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W 第一部 第二話 46
部屋を隅々まで調べたが、中に人はいなかった
私と優は部屋を調べ終わるまでずっと春樹は秋をずっと揺すっていた
「あき、あき、あき」
そして今はただ秋を抱きしめていた
なにかを届かせるために、できないとわかっていても
ベッドは血まみれだったが、秋の体には血はついていなかった
一見無事なようにも見えるが、胸には大きな穴が空いていた
生まれたままの姿で寝かされていた秋から心臓が抜き取られていた
ガチャ、ドアを開ける音が静かな部屋に響いた
その音を聞いた彩夏と優は銃を構えて、ドアから死角になる位置に移動する
春樹は今も秋を抱きしめていた
ドアが開いた瞬間、若い男が勢いよく部屋に入ってきた
そして、血まみれのベッドで横になっている女を見た
「あき、さん」
しばらくその女を見ていた男はか細い声で秋の名前を呼んだ
「なんで、どうして」
その後、男は秋を抱きしめている春樹を見つけた
「春樹いいいいいいい」
男は叫び声をあげると春樹の胸ぐらをつかみ、拳銃を額に突きつけた
「はなしなさい」
その瞬間、彩夏と優が男に拳銃を向けた
しかし春樹は自分に拳銃を向けられていることなど気にも留めず
「高宮、今はほっといてくれないか」
高宮のことも見えていなかった
高宮から強い殺気が発せられた




