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第24話 マイダーリン

皆さんはダーリンと言うと 何を想像しますか?


私はズバリ!

Mrs. GREEN APPLEさんの名曲「 ダーリン 」一択ですな!


あんな声で囁かれたら......

おっと、ゾロゾロ起きて来やがったか www


物語も是非 楽しんでくださいね!


 ( フワァ ) っと私のツインテールの毛先が、風に揺れる。

 

 大女のスイングは、風を切り裂くどころの騒ぎではない!


 まるで空気が唸り、その衝撃波が橋の上にいる私を、

 直接殴りつけてくるような爆鳴ばくめい


( あれが、私にジャストミートしたら、

場外ホームラン間違いなしだ www )


 そんなわけのわからない妄想を勝手にしてしまい、生唾を飲み込む私......



 そのとき、大女が何かを思い出したように、

 ( にまぁ〜〜 ) っと大蛇が獲物の仕留め方を編み出した時のような邪悪な顔をして叫ぶ。


「 おい!お前ら2人は、橋の上の赤髪のクソガキを、とっつ捕まえてきな!www 」


 長身の男と、下っ端の2人は、醜悪な下卑た顔で、ニヤリと笑うと、

 静止しようとするお師匠の両側から土手に向かおうとする―――




 ―――その時!...... 天に轟く雷鳴の様な怒号!


「 俺たちの子供たちにいったい! 何してくれてんだあぁァァァァ〜〜〜 」


 あの...... 金髪のプロレスラーみたいな体躯の大男!


 そして、横幅だけは負けていないガッシリした男!


「 ついに来たか!待っていたぞよ!ライハーン君とデミル君!www 」


( しかし駆けっこ遅いな。。。あいつら www )


 2人の男の盗賊は、その怒号に驚き立ち止まるも、大女が低い重低音の唸なり声で指示を出す。


「 こっちは、あたいに任しときな!

どうやら鍵はあの赤髪のクソガキだ!

とっとと、とっつ捕まえてきな! 」



 とっさに、ダーリンが下っ端の手首を掴み、その両足を宙に浮かせ、叩きつける。


 「 ぐふっぅうゥゥ!! 」


 その瞬間―――




 ―――空気が唸り、分厚い衝撃波が体制を整えていないお師匠に襲いかかる!


( ヤバい!?

まだ、ダーリンはかがんでいる!?

体制が、整っていない! )



「 マイダーリン!危ないぃィィ〜!!! 」



「 ゴッっっボオオぉォォ〜ン...... 」



 お師匠は、とっさに左腕で頭をガードするも、

 10m以上吹き飛び、その後も人形の様に転がり土手で止まる。



「 お、お、お師匠おぉォォォ〜〜〜! 」


 涙腺が一気に崩壊する。


 お師匠は、手足をバラけさせ仰向けになったまま動かない......


「 お師匠が...... お師匠が...... お師匠おぉォォ〜〜〜!」


 さらに涙が停めどなく溢れ視界がかすむ。


 すぐにでも駆け寄り、抱き上げたい。


( お師匠が、お師匠が死んでしまったかも...... )


 何秒、涙で見えない両眼で、動かないお師匠見ていただろうか?......


 長身の男が、こちらを見ながら、何か叫んでいる......




.....!?...... そうだよ!


「 だ、ダメだ!今の私はただのお荷物......

逃げなきゃ!ライハーンとデミルの足枷になる!」


 涙を拭うと、すでに長身の男は土手を上がり始め、

 こちらを見て大声を上げ、迫ろうとしている。


 その時―――




 ―――ライハーンの丸太の様な太い腕が、

( ぐおぉぉ )と伸び、

 長身の腕を掴み、砲丸投げのように、一回転させると勢いをつけて、放り投げる!


 奴は土手下まで吹き飛び、地面に叩きつけられ、苦しそうに、唸りながらうごめいている。


「 お師匠おぉォォ〜〜〜! 」


 私が、お師匠のもとに駆け寄ろうとするも、大樽を叩いたような怒号が響き渡る。


「 いいから!俺様がいいって言うまで、

そこを動くんじゃねーぜ!

この!おてんばチビすけが!www 」


「 おう!!! 」


 鍛冶屋の大ハンマーを持ったデミルが、それを上に掲げ、地響きのような重低音の声で唸る。


 あれは、きっと「 任せておけ!」と言っているのだろう。


 そして、ライハーンは、苦しみもがいている、長身の顔を思い切り勢いをつけて踏みつける!


 その圧で ( ブアァ〜 ) っと土埃が舞い上がり、周囲の草が「 サワサワ 」と揺れる。


 鍛冶屋の分厚い革製のブーツで踏み抜かれ、奴は動かなくなった......


 その間にデミルが、腰帯にハンマーを掛けると、

 お師匠の顔に自身の耳を近づける。


 すると、背中に手を回し水筒を取り、

 お師匠の顔に「 ビチャビチャ 」かけ出した。


( コラコラ? 愛しのデミル君? 私のお師匠をもっと丁重に扱わんか!...... )


 水をかけたと言う事は...... 私は少し安堵する。



 その様子を見届けたライハーンが、大女に向かい出す!


 右手に持っているのは、おそらくとっさに掴んだ工房の在庫の鉄の棒。


 2mぐらいある、その棒を歩きと共に突き刺すが、草を巻き込み土に深くめり込む。


 一方、その先で、大女は丸太を地面に立てて沈黙している―――




 ―――よく見ると...... 違う......


 巨躯のとぐろを巻いた大蛇が、

 冷徹な瞳でライハーンを射抜いている。


 そして...... その彼よりも二回り大きく見えるその巨体から、

 まがまがしい負のオーラを物理的な衝撃を伴って四方に波及させていた。


 「 ゴゴゴ…… 」と地鳴りのような闘気が地表を揺らし、振動する空気がこちらにも伝わってくるほど......



 か弱き囚われの乙女たちの髪の毛を鷲掴みにして、下っ端が声を裏返し叫ぶ。


「 こ、このガキがどうなると思っていやがるんだ!

わ、わかったら、その鉄の棒を置いて帰りやがれ! 職人風情が!」



 ライハーンが、大きく鼻を鳴らす!


「 やれるなら、やってみやがれ!三下があぁァァ!

そんときゃお前ら全員、鍛冶屋のハンマーで少しずつ骨ごとミンチにしてやるぜいぃィィ!!! 」


 大見栄の怒号を放ち、下っ端が腰を抜かすと、ライハーンは立ち止まる。


 そして、自身の阿吽のパートナーに大樽を叩いたような声で吠えた。


「 おい!デミル!そこの兄ちゃんは、

息をしているなら大丈夫だ!

こっち助太刀してくれや!

巨漢相手の『 あれ 』を一丁ブチかますぜぃぃ〜〜!www 」



「 おう!!! 」


 デミルは、阿吽の連動で ( ザッ ) と立ち上がり、お師匠の頭がゴトりと地面に落ちる。


( おい、コラ!デミル!

お師匠を丁重に扱えと、『 テレパシー 』でさっき伝えただろうが!

ホトトギス!!! )


 大ハンマーを丸太の様な太腕で掴み肩に掛けると、ライハーンと並ぶ。



 暗黒の闘気をまとった大蛇が唸り声を上げる。


「 おまいら...... 何をやったか、わかっているんだろうねぇぇぇ〜〜〜!

この《 百貫のナナス 》様が、バラバラにして飲み込んでやるぅぅ!!! 」

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