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最弱の骸骨兵として異世界ダンジョンに転生した俺は、進化で最強を目指す  作者: Sigil


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第23章:三つの勝利とレベルMAX

肩が砕けて、腕がだらんと垂れ下がっている。すぐさま[ダークヒール]を使って壊れた関節を治し、上空を飛ぶ三羽の鳥へと意識を戻す。


今のは間違いなく、何かの魔法だった。こんなのは見たことがないが、肩の砕け方からすると、刃物のようなものだったとしか思えない――たぶん。


敵の数は減らしたが、まだ三羽残っている。残りの二羽はもうほとんど死んでいて、とどめを刺すだけの状態だが、そこにチャンスを見出す。


二羽ともすぐにとどめを刺してレベルを上げることもできるが、あそこまで傷ついていればもう戦闘不能同然だし、しばらくその状態が続くはずだ。だから、今は生かしておくことにする。まあ、あくまで今のところは、だが。


計算では、進化に必要な最大レベルに達するには、あと3羽倒せば十分なはずだ。でも、進化したあとは、レベル1に戻るせいでかなり無防備になる――どのランクに進化しようと、それはずっとまずい状況だ。


実際、[ダーク・スカル・メイジ]に進化したあとも、しばらくレベル1のまま過ごすことになった。とんでもない脅威じゃない相手がなかなか見つからなかったせいで、少しレベルを上げようとしただけで、あのムカデ相手に死にかけたくらいだ。


だから、残りの三羽を倒したあとに進化して、レベル1に戻ったところで、すかさずとどめを刺せば、最初のレベル帯をさっさと抜け出すだけの経験値が手に入るはずだ。


それが、おれの計画だ。あの二羽をしばらく苦しませたままにするんだから、あまり慈悲深いとは言えないが、残念ながら、これが弱肉強食ってやつだ。


とにかく、今は目の前の脅威に集中しよう。何をするにしても、まずはこいつらを倒さないと始まらない。


それに、無力化した二羽の経験値を使いたいなら、この戦いを早く終わらせないといけない。首を貫いたほうのHPはどんどん減っていて、放っておいても勝手に死んでしまいそうだ。


よし、お前らが何を隠してるのか見てやろう、この奇妙な鳥どもが。[鑑定]!


―――――――――――――――――――――――――――――


種族:だらくちょう

状態:げきど(マイナー)

Lv:13/29

HP:71/71

MP:61/69

こうげき:65

ぼうぎょ:55

そくど:89

まほう:72

ランク:D


スキル:

[ひこう:Lv5] [バイト:Lv3] [とっしん:Lv3] [どくのした:Lv2] [かぜぞくせい:Lv1] [なかまいしき:Lv4]


まほう:

[かぜぎり:Lv2]


耐性:

[らっかたいせい:Lv2] [しゅっけつたいせい:Lv1]


称号:

[じゃあく:Lv2] [くうちゅうせんし:Lv3]


―――――――――――――――――――――――――――――


……


これ、どう言えば、あんまり意地悪く聞こえずに済むかな……


弱すぎる……


意味もなく警戒しまくってた。正直、なんで最初の一撃で一羽目を仕留められなかったのか、自分でも不思議なくらいだ。


おれの[まほう]のステータスは、こいつらの防御の三倍近くもある。それに、なんでスキルがこんなに少ないんだ? [スカル・ランサー]だったころですら、これの倍は持ってたぞ!


まあ、たぶんこれがレベル差ってやつなんだろう。おれと同じランクのモンスターだとしても、こいつらのレベルはおれの半分しかない。それに、なぜか最大レベルまで、おれより低いみたいだ。


とにかく、もっと拮抗した公平な戦いになると思って、少し楽しみにすらしていたのに。でも、こいつら一羽一羽が、二発以上の攻撃に耐えられるとは思えない。


正直、こいつらは本当にただ迷子になって、うっかりダンジョンの奥のほうまで来てしまっただけなんじゃないかと思う。こんな原始人みたいなやつらが、餌を得るためにランクD+のモンスターに勝てるとは、とても思えない。


回復系の魔法やスキルすら一つも持っていない。つまり、一度でも大きな怪我をしたら、それでもうゲームオーバーってわけだ。


まあ、こいつらが弱いって、いくら言っても構わないんだが、実際には、おれには簡単には覆せない強みが一つある――それは……飛ぶ能力だ。


あんなふうに空にいられると、魔法を当てるのは難しいし、そもそも簡単にかわされてしまう。おれも飛べないんだから、まともに直撃させられるほど近づくのも不可能だ。


うーん……


一体どうすればいいんだ……


挑発して降りてこさせることはできるだろうか? 難しそうだな、あいつらも警戒してるみたいだし。ん?


一羽が空中で身をひねり、翼を振るう。すると、真空の風の刃が、猛スピードでおれのほうへ飛んでくる。


体をかわすと、その真空はすれすれのところをかすめて通り過ぎていった。


なるほど、なるほど。これが[かぜぎり]の魔法か? さっきおれを吹き飛ばしたのは、これだったんだな。


でも、魔法で作られた風の刃なんだから、普通ならおれを切り裂いていてもおかしくない。それなのに、実際にやったことといえば、肩を砕いて潰しただけだ。もちろん切り傷の跡はあったが、それでも骨を切るほどの威力はなく、あくまで打撲程度の傷しか作れなかった。つまり、こいつらの攻撃は、脅威になるには弱すぎるってことだ。


それに、さっきの例を見る限り、この攻撃は不意打ちでもない限り、おれに当たるには遅すぎる。


?


飛行系の攻撃か? この魔法、大したダメージは与えられないくせに、おれを吹き飛ばすだけの力はあったな。おれの体が軽すぎるからそうなるのか?


……


そうだ。空にいるあいつらに届く方法を、一つ思いついた気がする。うまくいくかはわからないし、うまくいったところで、着地は絶対に楽なもんじゃないだろうけど。


三羽の鳥が、さっきと同じ動きを、今度は同時にやってくる。翼を振るった瞬間、三つの真空がおれめがけて飛んでくる。それを飛び越えてかわし、それから腕を三羽のほうへ向けて、[みえないやり]を撃ち出す。そしてそこに[ダークチェーン]を絡めて、自分の腕とつなげる。


見えない槍が空気を切り裂きながら、[ダークチェーン]を通じておれごと引っ張り、猛スピードで鳥たちのほうへと向かっていく。


あああああああああ!!!!


こんな無茶をするのは初めてで、心の中で叫ぶ。実際には声帯がなくて、声を出すことすらできないんだけど。


「ギィィ!」「ギィィィィィィィィ!」「ギィィィィィ!」


鳥たちと同じ高さまで達すると、やつらは慌てて散開しようとするが、おれは三羽を[ダークチェーン]でつなぎ止め、散り散りになるのを阻む。そのせいでバランスを崩し、落下し始める。


鎖をつかみ、一羽めがけて自分の体を投げ出す。その顔の近くで、指で拳銃の形を作り、そこにミニチュアサイズの[ダークブラスト]を作り出す。


くらえ、バン!


拳銃さながらに、ゼロ距離で魔法を撃ち放つ。この距離では、鳥の頭が爆発すると同時に、おれの手も一緒に吹き飛んだ。


【けいけんちを157ポイントかくとくしました】

【[ダーク・スカル・メイジ]のレベルが29から31に上がりました】


これはおれのちょっとした発明品で、残念ながら[ばくらい]のときみたいに正式な魔法とは認められなかった。この技には[やみのじゅうだん]と名付けている。でも実際のところ、そんなに使い勝手はよくない。やったことといえば、サイズを縮小してMP消費を抑えただけで、その代わり速さと引き換えに威力と射程をかなり失ってしまっている。結局、今みたいなごく近距離でしか役に立たない。


体を反転させ、次の鳥のほうへと引っ張られながら、その翼をつかむ。もうすぐ地面に激突しそうだったので、拳を構えて、強烈な一撃の準備をする。


黒い光が拳を包み込み、激突の瞬間、その一撃を鳥の胸に叩き込む。拳の勢いのおかげで落下のダメージはほとんど相殺されるが、それでもかなりのダメージを受け、それは[さいせい]と[ダークヒール]ですぐに回復する。


【けいけんちを152ポイントかくとくしました】

【[ダーク・スカル・メイジ]のレベルが31から32に上がりました】


【[ダーク・スカル・メイジ]のレベルがさいだいレベルにたっしました】


【まほう[アンデッドメイカー:Lv1]をかくとくしました】


【称号[しれいじゅつし:Lv1]をかくとくしました】


これでまた一羽死んだ。この世界で最初のモンスターを殺したときと同じ手を使う羽目になったが、まあどうでもいい。


でも、あと一体倒すだけで最大レベルに達するとは、正直思っていなかった。三羽全部倒す必要があると思っていたんだが。


三羽目の状態を確かめようと目を向けると、そいつは顔を開いて、四つの奇怪な顎をむき出しにする。噛みついてきたかと思うと、おもちゃをくわえた犬みたいに、おれを振り回してくる。翼は折れて、変な角度に曲がっている。白い羽は、傷のせいで赤く染まっていた。


もう死にかけてるのに、それでも諦めない。おれは、そういうの、案外嫌いじゃない。よし、楽に死なせてやるよ!


そいつの口の中から電流を解き放ち、できる限り電圧を高めていく。体が硬直しながら痙攣する。


【個体がすでにさいだいレベルにたっしているため、これ以上けいけんちをかくとくできません】


魔法を止めると、鳥はようやくおれを放し、地面に落ちていった。


終わった……


思っていたとおり、そう難しくはなかった。自分のランクにしては、かなり強くなってきている気がする。


よし、あとは進化するだけだ。


ついに、久しぶりに、三度目の進化のときが来た!


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