↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/34

密約


ところで、綾乃がくれる「最新」のマチョッパーズには、ここ四ヶ月間の汗と臭いが染み込んでいる。相当な効果が期待できる。しかし、消耗品のことだから、使い続ければ性能も落ちるに違いない。


ついては、三週間後に、綾乃はふたたび「最新」のマチョッパーズに更新してくれるであろう。すなわち、あしたから履く新しいマチョッパーズを三週間履いたら、その一足でもって今プレゼントした一足と交換してくれる。綾乃はそれから三週間、交換して返ってきたマチョッパーズを履く。三週間の終わりに、また同じように交換する。このように二足のマチョッパーズを周期的に交換するなら、常に佐野は「最新」でフレッシュなマチョッパーズを使うことが可能になる。


いっぽうで、これはどこまでも御相子(おあいこ)でないと成立しない契約ゆえ、佐野も三週間おきに、クロックスの交換に応じなければならない。三週間履いたクロックスと、綾乃が預かっているクロックスとを交換するのだ。


お互い、相手の内履きを好きに用いて良い。部屋に飾ってめでるもよし、リュックに入れて持ち歩くもよし、自由だ。ただし、さわって良いのは二人だけ。綾乃のマチョッパーズにしろ、佐野のクロックスにしろ、手にとることが出来るのは綾乃と佐野のみ。他の第三者に触れさせてはならない。


綾乃が佐野を市役所に呼びだした趣旨は、以上のようなものだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。