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第19話 小さな恋の詩

皆さんの 恋の始まりは、いつですか?


因みに私の場合

「 結婚してね!」と言いながら、

唇を突き出し 一気に迫るも、

「 虐められた」と チクられる始末www


楽しんでもらえたら嬉しいです!

 まだ日も上がらない早朝にもならない刻。


 私はガバッと起き上がると、

 親指と人差し指を広げ、

 アゴに当て( ニヤリ )と、悪役さながらの歪んで

いるだろう笑みを浮かべる。


 昨夕の母が作ってくれた、

 おいしい愛情ご飯を堪能しながら、

 とある秘策を伝授されたからだ。


 私は前世から恋だの、愛だのに疎い性格の持ち主。


 更に、ぶっちゃけると容姿はそこそこだったのに、超がつくほどの恋愛ベタw


 肉食系女子なる言葉が飛び交う中、

 『 恋のインパラ 』と親友たちに揶揄やゆ

され、笑われていたほどだ......


 数々の恋の想いも決して届かず、

 人知れず......

 そっと、枕を涙で濡らす日々を振り返る......


 しかし、今世では違う―――



 ―――母でもある、愛の名軍師

【 ミリア 】が付いているからだ!www


 父がいるときは、決して話さない女子トーク。


 そんな話をしてしまえば、

 がさつで女心の1つも分かっていない、

 父の心無い一言に打ちのめされるからだ。


 そんな2人の大切な時間に、

 自身の、さまよう心の内を母に打ち明ける。


 母は、自信がなさげに想いを語る我が子に、初恋

の人との馴れ初めを語り出してくれた。


 祖父に、いつも神話の時代の英雄譚えいゆうたんを聞かされて育った母。


 いつしか、自分の前に現れ、

 愛の言葉をささやいてくれるヒーローへの憧れと、 

 その想いを募らせていったと言う......

 

 そんな時に、他国の屈強の戦士の噂を耳にした

そうだ。


 父であるwww


 母はテーブルに肘を立て、左右の指を交互に組み、

 その上にアゴを乗せ、少し遠い目をしながら話を

続けた。


 噂を聞けば聞くほど、その輝く武勇とは裏腹に、

 誰にでも明るい笑顔を絶やさない、仲間想いの好青年だと語る。


 文を何度も出し、憧れとその思いがどんどん強く

なっていったある日、その若き王子様と自身の父が

戦うことに......


 時は乱世。


 母は、この運命のすれ違いに、

 深い落胆と、決して届かないその想いに、

 涙が溢れ止まらなかったそうだ。


 そんなある日、1人の兵士が慌てた様子で場内に

駆け込む。


 何かと聞けば【 赤獅子ジャバロン 】が、

 すぐ南の湖の近くで陣を張っていると言う。


 決して、外に出ぬようにと、足早に去ってゆく

兵士を見て母は思った。


( あと、数刻で城門は固く閉ざされる......)


「 時間が無い......」


 母は、自身の長いドレスを撒くし上げ、

 幼い頃から、心を通わせた愛馬にまたがると、

光の如く湖へと向かったそうだw


 そして度々、祖父に連れられ、

 成人になってからも、

 足を運んでいた母の思い出がつまる場所。


 陽光で、ダイヤモンドを散りばめたような光の粒

が踊る湖面は、さながら水底に沈んだ宝石箱。


 澄んだそれが周囲の緑したたる丘を鏡のように

映しだす、美しい水面。


 その場所で、自身の王子様との運命の出会いを

果たす。

 

 熱狂し、時に、歓喜の声を上げ、

 瞳を輝かせ食い入る様に話を急かす私。


 母は、ニコニコ笑顔でクスクス笑いながら、

 その想いと、情熱、そして前進させる行動力の

大切さを説いてくれる。


 その間、祖父を懐柔し、周囲に恋ゆえの策謀を

巡らせる、

 『 恋のめいハンターミリア物語 』を、

熱く語ってくれた!


 私はベッドから降りて仁王立ちして叫ぶ!


 「 座して死を待つよりは、出て活路を見出さんwww 」


 既に起きていた母に聞こえたららしく、

 クスクスと笑われながら、今日の旅の無事をお祈りしてもらう。


 地平線から輝く陽光が入江に差し込み、

 そして徐々に上がっていく。


 水鳥のヒナから大人の階段を登り、

 頑張り、飛び立つその姿は、きっと私を応援して

いるのだろう。。。


 こんな時の時間の刻みに、私の心はただただ早るのであった―――


 

 ―――そして、時は来た!


( 奴だ!あやつだ!私の王子様だ!www )


 肩をぐるぐると回し

 首を左右に振りストレッチしながら、

 建物から出てくるお師匠。


 早速、鍛冶屋に行こうと誘ってみる。


「 ああ、いいよ!」


( 来たぜ!やったぜ!成功したよ!母上様 www )


 今、ここにイケメンとの2人きりのデートが成立

すると共に、私の希望の一日が始まるのであった。


 まぁ、見ててほしい。


 当然、ライハーンの所なので、

 相方は警戒のジト目でこれを辞退する。


 相方の弟はと言うと、やはり今日も釣りのお師匠

である老漁師の元に、

 食い意地も甲斐間見える修行があるという。


 生まれてから、長い付き合いの相方と弟の行動と

思考パターンなんて、以心伝心。


 最近の訓練では、練り上げた氣を、

 自慢の脚力に乗せ、10歳までの生徒たちなら、

互角に渡り合う私。


 おっちょこちょいなので油断はしないが、 

 この世は案外、イージーモードなのかもしれないw


「 食い意地なんかじゃ無いよ!」と意地を張っては、ミル姉にイジられて、

 半べその弟たちを、大人レディーの視線で見下ろす私。


 まぁ、お子ちゃまたちは、どうでも良い。


「 今日は2人きりのデートだからな www 」


 午後と言っても、4時ぐらいから活動している、

 我々のそれは、前世でのだいたい10時ぐらいの

イメージ。


 アハル3人娘メンバーの誘いを丁重に、

 そして、悟られないように断わり急ぐ。


 私は父の部屋から拝借した書簡運搬用の筒バック

に、文献を丸め入れると肩から下げる。


「 いざ行かん!愛の小旅行へ!www 」


 そして、2人だけの希望ある、

 『 小さな恋の詩 』を奏でる旅に出るのであった―――


 

 ―――穏やかな秋の匂いを感じる陽射しが、

 優しくオリーブの細かい葉を照らし、 

 海からの心地よい風に揺れている。


 そして、西町へのゆるやかに降る坂道と、  

 2人の男女を優しく照らした。


( まぁ、片方は5歳児だけどね w )


 お師匠が、「 また一回り大きくなったな〜」と

オリーブの木を優しい眼差しで見てつぶやく。


( ちょっと待て!私に愛を、ささやけよw )


 何より、行動力が道を切り開く!そんな母の言葉が私にささやく。


「 前進あるのみ!」


 ぽかんとした面持ちで、こちらを見てくる、私の王子様。


 震える心を抑え、勇気を振り絞り、思い切って、好きな女性がいるか聞く。


 この、いつも笑顔を絶やさないイケメンを少しは

動揺させてみたい気持ちもある www


 少し身じろいだ仕草を見せるも、いつもの笑顔で王子様は言う。


「 ああ、いるよ!ピエー様だ!」



 私は、切れ味あるカウンターパンチを、

 アゴ先に見事にクリーンヒットされた!


 脳が揺れ、視界が歪む。


 肩に下げた文献が入っただけの筒でさえ、

 重く私に、のしかかり、よろける。


「 おい!アブー大丈夫か?顔色が悪いぞ!

ほら、水を飲め!」


( 違う、違うぞ!お前のせいだ www )


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― 新着の感想 ―
お母さんとの恋愛トーク面白かったです!! 私も恋愛の要素入れているつもりですが、難しいです。。 今後も楽しみです!!
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