第4話 西と東、陽と陰
現在では、決して感じることもできない、
一昔前の情景を表現しつつ、現世との様々は価値観の違い、技術の違いなどを表現したく思い描いていました。
ベースになってる世界はこんな感じだったのかな?
なんて思いながら、楽しく妄想を形にしておりましたwww
2500文字程度に収めたいと思いつつ、はみ出てしまいましたが、時間が限られている中、とりあえずこのまま押し進め投稿しております。
楽しんでいただけたらうれしいです。
真夏の輝く灼熱の太陽が容赦なく照りつける。
( 熱い。焼けるぞ!アブ子焼き www )
砦の石壁が白く熱を帯び、陽炎が立ち昇ぼり、触れれば火傷しそうなほどだ。
海は日差しに眩しく《まぶしく》宝石のように輝き、
遠くに見える砂浜で波が割れ、潮風に乗り、誘うように鳴り響く。
【 アハル 】の港町の人口は順調に増えていた。
父の満足そうな、嬉しそうな顔がとてもかわいい!
バーンおじさんの静かな穏やかな笑みが、愛しさと共に心地良く私の心をくすぐる。
どちらも印象的な私の大好きな顔だ!
アハルの町をざっくり説明すると、私の家もある砦から南西へと続く海岸線を見下ろす。
抜けるような光輝く青い海と、小さな個人商店と民家が立ち並び、
子供達が追いかけっこしていて、とても楽しそう
w
階段を降りて進むと見えてくる、
小さな漁港には、潮風に晒されて銀色に褪せた木造の漁船が並んでいる。
そして、潮の香りがする網には、生臭いが、獲れたての元気な魚が跳ねていた。
こちらでは、まさにそれが香ばしい香りを放っている。
午前中にも関わらず、お酒を飲み魚をつまみに、
楽しそうに話をする老漁師たちの長閑な情景が私の心を癒す。
これが、元からのアハルの西の町―――
―――一方、砦から東側の入江にかけては、一変して新しい色と人々の活気が溢れている。
【 サロス 】や近隣の町、国などから、アハルの噂を聞き、希望を胸にやって来た移民達。
急ごしらえで建てた赤瓦の家々や、テントの布が風に鳴る。
土煙が舞い、職人達の放つ作業音と、軽快な掛け声が弾む賑やかな光景。
兵士や職人と共に、新たに二千人の夢や希望が、
熱気を伴う活力と共に、熱い夏の陽光の中に舞い上がる。
そして、この地区の商魂溢れる人々は、
西側ののんびりした感じとは異なり、
色々な商材で互いを魅惑しあう。
我々、『 ちびっ子探検隊 』は、この時、衝撃の食べ物を目にする事になる!?―――
―――鼻をくすぐる、肉の焦げた匂い。
胡椒では無いな......知らないスパイスの刺激だ......
口の中に勝手に唾液が溢れ出し、
思わずそれを「 ゴクリ 」と飲み下す。
( 肉だ!お肉だ!串焼き肉だ!!! )
太い木串に刺さった肉片が、
炭火の上で「 ジュージュー」と音を立てて縮む。
脂が滴り、炎が一瞬高く上がる瞬間。
( この香り、ヨダレが止まらぬ!ホトトギス!www )
しかし肩を落として、砦にとぼとぼ重い足取りで帰るちびっ子探検隊......
「 そもそも、お小遣いをもらった事が無いから買えないのさ www 」
そんなこんなで、しばらく真夏のアハルでの探索の日々を謳歌する―――
―――この年には、いろいろなイベントが発生した。
ついに父たち待望の港に堆積していた泥の除去が終わり、
北の砂漠の【 大国ラハビア 】から商人がやって来た!
これには父が大喜びして、連日のように我々を連れて港に入り浸る。
( こ、この片時も忘れる事の無かった香りは?...... )
串焼き肉の露店までもが港に進出......
父におねだりするも、申し訳なさそうな顔と共に両手を広げ、肩をすくめる。
そして断られた......
( ぐぬぬ w ま、まぁ仕方あるまい......
高いしな......
母にお小遣いをおねだりしてコツコツ貯めるしか、あるまいて w )
また、それだけで無く色々な露店が並び、店主が景気の良い呼び声を張り上げる。
みんなから立ち上がる熱気と、美味しそうな香りに、お祭り気分で心を弾ませ踊らせていた。
そして、この男。
父と同じ年でよほど馬が合うのだろうが、
毎日の様に懇意に話をしていたラハビアから来た商人の名は【 アリー 】という。
カッコ良くは無いが頭は良さそうで、スマートな体躯の持ち主。
彼は、ツンと鼻を突く香辛料のスパイシーな香りが漂ってくる、
いかにも『 異国の商人!』みたいな人物。
その出立ちの珍しさに、
しばらく、子供たちのからかう対象となっていた。
そして......我々はこの時、初めて実物の『 大型の帆船 』に心を躍らせる。
当然だが、港周辺の子供達の間では、
船乗りの冒険ごっこが、あちらこちらで繰り広げられていた。
これには、本家本元の我々ちびっ子探検隊だって負けてはいられない!
「 よ〜し、ちびっ子探検隊!よく聞け!
いざ旅立たん!我々の海へ! www 」
「 えい、えい、おおぉぉォォォ〜!! 」
相方たちと興奮して船に乗り込もうとするも、
すぐに捕まり怒られていたwww
しかしこのアリーがもたらした香辛料が、
潤沢に流通し始めると、様々な帆船が寄港するようになる。
アハルの港は夏の強烈な焼けつく日差しとともに、
益々、その熱気に拍車を掛けて行くのであった―――
―――しかし良いイベントばかりではない。
新設された東の入江付近の住居区で疫病が発生し始める。
父たちは迅速に、首都から名高い祈祷師を呼びよせた。
港の広場は、その夜から......
それまでと全く違う異様な熱気に包まれる......
三日三晩、『 浄化のかがり火 』が天を焦がすように高く燃え上がり、
炎の柱が夜空を赤く染め上げた。
みんな真剣に、そして一心に祈っている。
( しかし、みんなは気付いているんだろうか?
あまり意味がないことを...... )
中には祈祷による『 プラセボ効果 』と元からの免疫力の強さで回復する者もいた。
しかし、全員が全員そんな体質や心構えを持っているはずもない。。。
事態はさらに深刻になっていく―――
―――東地区の街から楽しげな会話は消えた。
聞こえるのは沈黙を破る風の音と、病人の呻き声だけが暗雲のように漂う。
死臭が蔓延する絶望的な状況下で、
人々は悪魔が乗り移ることを恐れ、
互いに疑心暗鬼になっていた。
当然、アハルで一番、活動的と言われた、我々ちびっ子探検隊もこの地区への冒険は、
父たち、兵士たちに厳しく禁止される。
アリーがもたらした、スパイスの芳醇かつ豊かで活気ある香り......
それは、今やこのほのかに漂う腐臭に完全にかき消されていた......
そんな中、私は必死に模索している。
相手は文化も風習も全く異なる大人たちだ。
彼らに、監督業で培った衛生管理の概念をどうすれば伝えられるのだろうか?
( そして最大の難関はたった5歳である、この私だ www )
そんな小娘の提案を、すぐに大人たちを納得させて効率的に実行に移し、
この疫病に歯止めをかけるのが必須事項。
子供の戯言と思われないよう誰に味方になってもらい、どんな順序で計画を進めればいいのか?
そんなことを、頭をフル回転させて、このクエストに挑むのだった。
足早に物語を進めていく能力が足りず、
自身の規定文字数をはみ出ていますが、これも現在の私の最高点だと思っております。
何より執筆を楽しむのが最優先ですので、
とりあえずこのまま、改稿を進めていきたいと思います!かしこ w
行雲 日千羽 R8.3/29




