第5話 羊皮紙と小銭袋
ぶっちゃけ言いますと、羊皮紙は見たことがありますが、文中のような思いを抱いた事はございませんw
ちなみに、私の家に幼い頃から持っていた、羊皮紙の宝の地図があったのですが、相方から「 それ羊皮紙じゃねーよw」と言われガッカリしておりますw
当時のインクなんかも、知るよしもなくAIさんに当時の匂い、肌触り、細かい価格設定などを相談しております。
全然作中に描かれない、細部まで語り合っていて、
1日過ぎていたこともございますwww
今は、風の時代です。
このように、AIと共に舞い上がっていく時代なのかもしれませんね。
それでは楽しんでいただけると幸いです。
今日もすっかり上がった眩しい太陽が容赦なく厳しい真夏の日差しを、
自宅へ戻る親子に浴びせていた。
私は座学で大丈夫だが、
父は汗で亜麻のシャツが ( びっしょり ) と濡れ、湯気が立ち昇っている。
「 アブー!父さん井戸で水を浴びてから帰るから、
食料調達の隊長から魚をもらって来てくれるか? 」
「 わかったよ父。で、お小遣いはもらえるのですかな? www 」
父が申し訳なさそうな顔をすると、
母からもらってくれと言い別れた。
( 父......前世での昼飯をワンコインで凌ぐサラリーマンより酷いな www )
ヘルモン隊長さんから魚をもらい、キッチンの壺に移し、母からクエスト報酬の半銀貨を授与されたw
( 恵まれた報酬と私の母【 女神ミリア 】様に感謝いたします! )
そして自室の机に向かい腰掛けると、
また、あの問題について方向性を精査してみる。
( しかし…… あれだな...... )
日本での前世では軽症で済むものでも、この世界では致命的な問題になる。
疫病で苦しんでる人々を救うには......
迅速な対応が必要だ。
( この方向も、いちかばちかな上に痛みを伴うが、私にとって一番セーフティーかな? )
決意を固め叫ぶ!!!
「 成せば成る、成さねばならぬ、何事も!www 」
そして、( コツコツ )と貯めていた、
串焼き肉用の大切な隠し財産の小袋を
首から下げ、
相方やその弟の執拗な追跡を振り切って西町につく。
( すまない...... 相方と弟よ...... 私の秘めたる能力を、まだ見せる訳には行かぬのだ!www )
西側の裏路にある雑貨屋に着いた。
お目当ての品はあるだろうか?
ぶっちゃけると、今世での生まれて初めての買い物に緊張感と、
「 ドキドキ 」と心臓の高鳴りを感じている。
大金を持つ私は、通行人の動きすらも敏感に目で追い、
細かくチェックをしていた。
すると店内から目の細い優しそうな男の子が、元気に外に走っていく。
( 初めて見る子だな。ちびっ子探検隊もこっちには遠征してないからな。 )
勇気を振り絞り、店内に入った。
薄暗い空気と共に、古い羊皮紙とインクの匂いが混じった独特の香り。
足元で埃が舞うざらついた床板……
更に奥に入ると、またも目の細い優しそうな男の子がいた。
しかもその子は『 メガネ 』を掛けている.....
「 え!?」
私はびっくりした!!!
「 な、なぜに......メガネが!?......」
不恰好な形のメガネだが......
なぜ、こんな技術が、この時代、こんな田舎に!?
その時!?...... 後ろから耳元に声が掛かる。
「 赤髪のかわいいお嬢ちゃん!いらっしゃい!何かお探しかな?」
雑貨屋の店主を見た瞬間、
「 はっ!?」っと私は固まってしまう......
......そして思った。。。
( 全員同じ顔じゃんよ!!! www )
虚を突かれた私は、メガネのことが頭からすっかり吹き飛ぶ。
店主の話に流されるまま本題に入っていく。
「 えぇっ〜と、羊皮紙って在庫ありますか?
あと値段は……? 」
ご主人の見えないはずの細い目が光り、
アゴに手を当ててこちらを凝視してきた!
いや、凝視しているはずだ www
そして店主は驚愕の値段をサラッと提示する……
「 い、いぃぃ〜?1枚20銀貨ですかぁぁ!? …… 」
人生を語る様な深い味わいのある顔をしながら店主は言う。
「 ふふふ、びっくりしたかい?赤髪のかわいいお嬢ちゃん w 」
優しい口調だが、明らかに「 子供が買えるわけないだろ? 」と言っているようなもの。。。
私は世間の厳しさを感じるのだった......
しばらく2人の間に沈黙が流れる―――
―――そして店主は、おそらくだが、
( うるうる )して今にも泣き出しそうな私の表情を見て、
よほど可哀想に思ったのだろう。。。
再び少しアゴに手を当てて考えると、
店の奥から黄ばんだ羊皮紙の束を持ってきた。
それは古い革製品のような、少し鼻につく独特の獣と知識の匂い。
そして、優しくこう言った。
「 お嬢ちゃん、これなら1枚につき銀貨7枚でいいよ!」
私は愕然とする。
それだと3枚しか買えない……
私の構想では初期の対処法だけで、
最低5枚ないと書ききれない……
手のひらに感じる生暖かい汗と共に、
いよいよ腹をくくる正念場が来たようだ!
私はまだ発音も上手くないが......
しかし私は負けない!!!
そっと、店主を見上げ、( うるうる ) した眼差しと、
両手をアゴ付近に当てて、子供の愛らしさを精一杯に振りかざす『 必殺美少女ポーズ 』で、
値切り交渉を開始する―――
―――だが、そんな私の心と裏腹に店主は、初めから張り合うつもりが無かったようで、
予算と必要な枚数を確認して、羊皮紙を5枚売ってくれた。
当時、一般労働者の賃金が1日だいたい2銀貨。
つまり羊皮紙なんて誰が買うんだ?って事になる。
「 なくなっちゃったな...... 」
ちなみに『 30銀貨 』貯めたら、
串焼き肉を一緒に食べると言う夢を、
相方とその弟と熱く語りあっていた資金。
( あとちょっとだったのに...... )
2人からはその名目でそれぞれ3銀貨ずつ徴収していた......
我が家の普段の食卓には、スープに申し訳程度に細かい謎肉が入っているくらいで、
形あるお肉なんて、わずか5年の記憶の中では一度もない。
想像してみてほしい……
その、すぐにかぶりつきたくなるふんわり漂うスパイスと重厚で濃密なこんがり焼けた肉の香り……
見ただけでヨダレが止まらない肉汁が滴る、その姿……
まさに、この世が生んだ至高の逸品ではないだろうか?
その肉汁を一滴たりとも垂らさない様に、むしゃぶりつく自身の姿 ......
これを体験しないなんてありえるだろうか?......
これは【 アハル 】に来て初めてそれを見たときから心に決めていたのだ!
串焼き肉愛が過ぎて少し脱線してしまったが、
ボロい羊皮紙で妥協した理由もちゃんとある 。
この国の知識人は古い文献に目がない。
ならば、衛生法の古文書を偽造して、
歴史的発見に見せかければ、
正体を隠したまま大人たちを意のままに操れるはずだ。
私はオンボロの羊皮紙を丸め右手に持ち、
左手で空になった小銭袋を握りしめる。
「 こんな時こそ......陽気に行くよ!ホトトギス!」
そして笑い、しかし心で『 半べそ 』をかきながら砦に急いで帰っていった……
( そう…… 今は緊急クエストの真っ最中。泣いている場合じゃない www )
この初めの投稿をして時、足早に商会設立、初めての船出まで描いていこうと思ってました。
そのため、なるべく主人公の想いやセリフもなくして進めていましたが、「 少し違うな! 」と
序章の26話まで描き思うようになりました。
そのため第二章の「 あらすじ 」や「 セリフ 」を、
第1章に落とし込み、改稿しております。
出航後のストーリーも改変しつつ、面白い作業ですが、全て構築や執筆が終わった後、連日投稿していくつもりですwww
小説や文章って面白いなと、執筆後 約4ヶ月かけて思いましたとさw
そんなこんなで、自分の心に残る作品を描きたいと思っております。
行雲 日千羽 R8.3/29




