ゴルゴン盗賊団
3人は大きな麻袋をそれぞれ担いで歩き出した。1つの魔石はそれほど大きくはないが1つの袋には200個の魔石が入り20キロほどの重さになっていた。
「ずしっ! こ、これもって1日歩くの・・・・」
イオはすでにへこたれそうだった
「この魔石1つで銀貨5枚くらいにはならうと思う。」
シンは、イオを軽く励ました。
「こ、この袋1つで金貨100まいってことか!」
イオは力強く駆け出した!
「お、おい待てよーーーー」
シンとシュバは必死にイオを追いかけた!
3人が出発してから、3時間ほどが経過したころ、3人の前に1人の女性が倒れていた。
「ダダダッ」
シンは麻袋をおいて、かけだした
「大丈夫ですか」
「あ、ありがとうございます・・・・旅の方ですか?」
女性は20代後半後半くらいだろうか、少し浅黒い肌をした体躯の大きな女性だ。
「はい、3人で旅をしています。次の町まで行くのでよろしかったら一緒にいきますか」
シンは肩を抱き、女性を抱き起こした。
イオは女性を見てデレデレとした表情をしている。
「ありがとうございます。 その大きな袋はなんですか?」
女性は3人が持つ大きな麻袋を見て尋ねた。
「これはな、魔物を倒して手に入れた魔石なんだ!数百個はあるんだぜ!」
イオは自分の事のように自慢した!
「バカッ、そんなこといいふらすな!」
シュバはイオの口を押えた。
しかし、おう遅かったようだ。
女性はすっと立ち上がり、右手を挙げた。
どこからともなく、5人の男が現れた。
「あんたら、その魔石をよこしな!」
女性はどうやら盗賊だったようだ。
「あたしは、ケイ! この辺りを縄張りにしてるゴルゴン盗賊団のボスさ!」
「ひえー―っ」
イオは腰を抜かして漏らしてしまった。いつものイオである。
「シン! あれは?」
シュバはシンに尋ねた。
「無理だ! 昨日のあれの事だろうが、まだ大量や魔力が回復してないみたいで、しばらく使えそうにない」
シンは感覚でわかるようだ。おそらく再び鬼化が使えるようになるまでは2、3日かかりそうである。
「そうか、オレのブラックボールも1発しか打てないから、オレとお前で3人ずつやるしかないか!」
すでに2人の中ではイオは人数に入っていなかった。