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白金(しろがね)の魔術師 もふもふ神獣との異世界旅  作者: そぼろごはん
第十二章 セレンシアダンジョン編
542/545

542 セレンシアダンジョン 3階、4階、5階

3階…草原階。のどかな風景。草原と森が少し。森はスライム、コボルト、魔狼、魔猪、魔鹿、ゴブリン。それからホルストックの群れ。

あまり深く入らなければ、一般人も護衛付きでここまでは来れる。討伐数で次の階に行ける権利を得る、とのこと。

「おー、索敵すると、結構いるなあ。ゴブリンは見つけ次第殲滅。魔猪と魔鹿、ホルストック狙いで行こう。」

『特に魔鹿肉は美味いからな。』

「うんうん。」

どうも僕とシンハがダンジョンに来ると、魔獣は食糧と見てしまう。

だって美味しいんだもん。魔鹿肉。

ラムチョップ的な鹿チョップなんかがいいよね!


途中、宝箱を見つけた。開けて見ると、帰還石だった。

3階ならこんなものだろう。

「ボスは居ないのかな?」

『居るのかもしれんが。討伐数で上に行けるからな。』

「まあ、無理に戦うつもりはないけど。」

『だがそろそろ強者と戦いたいぞ。』

「ふうん。ならシンハひとりでどーぞ。僕は魔鹿肉とホルストックで満足だ。」

『ちっ!』


4階。夜の階。弱いアンデッドが中心。ボスが大骸骨とのこと。

丘の上には月を背景に廃墟と化した古城がある。

「うーん。雰囲気はあるけどさあ。ゾンビの臭いがねえ。」

『クリーンしろ。俺はたまらん。』

「わかった。クリーン!」

周囲を広めにクリーンした。すると

フォォォォォォ…。

古城から何かの叫び声が聞こえた。

「あ。なにか昇天させちゃったみたい。」

最近は、なにげにただクリーンしたつもりでも、浄化レベルになってしまっている。

戦う前にゾンビや死霊は昇天してしまったようだ。肉体もちりになって消えていた。

もちろん、敵を倒した判定になっていて、僕の経験値になっている。

魔石がごろごろ落ちているので、風魔法で吸い寄せては収納していく。


そんなふうに楽ちんに丘の上の古城へと入っていく。

すると、広間の朽ちた玉座に、それらしき大骸骨の残骸が残っていた。

そう。残骸だ。すでに昇天している。

レベルが高いために、消えずに原形を留めていたらしい。

念のため、サーチして大骸骨の状態をチェック。

「ふむ。もう魂はないな。さっきのクリーンで昇天したみたい。」

『…。まあ、臭いアンデッドと戦うのは嫌だから、都合がいいが。だがちともの足らんな。』

「まあまあ、そう言わずに。」

『宝箱があるぞ。』

「やったぁ!」


宝箱はダンジョンの醍醐味。

いつでもどこでもワクワクする。

「罠をチェックしてっと。うん。大丈夫みたいだね。開けるよ。」

クリーンとバリアをしつつ宝箱を開ける。すると中には古い本が2冊も入っていた!

「へえ!「古代魔法陣基礎編」と「古代魔法陣応用編」だって!おお!中味は古代魔法語で書かれている!普通なら読めなくて売っちゃうやつだな!」

『お前にはアタリだったか。』

「うんうん!これはいいね!正しい古代魔法語で書かれている!貴重なお宝だよ!」

僕は一人で興奮していた。

普通なら金貨とか宝石とか、魔法グッズがアタリだろうけど。

僕には魔法の本が1番の収穫だ。

しかも正確な古代語で書いた本は、魔塔でも禁書庫保管だったりする。貴重品なのだ。


なお、大骸骨の骨はそれなりに武器の材料になるというので回収した。他に、大きな宝石が嵌まった指輪や腕輪、首飾りなどがレアアイテムだった。

指輪などには、呪いを跳ね返す魔法が籠められていた。

というか、本当は呪いを強める効果があったようだが、僕がまるごと浄化してしまったため、呪い効果は消え、逆に呪いを跳ね返す効果に変化してしまっていたらしい。これも世界樹の加護のおかげだろう。

我が事ながら、トンデモねえチート能力だと今更ながらに呆れた。


5階は再び草原と森の階。魔兎、ホルストック、マンモパイソン(魔水牛)などのほか、3階よりは手強い相手もいて、魔熊や魔ワニ、ジャイロアント(魔アリ)やマンティス(エビ味の魔カマキリ)などもいるらしい。珍しい薬草や毒草もあった。

此処は、景色がとても良い。

草原が果てしなく広がっている。奥には森も見えるが、森もかなり広いようだ。

空に太陽は見当たらないが、昼間のように明るく、時間によって夕方や夜、朝焼けなどもある(とガイドパンフに書かれていた)。

そして、心地良い風が吹いている。

そのせいか、ダンジョンには珍しく、各属性の妖精たちもちらほら飛んでいる。

「ダンジョンなのに、妖精とか居るよ。珍しいね。」

『ふむ。妖精はあまりダンジョンを好まぬが、ダンジョン主が温和だと、妖精も生まれる場合があると聞いたことがある。』

「へえ。じゃあ、此処のダンジョン主は、温厚なのかな。龍だという噂だったよね。」

『古いダンジョンの場合は、気候が妖精に適した階層に生まれる場合があるとも聞くから、一概にそうとも言えぬがな。』

「シンハ、物知りー。」

『う…。あのなあ。俺はお前よりはるかに年上なのだぞ。俺の歳をわすれていないか?』

「正確には知らないもん。シンハの年齢なんて。」

『また開き直る。』

「(それより、ほら。向こうに美味しそうな魔兎が居るよ!)」

僕の興味は、白黒まだら模様の、大きめな魔兎に移っていて、すでに弓を構えていた。

『ふむ。大きいな。うまく仕留めろよ。』

「(りょうかい!)」

5階も3階と同じく、討伐した獲物の強さと数でクリアと見なされた。


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