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勇者の息子に転生したら育ての親が魔王でした~最強に育って無双します~  作者: ララ
第一章 転生…そして幼少期

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第22話 魔竜の洞窟攻略戦③

初めての作品で、手探りで執筆しておりますので内容において、度々改変などがされております。

ご不便をお掛け致しますが、温かい目でご覧頂けると幸いです。

ライト達は31階層のエンペラーツリー討伐の切り札を探しに、虫系の魔物が出現する19階層を目指す。


道は覚えている。そこまで時間は掛けずに到着できるはずだ。


29階層から25階層。

ここで、出現するガーゴイル達は自分達を圧倒的な力で叩きのめしたライト達が戻って来た事に気付き、まるで悪魔でも目にしたかのように怯え、逃げ惑った。


24階層から20階層。

こちらも先程と同様に、半魚人のマーマン達はライト達の姿が見えた途端に水中深くに姿を隠して出て来ようとしない。


そんなこんなで、お目当ての19階層に到着。


魔物達の襲撃が無かった為か、驚くほど早く19階層に辿り着いたライト達。


いよいよデスパレードを敢行する為の蟻探しの開始だ。


『よーし、二人とも!ここがお目当ての場所だ』


『ここだすか?』


『クゥン?』


『そうだ、二人にはここでデカイ蟻の魔物を大量に探して欲しい!』


『それってデスマーチアントのことだすか?』


『デスマーチアント?あの蟻ってそういう名前なのか?』


『うんと....あっ!いたいた!アイツのことだーよ』


ホイズが指差す先を見ると、お目当てのデカイ蟻がワラワラと長い隊列を成して歩いていた。


念の為、ステータスの確認を行う。


ーーーーーーーーーーー

名前:なし

レベル:102

称号:なし

ジョブ:デスマーチアントLv.19(種族特性につき進化以外の変更不可)

スキル:閲覧制限

熟練度:噛み付きLv.37、隊列を組むLv.21、溶解液Lv.19

特性:規律を守る、仲間の敵は俺の敵、子沢山

ーーーーーーーーーーー


『あれだ!あの魔物を大量に引き付けてくれ!アイツらを出来る限り集めてエンペラーツリーの所に連れて行きたい!数が必要だからなるべく倒さないようにしてくれ!』


『何だかわからないだすけど、了解だーよ』

『ワンッワンッ!』


ライトの言葉に意味が分からないながらも、デスマーチアントに向かって駆け出す二人....


『よし、俺も集めるか』


その仲間達の姿を見て、フッと小さく息を吐いたライトは自身もデスマーチアント集めに動き出した。



ー1時間後ー


『ライトさま〜!もうそろそろいいだすか〜?』


ライトに向かって笑顔で走って来るホイズ。

その後ろには、渋谷のスクランブル交差点を歩く人の数など比じゃない程の大量のデスマーチアントが....


『え....』


いや、多すぎだろ!と思ったライトに次の声が掛かる....


『ワン!アォ〜ン!』


吠えながらライトに向かってくるハクの後ろにも夥しい数のデスマーチアント.....


『いやいや....』


ちなみに、そんな呆れ声を上げるライトの後ろにも、ちょっとした地元のお祭りに集まる人の数くらいのデスマーチアントが....


『ちょっと多い気がするけど仕方ない!このままエンペラーツリーの所にコイツらを引っ張って行くぞ!』


『了解だーよ!』

『ワンッワンッ!』


元気に返事をする二人と、後ろからついて来るデスマーチアント。

その光景は正にデスパレード....

MMORPGのダンジョンでやっていたら、すぐさま害悪プレイヤー認定を受けてしまうような感じだ。


そのまま20階層から29階層へと駆け抜ける….


ここまではマーマン、ガーゴイルが大人しく隠れている為、特段戦闘の心配は無い。

アイツらにトラウマを植え付けておいて良かった。


問題はここからだ….30階層の木の魔物達は案の定、ライト達を見つけると襲いかかってきた。


しかし、進行スピードを落としてしまえば後ろのデスマーチアントに飲み込まれる….


ライトは斜め後ろのホイズを見つめながら叫ぶ。


『ホイズ!吹っ飛ばせ!』


『任せるだーよー!』


ボキッ!メキャッ!ゴシャッ!


スッと先頭に踊り出て、激しい轟音と共に目の前の木の魔物達を粉砕しながら進み始めるホイズ。


スピードは落ちてない。


『大した奴だよ、お前は』


その姿を見て、ライトはニヤリと笑った。


途中で少しだけデスマーチアント達と木の魔物達の戦いが勃発する事はあったが、ホイズの快進撃のお陰で無事31階層に到着した三人....と大量のデスマーチアント達....


『ハァハァ、よし!このままエンペラーツリーに向かって行く!着いたらすぐにエンペラーツリーに駆け上がるんだ!』


『ふぅふぅふぅ、了解だーよー』


『ハァハァハァ、アォーン』


流石に19階層から爆走を続けてきた為、息が上がる三人。

その三人の目の前にエンペラーツリーが見えてくる….


『今だ!駆け上がれ!』


ライトの号令と共にエンペラーツリーに駆け上がるハクとホイズ。


三人は後ろを着いてきたデスマーチアント達を、遥か地上に置き去りにしてエンペラーツリーを一気に駆け上がる。


『ギ?ギギギ....』


三人を見失い、辺りをキョロキョロしだすデスマーチアント達。


ところが、デスマーチアント達は特段エンペラーツリーには興味を示していない....


ライトは道中、木の魔物とデスマーチアントが戦っていた事からもエンペラーツリーとも戦ってくれるのでは無いかと期待を高めていたが一向にその気配はない。



『ダメか....』



ライトがそう呟いた瞬間....



パシィッ!


なんと、期待していた展開とは逆に今まで殆ど動かなかったエンペラーツリーの方が枝をしならせてデスマーチアントに攻撃を始めたではないか!


『ギギギギギギィィィィッ!』


攻撃を受けたデスマーチアント達は逆上した様子で一斉にエンペラーツリーに群がり噛み付いていく。


『よしっ!何か分からんけど狙い通りだ!後はアイツらに任せて俺達はここを離れるぞ!』


『なんだか凄く嫌がってるだーよ、エンペラーツリーはアイツらが嫌いみたいだーよ』


どうやら、ホイズが言うにはエンペラーツリーがデスマーチアントを嫌っているようだ。

過去に齧られたか何かで嫌思いをした事があったのか....



そんなライト達の会話を他所に、必死に無数の枝をしならせながら自身に群がり身体に噛み付いてくるデスマーチアントを払い除けるエンペラーツリー。


しかし、群がるデスマーチアントは余りにも数が多い為、一向にその数を減らす様子が無い。


そうしてる間にもバキバキバキッとデスマーチアントはエンペラーツリーの身体をあちらこちらから噛み砕いていった....



暫くすると....


メッキメキメキメキッ....ズッシィィィィィィッンン....



『まさに数の暴力....』


そう呟いたライトの目の前には、先程地面が揺れるほどの音と衝撃を放ちながら倒れ大地に横たわるエンペラーツリーの姿があった。


『よっしゃぁぁぁ!倒したぞ!』

『やっただーよ!』

『ワオーン!ワオーン!』


まるで自分達が倒したかのような勝利の雄叫びを上げる三人。


『ギ...ギギギ』


しかし、周りにはエンペラーツリーを食い散らかした夥しい数のデスマーチアント....


『よし、経験値稼ぎといくか....』


そんなライトの一言と共に、エンペラーツリーを倒した余韻に浸る事なく、その役目を終えたデスマーチアント狩りを開始する三人であった。

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