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W 第一部 第二話 42
「ち、家畜が」
ジョンはアリサ達から離れて、広間の隅にいた
あんな家畜と平気で話すなんてあの娘はやはり頭がおかしい
みすぼらしい下民のために財産を浪費したり、うっとうしい害虫の住処を与えたり、そして今は家畜を人間様と同等の扱いを受けさせるようにしている
見てくれがよいだけに本当に残念だ
一人でワインを飲むジョンへ男が話しかける
「ジョン公爵」
「やあ、君か、ショール君」
気弱そうな男、ショールがおずおずとジョンへ近づいてきた
「今回の件大丈夫なんですよね」
「ああ、もちろん」
ショールが耳元に口を寄せて、話すと
ジョンは大きくうなずき、ショールの肩に手を置いた
「これがうまくいけば、君が大使だ」
「ほ、ほんとうですか」
思わず声が大きくなってしまい、急いで口に手を当てる
「ああ、そして私はアリサを手に入れる」
もちろん、愛人として
「お前もどうかね」
下卑た笑みでショールに話しかける
「いえ、私は、後ろの黒豚で」
ショールがミーサをいやらしい目つきで見つめる
「君はドSだからね、いくら家畜でもかわいそうになるよ」
ジョンは思ってもいない事を言う
そして、会議場の扉が開く
地球サミットが始まる




