第25話 新たな英雄譚
いよいよ最終の香り漂うタイトル名。
しかも僅か5歳の主人公。
この辺から 執筆を楽しみ 止まらず、
8000文字ぐらい書いてましたwww
結局、大体2500文字くらいまで泣く泣く削り落として、納得できないものになってしまいましたが、
『 ダラダラ 』それよりこっちの方がいいんじゃない?と、言われ納得しました。
いろいろ書いていると、あっという間に文字数が溜まっていきますよね。。。
一応、ちゃんとまとめてあるので、ご安心して楽しんでくださいね。
大女の地鳴りの怒号が爆散して、土埃が舞い上がり、突風に草が揺れる。
しかし、2人の戦士は微動だせずに立っていた。
そして金髪の大男が名乗りの怒号を上げる。
「 元ジャバロン軍、【 鉄壁のドン 】が、
一番隊長ライハーン様だ!www
そして、こっちが助手のデミル君だ!」
「 お、お、おう!...... 」
( 私がライハーンに教えたやつだ!www )
デミルは、相棒の名乗りに納得出来ないのであろう。
一瞬たじろぐも、なんとか立て直し、
それに応えたようだ w
( 仕方ない...... 自分で名乗らぬ、おぬしが悪い www )
ライハーンが、興奮した声で吠える。
「 おい、相棒!一撃で仕留めるぜ! 」
「 おう!!! 」
大男が鉄棒を両手で抱え突進する。
デミルも後を追う。
さながら、重戦車が大地を揺らし、
土埃を巻き上げ進み、
装甲車がそれを追随しているようだ!
「 ウオオォォォォォォ〜〜〜!!! 」
怒れる地鳴りと共にライハーンとデミルが大女に突進する!
大女は丸太を両手で持つと、
ライハーンの一撃に備え、それに合わせる。
「 ゴォォォス!!」丸太に鉄の棒が深々と突き刺さり、鈍い音。
しかし、大女はライハーンの魂の一撃を受け止め押し返す。
互角のパワーとパワーの激しいぶつかり合い!
( か、か、かっちょいい〜〜〜! )
「 !?...... デ、デミル君!!! 」
そこに、デミルが低い姿勢で大女のスネに、
右手の大ハンマーを叩き付けた!!
「 ゴォォン!!グシャャア!!! 」
その足が不自然な形で後ろに跳ね上がる!
バランスを崩し大女が崩れる所に、
ライハーンの右拳が、顔面を捉えた!
「 ズゴン!...... ごぶぅぅぅゥゥ...... 」
不自然に上がった足に、満月のような体躯を仰け反らせ、頭と足先が付きそうな、その姿......
それは、バレリーナがする
『 リングポーズ 』のようだった......
大女は、そのままビルが崩壊するように、不自然な形で倒れる。
そんな前世の娘のバレリーナ教室の記憶を回想させている場合では無い!
「 お師匠おぉォォォォォォ〜〜〜! 」
その後―――
―――泣きじゃくる囚われの2人のお姫様の縄を解き、
ガッチリと丸太のような腕で抱きしめる、ちょっとゴツい2人の騎士たち。
それは、彼女たちが泣き止むまで、
しっかりと包み込み安心させてあげていた。
少し、父や母のそれを思い出す心温まる光景......
次にライハーンたちは、
盗賊たちを縛り上げ片方の船に積み上げると、
デミルが船を出し鍛冶屋へ進路をとる。
「 よーし!ひとまず工房に戻るぜぃ〜!
もう夕方だな!
お前ら、今日は俺の家に泊まっていけや!
うちにも、チビがたくさんいるけどなー! www 」
私は、初めてのお泊まりに心踊らせるも、
母の顔が脳裏に浮かび、少し目を潤ませる。
そして、未だ目を覚まさないお師匠を私の采配で、丁重に運ばせるも、
ライハーンに「 うるせい〜!www 」と言われながら船に乗せる。
「 ちびっ子探検隊出航だぁ〜 www 」
船首でカッコいいポーズを取り、
私が声を弾ませ、元気な声を張り上げる。
私のパワーをみんなに分けてあげるのだ!
すると、放心状態の心そこにあらずだった、ミル姉が元気のない声で突っ込んでくれる。
「 今は、アホしかいねぇんだから『 隊 』じゃねーだろーが...... 」
( 一応、お前らも隊員だが、まぁいいか w
しかも海賊団を改めたようで、えらいぞ小娘! )
しかし、再びミル姉は押し黙ってしまい、気力のない顔になる。
こっちのシェリ姉は、左の頬を赤く腫らし、
泣きはらした可哀想な顔で、
膝を立てて、そこにアゴを乗せ、
うつむくように、船底を見ていた。
こんな時は、自身で自分を立て直すまで、
そっとしといてあげるのも優しさだと思っている。
再び、進路を見ると工房が見え、
岸辺で職人が盗賊たちを連行し始めていた。
それにしても......ライハーンとデミルの見事な連携......
本物の戦人のあの迫力が、脳裏に蘇る......
ライハーンの一撃必殺の突き!
それが塞がれても、尚も捻じ伏せようとする気迫!
そして、敵を行動不能にさせる、あのデミルの凄まじい打撃!
さらに、獅子が獲物に対して、
決して妥協を許さないライハーンのトドメの鉄拳。
今、考えても身震いするほどの、
コンビネーション。
数々の死闘を乗り越え、技を磨き上げできた本物の戦士の姿......
( 本当にすごかった...... 私も相方たちと...... )
戦闘と言うと、時代劇のチャンバラを連想し訓練していたが、全然違うものだった......
実際のそれは、合理的に生き残るため、
敵を粉砕する『 必殺の選択肢 』だと、
思い知らされる―――
―――その後、盗賊たちは、空にした納屋に押し込められ、
アハルの兵士が来るまで閉じ込め、
デミルと職人数名が今晩は野営の見張りをするとの事。
お師匠が目を覚ますも、( フラフラ ) して立てず、
ライハーンにおぶられ、彼の家へ。
小さな子供がわらわらと寄ってきて、興奮する私。
( かわいい奴らだが、こいつらもあんなに大きくなるのかな? www )
さながら、大型犬の子どもたちをあやしている気持ちになったが、
ちびっ子探検隊としての心構えを高説する私。
そんな私と子供たちを、ライハーンと共に同じ笑い方の豪快な奥様が笑い転げていた。
ミル姉は、寝る前には、失った心を取り戻し、
ライハーンの子供たちに毒舌を浴びせるほどに回復する。
シェリ姉とお師匠はすぐに寝てしまい、
ライハーンに「 早く寝やがれ!」と、
怒鳴られながらも、はじめてのお泊まりを体験するのであった―――
―――次の日、工房で2人の親方と職人、その家族たちが勢ぞろいで見送りをしてくれる。
その数、ざっと50人。
( おいおいおいw 増やしすぎだろ、お前たち www )
砦に着くと、ミル姉の母親がかけ出し、抱きしめ泣きあう2人。
しかし...... シェリ姉は......
と、思うと、私の母がそっと彼女を抱き上げ、
目線を合わせ、優しい顔で何かを話しかけている。
シェリ姉は嬉しそうに、そして心から安堵の涙を流しうなずいている......
( 良かったよ...... )
だが、ここから父たちが帰還するまで、
私の部屋にお泊まりさせる事になる。
( 昨日みたいに、おねしょをしないように、気をつけなければならんのぅ www )
お師匠は「 砦の守備隊長に報告する 」と、
少し険しい、そして何かを決意したような面持ちで広場を後にした。
( ん?私?このあと母に戦乙女アブーの英雄譚をたっぷり聞かせてあげるのさ!www )




