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W  作者: maow
87/175

W 第一部 第二話 65

屍が散乱する会議場


「どういうことなんだ、これは」

沈黙していたシンが口を開いた

「キングへの侮辱はアストラへの侮辱、生かしておくわけにはいかないでしょう」

マカミが淡々とした口調で言う

「・・・・・・」

シンはこの言葉を信じてはいなかった

あのマカミがそれだけの理由で動くとは思えない

何か裏が

ヴィーン、ヴィーン

マカミの携帯に着信が

すると、携帯には出ずに、会議場にあるプロジェクターに接続した

「な」

映し出されたのは

アストラ、会議場

「お久しぶりです、ヘラクレス様、一昨日ぶりですかね」

映像のペルセウスがこちらに手を振ってくる

「こちらはライブ映像になっています、会議の映像を外部に流すなんて言語道断ですが、

どうしてもヘラクレス様に見ていただきたく、今回だけ特別にさせてもらっています」

大げさな身振り手振りを交えたペルセウスの説明をヘラクレスとヘラは無言で聞いていた

「では今回の議題はこちら」

映像が切り替わり

かわいいを通り越して気持ち悪い熊のキャラクターが

下手くそな絵を描きだした

その絵の中に平仮名が隠されており、それをつなげて読むと

「へらくれすのじょめい」

いち早く気付いたヘラクレスが議題を口にするが

「賛成の者は挙手を」

一切間を置くことなく、ペルセウスは採決をとった

バッ


「そんな」

ヘラの悲痛な叫びも響くことはなく霧散した

「賛成四名、反対一名、これにより可決とします」

「・・・・・・・・・」

ヤタガラスはその出来レースをただ無言で見ているだけだった


「・・・・・・・・・」

ヘラクレスもただ無言で採決を見ていた


コツコツ

響き渡る足音

会議場にいる全員が入口に目を向けるとそこには

「オーディン」

圧倒的なオーラをまとった金髪の男がいた


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