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勇者の息子に転生したら育ての親が魔王でした~最強に育って無双します~  作者: ララ
第一章 転生…そして幼少期

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第21話 魔竜の洞窟攻略戦②

初めての作品で、手探りで執筆しておりますので内容において、度々改変などがされております。

ご不便をお掛け致しますが、温かい目でご覧頂けると幸いです。

ライトは異世界に転生してから10年と数ヶ月経つが、その歳月の中で一番と言っていい程の絶望感を味わっていた。


その絶望感の原因は、目の前に聳え立つ途轍もなく巨大な樹木の魔物だ....



少し前....


ホイズの洞窟探索記録である31階層に辿り着いた三人は、30階層同様の連携で、襲いかかる木の魔物を退けながら歩みを進めていた。


その中でライトに小さな疑問が生じる。


なぜホイズは、31階層までしか攻略出来なかったのか?という疑問だ。


確かに、ここに出現する木の魔物は弱くはない。寧ろ相性が悪いライトとハクには強敵とも言える。

しかし、目の前のホイズはその魔物達をへし折り、粉砕し、千切っては投げ千切っては投げ状態で撃退している。


この感じならホイズは楽に、この31階層を超えられたはずだ...


そんな事を考えながら先を急いでいると、前方にいるホイズが何やら独り言を話しているのが聞こえた。


『あちゃ〜!やっぱりまだ居るだ〜よ』


大きな独り言を話すホイズの視線の先には僅かに曲線を描き、表面が所々ひび割れた木でできたような壁がある。


『ん....?壁?行き止まりか?』


そうライトが呟いた瞬間、その壁が僅かに動いた。


『は?』


『ライト様、これは壁じゃないだーよ....すっごく大きいエンペラーツリーだーよ』


『エンペラーツリー??』


ライトはステータスの確認を行う。


ーーーーーーーーーーー

名前:なし

レベル:151

称号:なし

ジョブ:エンペラーツリーLv.34(種族特性につき進化以外の変更不可)

スキル:閲覧制限

熟練度:しなる枝Lv21、固まる樹液Lv.16、鋭い葉Lv.18

特性:怠け者、突然変異、自己防衛

ーーーーーーーーーーー


『そうだーよ!コイツは大きすぎて殆ど動かないんだども、通路の前にいるから邪魔なんだーよ!』


どうやらホイズの話によると、目の前の壁のような何かはエンペラーツリーという巨大な樹木の魔物で32階層に続く通路の前に陣取って、行手を遮っているのだと言う。


『前に来た時もコイツが邪魔で先に行けなかっただーよ!オラ頑張ったんだども、途中で腹が減ったから諦めたんだーよ』


ホイズが31階層止まりだった理由が分かった....腹が減ったから....じゃない、コイツを倒す事も、どかす事も出来なかったからだ....


『ち、ちなみにベイルとかアローラはどうやって進んだのかな?』


とりあえず既存の攻略法があるなら試したい。


『へ?ベイルとアローラもこの先には行けなかっただーよ』


『そ、そうなの?....マジか....どうしよう....ベイルがダメだったのなら剣じゃどうにもならないだろうし、アローラがダメなら魔法でも厳しいのか....』


終わった....これは非常にマズイ。

ただでさえ木の魔物は硬くて難儀していたのに、ここにきて今まで戦った奴らが赤ちゃんに見える位の超弩級サイズが現れたのだ....軽く詰んでいるように思う。


個別とはいえ魔王軍幹部のベイル、アローラ、ホイズをもってしても、どうにもならなかったという事がその難しさを物語っている。


このサイズになると多少斬ろうが、燃やそうが、砕こうが大したダメージは与えられないだろう。


どうしたもんか。

このままでは先に進めない.....


冒頭にライトが絶望感を感じていた理由はまさにコイツだ。


『とりあえず、何か策を考えるか....』


ライトは何か策はないかと考え始める。

タイムリミットはホイズの腹が減るまでか....いやいや、それは我慢させよう。


とりあえず片っ端から前世の記憶を頼りに木は何に弱いか考えてみる。


一般的に木は火に弱い...しかし、この巨大なエンペラーツリーをどうにかするような火力は出せない。

そしてこれは恐らくアローラが試しただろう。

しかも、下手に火属性魔法を放つと森に燃え広がりそうなのは30階層同様だ。


次に木は水が苦手だ。

大量の水を与えると根が腐るからだ。

よく観葉植物などを枯らす人がいるが、水の与えすぎ....これが原因である事が多いらしい。


しかし、こんな巨大な奴に与えすぎな位に水を与えるというのには、どれだけの水を用意しなければいけないのだろう....

しかも根を枯らす為には相当な時間が掛かってしまう....


前世の時の事件で、何とかモーターという会社が街路樹を枯らす為に使用したと言われる除草剤をもってしてもそんなに短期間ではコイツを枯らす事は出来ないように思う。


どうしても、水攻めをやろうという事であれば、水辺エリアの24階層からどうにか水を引いて来たらいけるかもしれないが、時間と手間を考えたら却下だ。ましてやそれだけの労力をかけても成功する保証もない。


後は何か弱点は無いか.....


ライトは必死にエンペラーツリーの弱点となり得るものを考える....そして考え抜いた先にある事を閃く。


『あ!虫!』


『虫だすか?』


『あぁ!虫だ、虫にエンペラーツリーを食わせる』



ライトはかつて何かで見た事があった。

虫が原因で木が枯れたり、木造の家がボロボロになったりしていた、いわゆる虫害というものを。


虫害とは呼んで字の如く、虫による被害の事だ。


有名な虫害といえば、家がシロアリに食い散らかされるというものだろう。


大きな家をあんな小さなシロアリがダメにしてしまうのだ、それならエンペラーツリー相手でもいけるのではないか?ライトはそう考えた。


しかし、シロアリなどこの場にはいない....どうするか?


いや、俺は数時間前に蟻を見ている....そう!この洞窟の15階層から19階層に生息する巨大な蟻の魔物だ!


アイツらは、まるで軍隊かのように一度に大量に出現してはこちらに襲いかかってきていた。


アイツからが木を食べるかは分からないが、最悪あんな大きな蟻が大群でワラワラと群がれば、嫌がって動いてくれる可能性もある。


やってみる価値はあるだろう。


そうとなれば行動あるのみだ....先ずは19階層まで戻ってアイツらを大量に引き連れて戻って来よう!


『ハク!ホイズ!一旦戻るぞ!』


『戻る?諦めるだすか?』


『ワフンッ?』


『いーや、考えがある。ついて来てくれ』


ライトはニヤリと微笑みながら、蟻の魔物を求めて19階層に引き返して行くのだった。

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