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勇者の息子に転生したら育ての親が魔王でした~最強に育って無双します~  作者: ララ
第一章 転生…そして幼少期

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第24話 白狼の王シュバルツ

目の前の人狼を倒さなければ、ハクを奪われるかもしれない。

そして、先に進むという希望も叶わない。


ならば、やる事は一つだとライトは剣を抜き、正眼に構える。


とりあえず、ステータスは確認が必要だな....


ーーーーーーーーーーー

名前:シュバルツ

レベル:178

称号:白狼を統べる者

ジョブ:ホワイトウェアウルフLv71 (種族特性につき進化以外の変更不可)

スキル:閲覧制限

熟練度:拳闘術Lv51、指揮術Lv.61、爪牙術Lv.69、咆哮Lv.69

特性:白狼族の誇り、人狼化、群れの統率、王の資質

ーーーーーーーーーーー


おぉ、強そうだ….

シュバルツって名前なのか....白狼を統べる者っていう事はさしずめ、白狼の王ってとこかな。


次に俺のステータスだな….


ーーーーーーーーーーー

名前:ライト

レベル:169

称号:魔王代行

ジョブ:魔剣士Lv.73

スキル:高速移動、危機回避、高速剣、多重魔法、魔道具創造

熟練度:剣術Lv.69、魔術Lv.66、魔法剣Lv.65

特性:勇者の血脈、魔王の教え、剣術の天才、魔法の天才、フィジカルモンスター、成長限界無効、美の化身、????

ーーーーーーーーーーー


思ってたよりレベルが上がってるな….


相手の方が少し上だが、その差は絶望的な程の開きでは無いし、熟練度を見れば大体の攻撃方法は分かる….


ていうか、シュバルツがホワイトウルフの王様だってことは、同種族で同じ特性を持っているハクも、ホワイトウェアウルフに進化するということか?可能性は高くないか?


これは.....ワクワクがとまらないじゃないか!!


とはいえ、一旦それは置いといて、コイツを倒して認めさせないとな....


しかし、白狼の王....出来れば魔王軍に加えたくもあるから、殺さないように戦闘不能に追い込むのが理想だな。


そんないらぬ事まで考える余裕があるのも、相手のシュバルツからは全く動く気配が無かったからだ。


王者の余裕とでもいうのだろうか。


お前からかかってこいといった雰囲気で両腕を胸の前で組んだまま仁王立ちをしているのだ。


『あの〜....はじめちゃっても良いですか?』


『うむ、かかってくるがよい』


『じゃあ遠慮なくっ!!』


そう言った瞬間、ライトは自身の持てるスピードの限りを尽くして、正眼の構えから正面のシュバルツに向かい真っ直ぐに斬り込む。


そして、正面から斬りつけると見せかけ、その勢いのままシュバルツの横を通り過ぎ、背中に向けて火属性魔法のファイヤーアローを放つ!


『む!!』


後ろから迫る火の矢を、素早いサイドステップで躱すシュバルツ。


しかし、その動きを読んでいたライトは、シュバルツが身を躱した先に剣で追撃の斬り込みをかける。


しかし、それもシュバルツのバックステップによりアッサリと躱される。


『中々の実力ではあるが、それでは我には届かぬな』


剣筋を見切られているかのように無駄な動きなど一切無く、ギリギリで躱される….それに加えて余裕の一言付きだ。

当然両腕は組んだまま….


『クソッ!』


その余裕の一言にカチンときたライトは、上空に高く飛び上がると、自身の周りに夥しい数の魔法陣を発現させる。


躱しているということは、当たれば効かない事はないという事だ....


その魔法陣に囲まれたライトの姿は、超絶的な魔法技術で敵を圧倒する魔王ガルスの姿を彷彿とさせるようだ。


『ま、魔王様....』


そのライトの姿に魔王ガルスを重ね、ホイズは目を潤ませながら感嘆の表情を浮かべる。


そして、ライトの身体が重力により落下運動を始めると同時に発現させた全ての魔法陣から一斉に炎の魔法を放つ。


その炎の一つ一つが竜の姿を型取り、敵を呑み込もうとするかのように大口を開けながら一直線にシュバルツへと向かっていく。

逃げ道はない....辺りを燃やし尽くさんばかりの炎竜の群れだ。


その魔法は、まさに魔王ガルスが得意としている火属性の上位魔法、ドラゴンフレイムだった....


『クッ!ぐぬぬ!』


躱しきれないことを悟ったシュバルツは、ドラゴンフレイムが直撃する瞬間、組んでいた両腕を解き放ち防御姿勢を取る。


ドドドドドドドドドゴォォォォンッ!!!!


直後にシュバルツの周りで巻き起こる連続爆発。


しかし、ライトはそれでも手を緩めない。

地面に着地し、連続爆発が収束し始めたその瞬間、全速力でシュバルツに向かって斬り込む。


そして少しの静寂の後、視界を遮る爆発の土煙が落ちついてゆく....


その晴れていく土煙の中には二人の人影が....


見えてきたのは、身体を覆う純白の毛皮を焦げ付かし、全身に火傷を負って呼吸を荒くしながら、それでも尚その場に立つ白狼の王....


そして、その王者の誇り溢れる白狼の王であるシュバルツの首筋に後ろから剣を当てるライトの姿....


勝負ありだった。


シュバルツが最初から護りに徹する事なく、本気でライトを殺そうと戦っていたら結果は違っていたかもしれない。


しかし、今回の勝負では紛れもなく勝ったのはライトだった。


『ま、魔王代行か....嘘ではないようだな』


『まぁ、あくまでも代行だけどね』


『であれば、資格はある。我らの未来....小さき王を伴い先に進むが良い』


そう言うと、白狼の王....シュバルツはその場で静かに倒れ伏した。


周りに駆け寄ってくる配下のホワイトウルフ達からは、もはやライト達に向けられていた殺気は感じられない....感じるのは己達を統べる白狼の王シュバルツへの心配と気遣いのみだ。


『ホイズ〜!傷薬とか持ってない?』


『あるだーよ!ライト様達が怪我したら大変だと思って持ってきただーよ』


シュバルツの心配をするホワイトウルフ達を横目に、ライトはホイズが懐から出した傷薬を受け取り、スタスタと目の前で横になる白狼の王シュバルツに歩み寄り、そして傷薬を与える。


『こ、これは....』


『すぐに完全には治らないかもしれないけど、無いよりは良いでしょ!これは貸しだからね』


『感謝する....借りは必ず返す....』


昨日の敵は今日は友というやつだ。

男の子は喧嘩をして仲良くなる….昔はそういうもんだったのだ。


お前、中々やるな….お前もな….そんな感じで喧嘩の後はお互いを認め合って友達になったりしたものだ。


そんな前世の記憶からライトは負けて倒れた者へ剣を振り上げたりはしない。


シュバルツに応急処置を施すと、深く頭を下げる白狼の王シュバルツとその配下達を背中にライト達は先に進む。


目指す50階層まで残すは15階層....

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