが、酷い表情と酷い匂いを漂わせていた。


「おかえ・・・ふたりとも凄く臭いわね」


アリスは思わず自身の鼻を摘まんでしまうほどだ。


「魔素蛭は全て撤去できました。魔獣除けの匂い袋が効果絶大でしたがあまりの匂いに飛空艇も臭くて・・・」


話を聞いていたカルルも強烈な異臭に鼻を摘まみながらふたりに言葉を返す。


「飛空艇の匂いは気にしなくてもいいです。あとで魔道具屋で購入した浄化の魔石で匂いを取りますから」


惑星防衛システムの船体下部に張り付いて魔力を奪っていた魔素蛭の除去も終わり、隔壁をおろすためと中央制御室の空気を抜くための魔力の補充は既にできていた。


「では、ゴーレムさん操作をお願いします」


するとゴーレムは、何か操作をする訳でもなくその場に立っているだけだが、ゴーレムの前には惑星防衛システムの船体図にメイン通路と中央制御室が映し出され、その中央制御室の色が徐々に赤色に染まっていく。


その頃、中央制御室を占拠していたヴィスターク王国軍の兵士が異変に気付き上官へ報告を行っていた。


「テオ少佐、メイン通路に新たな扉が現れました。我々を隔離するためでしょうか」


「なんだと!」


兵士達は、中央制御室からいくつかの扉を潜り抜けるとメイン通路へと出る。


そこには確かに今までは無かったはずの扉が現れ兵士達の行動を妨げていた。


「閉じられたのはここだけか?」


「いえ、メイン通路の反対側にも同じ扉が現れました」


「くそ。閉じ込められたか!」


「そういえば、ガーランド大尉はどうした」


「敵を捜索すると言って出てからしばらく経ちます」


「そうか。となるとガーランド大尉が外で何か異変を察知してくれればよいが。とにかく中央制御室への扉が閉じないように扉には障害物を置いておけ」


「はっ!」


テオ少佐は、中央制御室の戻ると行動を共にする軍属の魔術師に声をかける。


「この施設を動かせそうか」


「古代遺跡で発見した古文書の記述通りに操作をしているのですが、この施設を動かせるだけの魔力が魔石に蓄積されません。ホムンクルス10人ががりで魔力の補充をさせていますが、何処からか魔力が漏れているようです」


軍属の魔術師は、数人の部下に指示を出しながら惑星防衛システムを動かそうと古文書の記述を何度も読み直している。


「この施設に敵が侵入したようだ。あまり時間は無いと思え」


「はい、善処します」


ヴィスターク王国は、地上へと降り立った惑星防衛システムを自国へ持ち帰るために軍を派遣した。


古代遺跡で発見した古文書には、惑星防衛システムの動かし方がこと細かく記述されていたが、惑星防衛システムの魔力は魔素蛭に殆ど奪われおりシステムを起動することすらできなくなっていた。


そこに現れたカルル達は、惑星防衛システムを管理するゴーレムと協力してヴィスターク王国の兵士達の排除に乗り出した。


しばらくすると兵士達から頭痛、めまい、はきけといった症状を訴えるものが続出し始めた。


「いったい何が起きているというのだ」


兵士達もホムンクルス達も立っていられなくなり、バタバタと床に歯折れ始める。


ゴーレムは、中央制御室とそこへ通じる通路の空気をほんの数%だけ抜いただけだが、兵士達もホムンクルス達も意識を失い床に倒れていく。




◆飛空艇の外殻と躯体を作る魔法

・土魔法


◆飛空艇を創るために必要とされる魔法

・強化魔法

・固定魔法


◆飛空艇を飛ばすために必要な魔石など

・浮遊の魔石

・飛空の魔石

・魔力の魔石

・魔道回路


◆カルルが創った飛空艇

 飛空艇:264

 1000艇まで残り736


◆カルルが創った飛空艇の内訳

 ・飛空艇試作一号艇

 ・飛空艇試作二号艇 ※両親が使用

 ・飛空艇試作三号艇 ※カルルが使用


◆北ラルバード大陸


王国向け飛空艇

・アリーア王国向け飛空艇 53艇(通常型20艇、戦闘型30艇、早期警戒飛空艇3艇)

・アリーシュ王国向け飛空艇 30艇

・ハイリシュア王国軍向け飛空艇 80艇(通常型30艇、戦闘型50艇)

・フルーム王国軍向け飛空艇 22艇(通常型10艇、戦闘型10艇、早期警戒飛空艇2艇)

・マレーナ王国沿岸警備隊向け飛空艇 20艇(戦闘型20艇)

・カヌーナ王国沿岸警備隊向け飛空艇 20艇(戦闘型20艇)


錬金術ギルド用飛空艇

・グランドマスター用兼商談用戦闘型飛空艇

・薬草栽培兼治療用飛空艇

・トーデスインゼル(死の島)救助隊用飛空艇 8艇

・トーデスインゼル(死の島)物資補給用飛空艇 2艇

・遊覧用飛空艇 4艇


◆北コルラード大陸


王国向け飛空艇

・ユグドリア王国向け飛空艇 50艇(戦闘型50艇)

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