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No.100 惑星防衛システムの異変

とりあえず100話達成です。

お話を投稿している方はご存じだと思いますが、読むのと書くのではえらい違います。

1話読むのに5分程度ですが1話書くのに半日かかります。

若い方なら書くのはもっと早いと思いますが、私はあと数年で年金を貰うような年齢です。

なので書くのが遅くていろいろ難しいです。

それと若い方のような柔軟な発想はできず、また読者が好むお話を書くということもできません。

それでもこのお話を読んでくださる方々がいるので感謝しきりです。

もし、このお話を呼んでいて、ここはこう展開した方がよかったんじゃない?と思ったあなた!

その考えが浮かんだ時こそお話を書いて投稿するタイミングでもあります。

私もそう考えて小説家になろうに投稿を始めたひとりです。

文才が無いとかそんなささいなことは気にしなくていいです。

まずは始めてみるのはいかがでしょうか。

カルルの飛空艇は、3ヵ所目の惑星防衛システムが肉眼でも見える場所へとやってきた。


全長1kmもあるドーナツ型の船体が標高2500m近くある山の稜線の上に絶妙なバランスを保ちながら横たわる状態で停止している。


惑星防衛システムが着陸した場所は、山の木々が森林限界に達していて、周囲に茂る木々も殆どが低木のみで、地面も瓦礫が重なり合うような荒々しい景色が広がる。


飛空艇は徐々に惑星防衛システムに近づいていくと、操術師の席に座るアリスがこんなことを言い出した。


「あら、いつもは惑星防衛システムに近づくと飛空艇が勝手に動いていくのに、今日に限ってはそれは無いのね」


その言葉に違和感を感じたカルルは、アリスに惑星防衛システムの周囲を少し距離を置きながら飛ぶように指示を出す。


「もしかすると惑星防衛システムが動いていないのかもね」


飛空艇はゆっくりと惑星防衛システムの上を飛びながら何か異変が無いかを調べていく。


すると1ヵ所だけ扉が開いている場所があるものの、その扉は半開きになったままだ。


「あそこの扉から入れそうだけどもう少し調べてみようか」


「そうね。今度は下に回ってみる」


カルルの言葉にアリスが返答して飛空艇を惑星防衛システムの下に移動した時、その異常な光景が皆の眼前に現れた。


「何だこの光景は!」


そう叫んだのはハンドだ。


カルル、アリス、パトリシアは、絶句したまま言葉を発することができない。


4人が見た光景は、惑星防衛システムの下部にびっしりと張り付く魔素蛭の姿だった。


その光景はあまりにもおぞましく、見ている4人が目を逸らしてしまう程である。


「これだけの魔素蛭となると、数千はいるだろう」


「だから惑星防衛システムが動いていないという訳か」


「それってまさか・・・」


「惑星防衛システムは魔力で動くはずだけど、その魔力を魔素蛭に全て吸いつくされて動くことができないんだと思う」


カルルは、ハンドとパトリシアに魔素蛭を攻撃するように指示を出すと、ハンドは魔道砲の威力を絞り惑星防衛システムに張り付いた魔素蛭に向かって放つ。


だが、魔道砲を受けたはずの魔素蛭の体は全くの無傷だ。


次にパトリシアが分解砲を放つも、これも魔素蛭には効果が無かった。


「魔道砲も分解砲も効かないとなると魔法無効化の能力を持つ魔獣なのかな。となると物理攻撃が効くか試すくらいかな」


そう言うとカルルは、飛空艇の2階の左右にある小さなバルコニーに通じる扉を開けて飛空艇の外へと出る。


そして土魔法で作った小さな石を高速で打ち出して魔素蛭の体に命中させる。


すると大人の腕程の大きさの魔素蛭が惑星防衛システムの船体から地上へと落ちていった。


「おっ、物理攻撃は効くなら何とかなりそう」


カルルは、次々と土魔法で小さな石を作り、魔素蛭向かって発射していく。


魔素蛭は面白いように地上へと落ちていくが、如何せん数が多すぎてらちが明かず、ひとまず飛空艇内へと戻ってきた。


「数が多すぎてひとりじゃ無理。とにかく惑星防衛システム内に入ってゴーレムに状況を確認しようか」


カルルの言葉にアリスは、惑星防衛システムの半開きの扉の前へ飛空艇を移動させた。


「アリス、認識阻害と遮蔽の魔石で飛空艇を見えなくした。もしヴィスターク王国の飛空艇が中にいても相手からはこちを認識することでないと思う」


そしてゆっくりと飛空艇を惑星防衛システム内へと侵入させていく。


今までの惑星防衛システムなら船内は昼夜関係なく明りが灯されていたが、今はかなり暗くぽつぽつと明りが灯る程度だ。


扉の中へと入ると暗いながらもヴィスターク王国の飛空艇がいた。


「4艇いるね。ということは最低でも40人からの兵士がいると思う。要警戒だね」


「飛空艇の近くに人が倒れている。全部で7人か。魔素蛭もいるみたい」


「床、壁、天井、あちこちにいる。探査の魔石を見ると100体はいるかな」


「100体!」


「攻撃魔法は効果が無いから魔術師のアリスとパトリシアさんは飛空艇に残って欲しい。もしヴィスターク王国の兵士が来たら撃って構わない」


「「了解」」


「僕とハンドさんとヴァイオレットは外で魔素蛭狩りといきましょう。ハンドさんはご自身の剣で戦った方が楽ですよね。ヴァイオレットにはこの剣を渡しておくから剣で魔素蛭を倒して」


「アリス。飛空艇を着陸させたら一瞬だけ1階の扉を開けるから、僕達が戻ってくるまでは絶対に扉は開けないでね」


「分かった。気を付けて」


カルル達は、飛空艇から出ると距離が近い魔素蛭を片っ端から倒していく。


暗いながらも探査の魔石により魔素蛭の位置は把握できる。


カルルは天井と壁の高い場所にへばり付いている魔素蛭を土魔法で作った小石を飛ばしその体内を破壊していく。


ヴァイオレットは、重力魔法を使って空中を高速で飛びながら剣で魔素蛭を両断していく。


ハンドは、自身の魔法剣にあえて魔力を送り込まずにヴィスターク王国の飛空艇周辺にいる魔素蛭を剣で両断していく。


魔素蛭は、大人の腕程の大きさだが、動きはゆっくりなため注意深く戦えば強い魔獣という訳ではない。


要は数に押されて囲まれないようにすることが重要であり、3人と魔素蛭の戦いは以外と短時間で決着がついた。


ただ、問題なのは惑星防衛システムの扉が開いたままのため、魔素蛭がいつ侵入してくるか分からないところだ。


そこでカルルは、扉の隙間に土魔法で壁を作りそれを強化魔法で強化していく。


これであれば魔素蛭が惑星防衛システム内に侵入してくることはないと考えた。


「ヴィスターク王国の兵士の体には、殆ど外傷は無い。恐らく魔素蛭に魔力を吸い取られて死んだのだろう」


ハンドは、軍服を来たヴィスターク王国の兵士の体の傷を調べるとそう結論付けた。


そして問題なのは、ヴィスターク王国の軍服を着ていない、あきらかに人族とは違う特徴を持った種族の亡骸の方だ。


「耳が長いという特徴からこの亡骸はエルフ族でしょう。そしてこのエルフ族が例のホムンクルスだと思います」


カルルの言葉にハンドがゴクリと唾を飲み込む。


そしてカルルは、床に倒れているエルフ族の亡骸の腕を調べると、例のものを発見する。


「これを見てください。魔法薬を体内に吸収する魔道具を装備しています。この魔道具で通常の100倍の魔力を得ていたんでしょうね」


「だが、魔力を多くしすぎたせいで魔素蛭に襲われたということか」


「恐らくそういうことでしょう」


「僕達は、魔素蛭がどんな魔獣かを知っています。知っていれば対策も立て易いと思います」


「ただし、警戒は怠るな。というとだな」


「はい。魔素蛭が侵入した場所はここだけならまだ何とかなりますが、惑星防衛システムは直径1kmにも及ぶ巨体なものです。そこに数千もの魔素蛭が入り込んでいたら探すだけでもどれくらいの時間が必要か・・・」


「考えたくもないが、それを探さないと我らが住まうこの星は滅亡してしまう。難問ですな」


カルルとハンドの会話は、その後も続いた。


カルル達は、惑星防衛システムに入り込んだ魔素蛭の大群とヴィスターク王国の兵士達というふたつの敵と対峙しなければならかった。


飛空艇から降りた4人とゴーレムのヴァイオレット、それとカルルの頭の上に乗ったまま寝ている梟は、飛空艇を着陸させた格納庫の扉を力任せにこじ開け、4人とゴーレム1体が何とか通り抜けると、こじ開けた扉を必ず閉めてから進むということを徹底した。


理由は魔素蛭を駆除した格納庫に魔素蛭が再び入り込まないようにするためである。


カルル達は、惑星防衛システム内を縦横無尽に繋ぐ通路を進んでいく。


通路は、メインのものが幅5mと広くそこに繋がるサブ通路は幅3mほどであり、通路の所々に小さな灯りがともされている。


カルルは、2ヵ所目の惑星防衛システムの修理の時に船体の通路を使って散歩をしていたため、何処にどういった施設があるのかは把握していた。


ただし、カルルにその部屋に入る権限は無かったので、知っているのは場所のみだ。


惑星防衛システムは全長1kmもあり、しかも船体はドーナツのような形をしているため、通路は湾曲していて先がよく見えない。


さらに通路のあちらこちらで扉が閉じているため、いちいち力技で扉を開けて閉めるを繰り返す必要があり、かなりの力作業になっていた。


そしていよいよ惑星防衛システムを動かす中央制御室がある通路の近くまでやってきたカルル達とゴーレムであるヴァイオレットは、ふたつの通路が交差する場所の壁際から通路の先を見ていた。


「いたね。あれはホムンクルスの方かな」


「装備から見ると魔術師が4人と剣士が1人ですね」


「あそこの5人が守っている扉の先がこの惑星防衛システムを動かしている部屋だと思う。でも、ひとつ問題がある。僕はこの惑星防衛システムを動かす術を知らない。だからあの部屋に入っても何もできないんだ」


「「「えっ?」」」


アリス、ハンド、パトリシアの3人はカルルの言葉を耳にして、ここまで来てそんな大切なことを今になって言うのか?という声と出しカルルの顔を覗き込んでいる。


「だってそうでしょう。この惑星防衛システムを動かす権限なんて持ってないよ。ここに来たのはその権限を持っているゴーレムを探すためだよ」


「あっ、惑星防衛システムのゴーレムですか!」


「そう、ゴーレムを探せば惑星防衛システムの操作はやってもらえると思う」


「カルル殿が作るゴーレムコアで作ったゴーレムではダメなのですか?」


「僕が創ったゴーレムコアには、惑星防衛システムの情報は何も入ってないから使えない。あれはこの惑星防衛システムを動かしているゴーレム達が惑星防衛システムの情報を複製して初めて使えるようになる代物だから」


カルル、ハンド、パトリシアが通路の物陰でこっそり話をしていると、メイン通路の奥で閃光が発せられカルル達に向かって攻撃魔法が飛んできた。


だが、メイン通路は直線ではなく湾曲しているため、カルル達がいる壁影だと攻撃魔法は当たらない位置だ。


そう判断したカルル達だったが、それは大きな失敗であった。


長い耳を持つエルフのホムンクルスが放った攻撃魔法は、カルル達が身を隠す十字路の中央でいきなり軌道を変えると、カルル達に向かって飛んできた。


「まずい!」


カルルはそう叫ぶと魔法防壁と物理防壁を4人とヴァイオレットの前面に展開する。


攻撃魔法は、光の矢となって魔法防壁と物理防壁の正面に向かって飛んでくると、いきなり軌道を変えて防壁の上を飛び越え再び軌道を変えて防壁の中へと侵入してした。


光の矢は、防壁を展開するカルルの頭上へと降り注ぐ軌道を描きながら進んでいる。


その時、咄嗟にカルルを庇ったのはハンドである。


ハンドは、全身でカルルの体に覆いかぶさるとその体で光の矢を受け止めた。


ハンドの背中で爆発を起こした光の矢は、ハンドが装備していた鎧を破壊しハンドの背中に大きな火傷を作り赤い血を飛び散らせた。




◆飛空艇の外殻と躯体を作る魔法

・土魔法


◆飛空艇を創るために必要とされる魔法

・強化魔法

・固定魔法


◆飛空艇を飛ばすために必要な魔石など

・浮遊の魔石

・飛空の魔石

・魔力の魔石

・魔道回路


◆カルルが創った飛空艇

 飛空艇:264

 1000艇まで残り736


◆カルルが創った飛空艇の内訳

 ・飛空艇試作一号艇

 ・飛空艇試作二号艇 ※両親が使用

 ・飛空艇試作三号艇 ※カルルが使用


◆北ラルバード大陸


王国向け飛空艇

・アリーア王国向け飛空艇 53艇(通常型20艇、戦闘型30艇、早期警戒飛空艇3艇)

・アリーシュ王国向け飛空艇 30艇

・ハイリシュア王国軍向け飛空艇 80艇(通常型30艇、戦闘型50艇)

・フルーム王国軍向け飛空艇 22艇(通常型10艇、戦闘型10艇、早期警戒飛空艇2艇)

・マレーナ王国沿岸警備隊向け飛空艇 20艇(戦闘型20艇)

・カヌーナ王国沿岸警備隊向け飛空艇 20艇(戦闘型20艇)


錬金術ギルド用飛空艇

・グランドマスター用兼商談用戦闘型飛空艇

・薬草栽培兼治療用飛空艇

・トーデスインゼル(死の島)救助隊用飛空艇 8艇

・トーデスインゼル(死の島)物資補給用飛空艇 2艇

・遊覧用飛空艇 4艇


◆北コルラード大陸


王国向け飛空艇

・ユグドリア王国向け飛空艇 50艇(戦闘型50艇)


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